連続テレビ小説「エール」の主人公である小山裕一は
昭和を代表する名作曲家の古関裕而さんがモデルになっています。
古関さんのことを知ったのは「エール」の放送が始まる直前のNHK特集でした。
その作曲した曲数の多さと知っている曲の多さに、すごい人だったんだなと
ただただ感じ入りました。
そんな古関さんが作曲した数々の名曲の一つに、巨人軍の応援歌「闘魂こめて」があります。
私は東京都民の御多分に洩れず(?)子どもの頃から巨人ファンです。
自分のお父さんがテレビの前で巨人戦とゴルフ番組ばかり観てましたし
巨人が負けそうになるとすごい不機嫌になるので
子ども心に「お父さんの機嫌のために巨人には勝ってほしい」と思っていました。
そんなお父さんが、私が中学生になった時に神宮球場に巨人-ヤクルト戦を観に
連れて行ってくれました。
その試合は残念ながら巨人が負けてしまったのですが
私自身はすっかりプロ野球の魅力にとりつかれて
その日以来、今日まで続く巨人ファンになってしまいました。
ハマると行動が早いのが私のクセでして・・・
巨人の試合結果が載っているスポーツ新聞を買いあさり
Number、週刊ベースボール、プロ野球Aiなどの野球雑誌も読み漁り
(全部買うと高いので、もっぱら立ち読みでした・・・)
当時のそごう(今の有楽町ビックカメラ)で開催されていた巨人軍優勝記念セールにて
各選手の応援歌が録音されたカセットテープを買いました。
そこには当然、巨人軍の応援歌である「闘魂こめて」が収録されていました。
言うまでもないですが、聞くだけでテンションの上がる名曲です。
詩のメッセージはとてもシンプルですが心に響きます。
巨人軍の矜持が集約されている曲です。
そんな名曲と、巨人軍の永遠のライバルである阪神タイガースの「六甲おろし」が
両方とも同じ古関裕而さんの作曲だったと知ったとき
ライバル同士の対決を象徴する2曲を同じ人が作っていることに驚きました。
この2曲は結構曲調も違いまして
「闘魂こめて」は軍歌の流れを継いで猛々しく、拳を握りながら横振りする姿が似合う曲調です。
「六甲おろし」は比較的テンポが緩やかで、腕を広げたりみんなで肩を組んで歌い上げる感じが
似合う曲です。
そういえばジャイアンツって、正式名称は読売巨人「軍」なんですよね。
そして阪神は愛称も正式名称も「阪神タイガース」です。
Wikipediaで調べたら、太平洋戦争中は「阪神軍」と名乗っていたようですが
戦後はまず「大阪タイガース」に、その後「阪神タイガース」に名称を変えています。
これに対し、巨人は「東京巨人軍」と名乗っていた時期はあるものの
一貫して「軍」と言う名称を使っています。
そう思うと、古関裕而さん作曲の「闘魂こめて」が軍歌の雰囲気を感じさせるのも
巨人軍の成り立ちを意識してなのかも知れませんね。
私自身は松井秀喜が大リーグに移籍した20年前から、あまり日本のプロ野球を観なくなりましたが
「エール」を機にまた巨人軍の試合を観に行って、「闘魂こめて」を歌いたいなと思いました。
そんなプロ野球を観に行ける日常が、また戻ってきますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。