王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

月の彼方で逢いましょう Switch 雨音 感想

2022-06-27 09:33:30 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです


今回はメインヒロインの1人
佐倉 雨音(レイン)
の感想を書いていきます。






このヒロインはエンデュミオンの謎について触れるので、
灯華・うぐいすクリア後に攻略する
ことをオススメします。

サブヒロインと聖衣良はエンデュミオンがほぼ絡まないルートなので、メイン3人の前でも後でも合間でも、どこでやっても大丈夫だと思っています。
ただ、雨音ルートやったあとだと(個人的に)他ヒロインやってても何となく雨音がチラつくので、やっぱり雨音を他の全ヒロイン終了後に攻略することをオススメします。




【ネタバレなし感想】


あまーい!!!!!

これを書いてる時点で灯華、うぐいす、霧子のみ攻略済だけど、多分全ヒロイン中一番糖度高い気がする。
付き合った途端ダーリン呼びするからね😇
付き合うのも他のヒロインよりスムーズだし(すったもんだはあるけど)、アフター編に入ってからは結婚式の準備しながらーっとイチャイチャチュッチュしてるし😇😇
このルートはポールグレイやエンデュミオンについて掘り下げていくルートだから、2人の間の障害はこれといって特になく心置きなくバカップルやってる😇😇😇
優遇され具合が半端ない


雨音は共通や序盤では「私に構わないで」的な孤高のツンデレキャラだけど、主人公と交流が深まるにつれ心を開いていき、付き合った途端
デッレデレ甘えた彼女
に様変わり。
まぁツンと言っても触れるもの皆傷つけるガラスのハート系ではなくて単に協調性ないだけな感じではある。

というか、雨音ちゃん
・アメリカ人とのハーフで金髪碧眼美少女
・年の割に小柄なロリ系
・重度の中2病オタク
・頭脳明晰天才少女
・ゲームもハッキングもプログラミングも超一流のITに強い
・ツンデレ
・デレるとめちゃくちゃ甘える
・「ひゃう」「むぅ」「はぐっ」みたいな擬音を口にする
という感じで、
オタク好きのする感じにキャラが詰め込まれている。

スクール編も4割はソシャゲやってるし






【ネタバレあり感想】




真ヒロイン
運命枠
正史ルート
原点


どういうことか順を追って説明すると、

学生のころにグレイ夫妻が出会い、「すべての人が繋がれる世界を作りたい」という理念を持ち、それぞれの研究に邁進する
雨音が産まれる
父親が激務すぎるため、母親に負担がかかり体を壊す(もともと病弱だった)
母親の死後、父親はエンデュミオンの研究開発に没頭し、雨音は放置され父親に不信と憎しみを募らせる
母方の祖母に引き取られ日本に引っ越し。その後主人公と出会い、色々あって交際・婚約する
結婚前にケジメをつけるため、エンデュミオンや父親について調べていく。
条件を満たせばエンデュミオンで過去と交信できること、グレイが未来の雨音と交信していたことを確信する
ルートの雨音も過去のグレイと繋がり(雨音が幼少期のころ辺り)、今までの人生や主人公と婚約していることを伝える
グレイ夫妻は歴史改変により雨音が主人公との幸せを失わないように、雨音に伝えられた通りの人生を送ることを選ぶ
そして歴史は繰り返す

つまり、このゲームの「過去と繋がれるスマホ・エンデュミオンがある世界」は
雨音ルートありきの世界
なんだよな。



ゲームの雨音ルートも、グレイ夫妻が未来の雨音に話を聞いて動いていたことは確実で、
雨音ルート→グレイによるスマホ開発→共通ルートの世界→雨音ルート→グレイ…
という流れが永遠に繰り返されている

卵か先か鶏が先かって話なんだけど、まぁ最初の世界線はあったと思う。
その世界では本当にグレイは妻の死に絶望してエンデュミオン開発に取りつかれたのかもしれない。そして未来で雨音とグレイが繋がって、そこから永遠の流れが始まったのかもしれない。


他ヒロインは雨音ルートからの派生とかいうかイレギュラーでしかない。
(聖衣良はちょっと違う可能性も)
他ヒロインルートにいくと雨音は真実にたどり着くことなく、過去と繋がる電波的なものを停止するからそこで連鎖は終わってしまう。

この辺の考察は別記事に書いてあります。

月の彼方で逢いましょう 世界観とかメイン3人の考察 - 王様の耳はロバの耳

こんにちは、サニーです。灯華、うぐいす、雨音のメイン3人クリアしました❗各ブログ等で最後推奨の雨音をクリアした後、情報がまとめきれなくて頭パーン🤪&#...

