こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
私のブログでは、開設してからNHKの連続テレビ小説についてよく話題にしてきました。
前回の「エール」までは比較的よく記事に書いていたのですが
今回の「おちょやん」はこれまで記事にしていませんでした。
理由としては、あくまで私個人の所感なのですが
今回の「おちょやん」では心理分析したいと思うエピソードがなかなか見つからなかったからです。
でも、今週になってやっと見つかりました。
それは、旦那様が若い劇団員の女性と浮気した上に子どもができてしまい
離縁せざるを得なくなった武井千代さんの振る舞いを見ていて
「この人は真性の自立系武闘派女子だな・・・」と
思った瞬間でした。
「自立系武闘派女子」については、根本裕幸お師匠のブログに多数記事がございますので、ぜひご覧いただきたいところですが
簡単に解説すると
子ども時代に(主に両親との関係で)傷つく出来事を経験し
その傷を感じないように一生懸命努力して自立し
その自立が過ぎて、大人になっても男性や他人に心を許したり甘えたりすることができず
結果として良好なパートナーシップの構築に支障をきたす女性のことを指します。
・・・まさに「おちょやん」の主人公である竹井千代さんそのものです。
千代さんは、子どもの頃に父親の後妻と折り合いが悪く、口減らしを口実に奉公に出され
道頓堀の芝居茶屋の岡安で丁稚奉公しながら苦労して育ちます。
しかし、せっかくコツコツ働いて貯めたお金をふらりと再会した放蕩親父にぶんどられます。
その後、芝居仲間で監督を目指していた裕福な家庭の息子と両思いになり
せっかくプロポーズされて玉の輿に乗れそうなのに、「どうしてもお芝居を続けたい」と断ってしまい
その上で、自分と同じように親の愛に飢えていた幼馴染の脚本家/俳優の一平と結婚します。
結婚後は甲斐性のない一平の代わりに劇団のメンバーを公使に渡り支え続けるも
なんと、支えてきたはずの劇団の若手女優が一平と浮気して子どもを作ったため離婚せざるを得なくなります。
そして劇団にも居場所が無くなり、芝居にも支障をきたすようになったところで家を飛び出し
ずっと影から自分を見守っていた継母およびその孫娘と隠遁生活を送ります。
そこを喜劇役者に探し出され表舞台に復活するように説得されて
最初は断り続けるも、孫娘に諭されて表舞台に復帰します。
この一連の流れからして「ザ・自立系武闘派女子」と言った感じです。
そして表舞台に復帰する際の顔合わせで、千代さんはこう宣言します。
「うちは少し辛いことがあったぐらいで女優止めるなんてもう言いません」
「一生女優を続けます。気張ります!」
・・・顔合わせに参加した一同は一斉拍手!
感動のシーンで1週間が終わりました。
・・・しかしカウンセラーの目線で千代さんを見ると、なんともいたたまれないというか・・・
この人は最後まで「自立」を選ぶんだなぁ・・・。
そんな風に思ってしまいました。
一平の裏切りに遭って打ちのめされている千代さんや
舞台の場で怒りや嫉妬に苛まれてセリフが出てこなくなった千代さんは
女優や仕事人としては挫折を味わっていたのでしょうが
それまで「自立」という鎧で守っていた自分の心や感情に対して
初めて正面から向き合っていたはずです。
それは、人に弱みを見せられなかったそれまでの自分から脱皮していくチャンスでもありました。
「誰からも好かれる、しっかりして世話焼きの女将さん女優」という立ち位置を抜け出し
人に甘えてみる、弱い自分を晒してみる
そうすることで周囲の助けや力を引き出していく
そんな生き方に変えてゆくこともできました。
・・・しかし、やっぱり彼女は自立の道を歩みました。
もちろん、そんな彼女の生き方を批判するつもりはありません。
ただ私が千代さんの知り合いなら、千代さんの肩に手を当ててこう言いたいです。
「千代さん、そんなに気張らなくてもいいんだよ」
「弱くても、仕事できない千代さんでもいいんだよ」
・・・そう言っても千代さんは受け取らないと思いますけどね。
「受け取り」は自立系武闘派女子のニガテ科目ですからね・・・。
ちなみにこの竹井千代さんだけでなく、連続テレビ小説にはいわゆる「自立系武闘派女子」が多数登場します。
前々作「スカーレット」の主人公である川原喜美子も典型的な自立系武闘派女子でした。
「家庭で傷つき、自立を選ぶ女性」は、まだまだこうしたドラマの主題であり続けるようです。
次のクールではどんな女性が主人公になるのか、楽しみにしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な金曜日の夜を。
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