毎朝、朝ドラの「エール」を観ています。
在宅勤務になってよかったのは、朝ドラを毎日ちゃんと観られることです。
今日の放送で印象に残ったシーンがいくつかあります。
まずヒロインの音さんが、裕一の受賞に感動してファンレターを送り
その返信を待っているのですがなかなか返信が来ず
落ち込んでしまっています。
その横で、もともとは犬猿の仲だったはずのかばん職人さんが彼女を慰めようとして
「便りは待ってる間は来ない。忘れた頃に便りが来る」
と言った場面です。
これは誰の格言でもなく、よく言われている言葉ですが
私の人生でも「本当にその通りだな」って感じることが多いです。
相手に何かを期待しているときは、大抵期待通りにはなりませんでしたが
その期待を手放して忘れた頃になって
急に相手が期待以上のものを返してくれるようになることを
人生において何度も経験しました。
本当に不思議です。
音さんも、将来的には望む通り祐一と結ばれますので
今はそれに向けてのプロセス、待ちの時期何でしょうね。
そしてもう一つは、裕一が音さんへの返事を書き始めたところに
(裕一の字がとてもヘタクソなのも、音さんの楷書と比べて対照的でした。
こういうところでも2人の真逆な性格をあぶり出す演出が素敵です)
あの頼りないお父さんが突然訪ねてきて、裕一を受賞祝いの飲みに誘い出します。
そして、お父さんは「俺の人生で唯一誇れるのはお前だ」と裕一を褒め称えました。
しかし、裕一はお父さんが悪人に騙されて抱えた借金の肩代わりのために
義父の家に養子に出されたので
せっかくコンクールで入賞してイギリス留学のオファーが来ても
「それを受けることはできない」と悩んでいます。
そんな裕一にお父さんが放った決めゼリフはこれです↓
「俺に任せておけ」
・・・。
「どの口が言っとるんじゃい!」
・・・そう言い返さなかった裕一は偉いと思います。
というか、唐沢寿明さん演じるお父さんには
なぜかそういうことを言ってはいけないというか
そういうことを言ってもしょうがないと思わせる雰囲気があります。
経営のセンスはなく、子どもが生まれると経営の役にたたないレジや蓄音機を購入し
悪い人に金を騙し取られ、その代償に大事な長男の音楽の夢を諦めさせて養子に出し
それでもなお、その長男に対して無責任に
「夢を諦めるなよ」
「俺に任せとけ」
そう矛盾した言葉を臆面もなく言い放ちます。
でも、このお父さんは観ていて清々しい気持ちになります。
私が男性を尊敬するのは、このお父さんのように
自分自身のショボさは一切顧みず
見込みのある人に対しては夢や希望を語り、高い目標を求めるところです。
こういう場面は仕事でもよく目にします。
自分は何もしない(できない)上司が、できる部下には高い目標や成果を要求する。
でも、そうするからこそ人は成長するんだと思います。
おそらく裕一も、この根拠のないお父さんの発言に励まされて
義父である風間杜夫さんと対決していくことになるのでしょう。
さあ、裕一はどこまで頑張れるのでしょうか?
楽しみに見守りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。