仕事を頑張りすぎてある日突然強制終了してしまうとお悩みの まい さんからのご相談です。
(以下、ご相談内容になります)
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昨年、「周囲の人と自分を比べて辛い」といった内容でご相談させていただいた者です。この一年で、以前より心身ともに元気になり、仕事はフルタイムで出勤できるようになり、今年の初めには久しぶりに気になる人もできて、充実した日々を送っているはずでした、が、数日前に突然強制終了がやってきました。心臓が痛くて、呼吸がしずらいな、と思ったら、その次の日には出社できない状態になっていました。「またか、、」という感じです。
今の仕事の前も、その前も、低空飛行からのスタート→徐々に頑張る→頑張れている自分が好き→評価されたくてもっと頑張る→プレッシャーで苦しくなる→強制終了→低空飛行…
の流れをずっと繰り返しています。
の流れをずっと繰り返しています。
今回の仕事は、今年四月から次々に職場の人がいなくなり、私ががんばらなくちゃな、と自分を追い込んでしまったのもあるんですが、部下の話を聞こうとせずにミスを責め立てる上層部に対して、心のどこかで、仕返しをしてやりたいという気持ちもあったように思います。
仕事だけではなくて、今までの人間関係でも、「この人頼りないな…」と感じると連絡を一歩的に遮断したり、ほんとは頼りがいのある人たちばかりなのかもしれないけど、「誰にも頼れそうにないな…てゆうか私の話理解できないだろうな」って不貞腐れた気持ちになることが多々ありました。
仕事も人間関係も、そうやって途中で投げしてしまうことで結果的に”迷惑な人”で終わってしまうし、今回はそうならないように、自分自身と約束したはずなのに。
この繰り返すパターンは、一人では解決できない気がします。どこに問題があるのか、どうやったら楽になるのか、分析していただけたら幸いです。
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(以下、回答になります)
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こんばんは。
この度はご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
私自身が管理職として心の病で休職される方を数多く見て来たこともあり、ぜひともお役に立ちたくご回答させていただきます。
まず真っ先にお伺いしたいことがあるのですが
まいさんの職場では産業医や保健師にお仕事の悩みを相談する仕組みはおありでしょうか?
彼らはまいさんのような職場のお悩み相談や解決に向けたアドバイスをするプロフェッショナルですので
まずそうしたスキームをご存知かどうか、そして実際に活用されているかどうかを確認して頂きたいです。
もしご存知なければ、ぜひ職場の管理者の方に聞いてみてくださいね。
ちなみに、まいさんのように職場での問題に悩む方の支援をするのも管理者の仕事です。
それはあくまで管理者の「仕事」ですので「私ごときの悩みなんて、忙しい管理者に相談したら迷惑じゃないか?」と心配をする必要はありません。
誤解を恐れずに言えば、管理者の立場からすると迷惑になることを怖れて相談してもらえない方がかえって迷惑です。
いち管理者として、その点は確信を持ってお伝えさせて頂きます。
以上は真っ先にお伺いしたい事項でしたが
以下、その他のポイントについてお伝えさせていただきます。
1:難易度が高いことをしていませんか?
2:今の仕事は好きですか?
3:自分の価値・成長に目を向けてみる
1:難易度が高いことをしていませんか?
これは理想の高い方に多いのですが
例えば、朝から晩まで仕事して、その後職場の付き合いの飲み会に参加して
家には午前様に帰宅して、その後勤務時間内に終わらなかった仕事を処理して
寝床に着くのは午前2時ごろで
翌日は定時の9時から仕事
・・・こんな仕事ぶりをしている人を見たら、まいさんはどう思いますか?
「いや、そんな働き方をしたら体調を崩すでしょう」
・・・そう思いますよね?
以上は極端な例ではありますが
まいさんもまいさんご自身に対して
こんな厳しい要求を課してはいないでしょうか?
「低空飛行からのスタート→徐々に頑張る→頑張れている自分が好き→評価されたくてもっと頑張る→プレッシャーで苦しくなる→強制終了→低空飛行…」
「今年四月から次々に職場の人がいなくなり、私ががんばらなくちゃな、と自分を追い込んでしまったのもあるんですが、部下の話を聞こうとせずにミスを責め立てる上層部に対して、心のどこかで、仕返しをしてやりたいという気持ちもあったように思います。」
上記2つのエピソードから、まいさんはおそらくご自分に対して
とても高いハードルを設定している方だと推察いたしました。
しかし、まいさんが設定しているハードルは
管理者側から要求されている水準と比べても
著しく高いのでは無いでしょうか?
サラリーマンとは、自分が提供する労働に対する対価を給与として受け取ることで生計を立てる職業です。
ですので、対価に比べて高すぎるレベルのアウトプットを出す必要はありません。
あえて自分で自分のハードルを上げる必要は無いのです。
もちろん、高い志を持って仕事をするのは尊いことです。
でも、それは自分の心身の健康を害してまでやることではありません。
可能でしたら、管理者の方に「私に期待しているアウトプットはどんなレベルのものですか?」と聞いて見てください。
そして、そのアウトプットはもらっている給与と比して妥当かどうか、周囲の同僚と比べて妥当かどうか
一度検証してみてください。
もし妥当だと判断できたとして
そのアウトプットは、まいさんが普通に、あるいは、ちょっと頑張れば達成できそうな内容でしょうか?