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まぁでも多分、卵鶏世界の一番最初の世界がまたどこかで産まれるとは思うけど。


ちなみにちょっとだけ出て来た「雨音両親でエンデュミオンもない世界」では
雨音と主人公は学生時代に出会っていない
そして多分他ヒロインとも出会わないかフラグが立たない
この世界は原初の世界から分岐しているか、雨音がグレイと交信したときにグレイ夫妻が過去の行動を変えて産まれた世界かはわからないけど、確かに存在はしている。


まぁそんなわけで、雨音は
まごうことなき正妻で、優遇されているのも納得である。

サブヒロインや特殊な聖衣良はともかく、他のメイン2人は恋愛どころじゃなかったり生死不明だったり死んだり世界が壊れたりで塩辛なのに、
雨音は(色々あるけど)お付き合い→主人公家族に気に入られる→婚約→結婚→子供が産まれると
甘々順調そのもの

プレイ中は「雨音あからさまに優遇さててんなー」とは思ったけど、

正妻なんだから当然だね❗

雨音ルートは「未来を歩む」ことに前向きで、他2人のルートみたいに過去に囚われていないからなのかもしれないけど。
灯華から派生するサブヒロイン達も、主人公が過去を断ち切り今の人生を肯定することを選択してから恋愛するから、
灯華やうぐいすよりも前向きな話に
なってるし
まだ霧子しかやってないけど

サブヒロインはエンデュミオンが物語にほぼ関わらないから、どのタイミングでやっても問題はないと思うけど、やっぱり雨音の前にやっておけばよかった。
これから聖衣良やサブヒロイン攻略するけど、
正妻の影がチラつきそう

…とまぁ、ここまで散々正妻正妻言ってたけど、
正直雨音ルートやエンデュミオン世界へ至るグレイ夫妻の選択は私は肯定できないんだよな。

未来の雨音のために、自分たちの世界線にいる幼い雨音に今後「地獄」とまで言わしめる孤独を味わわせることになるんだから。
雨音ルートで雨音が掴んだ幸せや肯定してきた人生は消えてしまうかもしれないけど、垣間見たエンデュミオンのない世界でも主人公と恋を育む可能性はあるわけだし。
それに共通での時点だと、雨音ルートは確実に約束された未来ではなく可能性のある未来の1つでしかないわけで。

むしろ灯華その他ヒロインルートのほうが、連鎖を断ち切り雨音が孤独にならない世界線が産まれやすくなるまである。

という訳で、
他ヒロインルートも躊躇せずバンバン愛でよう❗




ちなみにこのルートに出てくる主人公たちのソシャゲ仲間・「日本橋ホライゾン」と「きのこ」さん、普通に出番多かったから立ち絵で見たかった😇
特にきのこさん美人らしいし。

ただ、「日本橋ホライゾン」既婚者で二人の子持ちらしいけど高課金やりこみ廃人勢っぽくて
子育てに疲弊している傍らでゲーム没頭する旦那を見つめているだろう奥さんに思いを馳せてしまった😇😇
三下り半突きつけられなきゃいいねホライゾン😇😇😇

月の彼方で逢いましょう 世界観とかメイン3人の考察

2022-06-26 10:57:44 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです。


灯華、うぐいす、雨音のメイン3人
クリアしました❗

各ブログ等で最後推奨の雨音をクリアした後、情報がまとめきれなくて

頭パーン🤪🤪🤪

になりつつ、一晩たってある程度自分なりにまとめられたので、記録しようと思います。




⚠️ネタバレしかありません。灯華、うぐいす、雨音クリア後の閲覧推奨です

あと、この記事は雨音ルート感想の捕捉記事です

月の彼方で逢いましょう Switch 雨音 感想 - 王様の耳はロバの耳

こんにちは、サニーです今回はメインヒロインの1人佐倉雨音(レイン)の感想を書いていきます。このヒロインはエンデュミオンの謎について触れるので、灯華・...