それとも、自分の実力だけでは達成し難い内容でしょうか?
後者であれば、そのハードルは下げるか、ほかの人と協力させてもらえるように上司の方にお願いした方がよいです。
サラリーマンは集団で仕事をする生き物です。
「部下の話を聞こうとせずにミスを責め立てる上層部に対して、心のどこかで、仕返しをしてやりたいという気持ちもあった」
・・・とまいさんは書かれていますが
そもそもサラリーマンは、個人の正義感をベースに行動をする職業ではありません。
もちろん、パワハラ・セクハラ・コンプライアンス違反があった際には勇気を持って行動する必要があります。
しかしそうではない通常業務に対し、上司に腹が立つからと言って、期待値以上の仕事をする必要はありません。
もっと言えば、そもそもそうした行動は求められていません。
求められていない行動をしていると、それがどんなに個人の正義感に照らし合わせて正しい行動だったとしても、サラリーマンの組織においては評価されません。
「組織が求める期待値」を把握し、ご自身のキャパシティと合っているかを確認し、その期待値をベースに日々の業務を組み立てるクセをつけましょう。
そうしたベースを作ることにより、頑張りすぎの兆候により早く気づくことができますし、付随して「頑張りすぎて強制終了する」機会も自然に減って行きます。
2:今の仕事は好きですか?
仕事のパフォーマンスは好きな仕事・合っている仕事をしている時と
そうで無い時には大きく変わります。
そして、仕事のパフォーマンスとメンタルとは直結していますので
好きじゃ無い・合わない仕事をしている時には結果が出にくく
メンタルも不調になりがちです。
まいさんは、今のお仕事が好きですか?
過去のお仕事は好きでしたか?
そもそも、どんな基準でお仕事を選ばれていますか?
そんな問いかけをご自分にしてみながら
少しずつご自分の好きなこと・得意なことにお仕事を近づけて行きましょう。
好きな仕事や得意な仕事であれば、燃え尽きる可能性はより低くなります。
3:自分の価値・成長に目を向けてみる
仕事に対するハードルが高すぎて燃え尽きる方の特徴として
「他人と比較して落ち込む一方で、自分自身の成長には目を向けない」
・・・というものがあります。
まいさんは、強制終了を繰り返してしまうご自身を「迷惑な人」として責めていますが
そもそも、まいさんは職場の同僚が強制終了して会社に来なくなったらどう思いますか?
「気づかなくて、力になれず申し訳なかった」
「こうなる前に、私にできることは無かったんだろうか・・・?」
・・・そうは思いませんか?
今まいさんの職場の同僚は、まさにまいさんに対してこうした気持ちを向けているのです。
自らのハードルを高く設定するような志の高い、努力家で頑張り屋なまいさんの力になることができなかった
今度こそは力になりたい
そんな気持ちを抱えて、まいさんが戻ってくるのを待っています。
彼らにそんな他者を思いやる気持ちを持たせたのはまいさんです。
そして、まいさんは勇気を持ってこの「ココロノマルシェ」にご相談をお寄せいただきました。
それはご自分の大きな成長であることにお気づきでしょうか?
1人でなんとか解決しようとしていた日々から、人のアドバイス・力を借りようと選択されたまいさんは
人と人との間に生きる人として新たなステップを踏み出しているのです。
今は、ご自分が強制終了してしまう、周囲に迷惑をかけてしまうというネガティブな側面にどうしても気持ちが向かってしまうかも知れません。
けれども、事実としては上記のようなまいさんの「価値」「成長」も同じように存在しています。
どうぞ、ぜひそれらのことにも目を向けてください。
ネガティブな側面だけにフォーカスし、あえてポジティブな側面を見ない理由はどこにもありません。
できれば、毎日5個ずつ「私の価値・成長ポイント」を日記につけてみてください。
そうすることで、ポジティブな側面を発見するクセがついてきます。
またネガティブな側面を思い出した時にも
「私にはネガティブなところだけなく、ポジティブなところもある」
そんなことに気づき、復活するのが早くなります。
<まとめ>
職場での不適応に悩むのは、まいさんにとって辛いことだと思います。
しかし、まいさんと同じようなお悩みは職場において多数あります。
(むしろ、かなり典型的なお悩みです)
決してまいさんだけが悩んでいることではありません。
そういう意味においても、まいさんがご自分を責める理由はどこにもありません。
そうは言っても、どうしてもご自分を責めてしまうこともあると思います。
そんな時は、頭の片隅で「でもこれって、私だけじゃなくて誰にでもあることだよね」とご自分に向かって囁いてみてください。
そして、上記3点のポイントを確認しながら
少しずつ心のバランスを取り戻して行きましょう。
こうしたステップをお一人でこなすのが辛い時には
ぜひカウンセリングセッションをご検討ください。
まいさんのこれまでの職歴や強制終了するパターンについて詳しくお伺いしながら
そのループを抜け出す方法を一緒に導き出して参ります。
まいさんがご自分に合ったお仕事をされ、無理せず輝く日々を過ごされることを心よりお祈りしております。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。
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アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー
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