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【世界観と雨音について】

この物語は、
某リンゴ会社創始者のタートルが似合うナイスミドルメガネっぽい人物、ポール・グレイが作った過去と繋がれるスマホを取り巻くお話です。

そもそもポールが過去と繋がるスマホ・エンデュミオンを作ったのは
娘である雨音のため

それも、未来の雨音のため

雨音ルートでは終盤、主人公と婚約した雨音がエンデュミオンを介して過去のグレイ夫妻と交信。
その際に雨音ルートでの雨音のこれまでの軌跡、現在婚約していることを伝えた。
それを聞いたグレイ夫妻は、幸せを掴んだ未来の雨音の人生が改竄されることを防ぐため、未来の自分達の行動をそのままなぞることを選択。
母親は病死する運命を受け入れ、父親はひどい親になり憎まれながらもエンデュミオンを作り上げる。
そして歴史は繰り返される。
卵が先か鶏が先か。


つまり、
雨音ルートは正史

とはいえ、そもそもの一番最初の世界かは大分ずれているんだろうなぁと。
何故なら過去と繋がるスマホ・エンデュミオンはグレイの意思に反して世に解き放たれたから。
その結果、数少ないとは言え過去と繋がる人たちが出てきてしまった。
ここからは私の憶測だけど、過去と未来が繋がることで大なり小なり歴史が改変され、グレイ夫妻の願いも空しく雨音と主人公が結ばれる以外の未来の可能性が出てきてしまったと考えられる。
その筆頭が灯華

【灯華について】

灯華はセンターヒロインなのにとにかく情報が少なくて、クリア後も謎が残ったままのキャラクターなんだよな。
・冒頭のシーンはなんなのか。
・灯華ルートでの学生時代の灯華は何故未来の主人公の存在を知っている素振りなのか。
等。
作中に正解は書いてないから、仮説や憶測で語るしかない。

まず、未来への主人公へのメッセージのような言動を時おりすることから、灯華がエンデュミオンが時空を越えた交信出来ることを知っているのは確実。
そう考えると可能性が高いのは、彼女自身も過去や未来の自分とやりとりをしていたのではないかということ。
作中で言われてはなかったけど、LINE風のLIMEで新しいIDを作って前のIDにメッセージを送れば過去と繋がれる可能性はあるし。
その場合中継役は誰かって話だけど、中継も灯華なんじゃないかなと

時空を越えた交信をするには、魂の還る場所である宇宙元意識にいる中継役が必要なのは作中で言われている。
作中では魂の還る場所にいる=故人ではと雨音は推測しているけど、少し違うのではないかなと。
雨音ルートでは、雨音が過去のグレイと繋がることをせずに過去への通信が出来る電波的なものを絶ちきろうとしたところ、(多分)雨音母によって今とは全く別の世界線(雨音と主人公が出会っていない)とシンクロ、その世界の雨音が父親に送ったメッセージが分岐点の過去の父親へと繋がり、こちらの世界線の雨音のスマホに反映されてやりとりが始まるというシーンがある。雨音母は別の世界線では存命である。
つまり、宇宙元意識は過去も未来もないのはもちろん、パラレルワールドの垣根もないんじゃないかなと。
それに宇宙元意識は過去も未来もないから、普通に老衰で死んだ人が若い頃の自分や大切な人のために中継役をすることも出来るよな。
時空も世界も超越した場所にいる個人が、各々の世界や時間からやってきた過去へ繋がる電波を観測したら、最適だと思った世界や時点へ繋ぐ。


つまり、なんでもアリ



とは言え制約はありそう。
別世界とのシンクロも、月虹が現れた同時刻だったから出来たのかもしれないし。かなり特殊な状況だったし。


話を戻すと、灯華は自分の目的のために過去の自分の行動を変えさせて歴史改変が行われたかもしれない。それこそ過去から過去へ何度でも。グレイ夫妻みたいに未来の行動を忠実に守るわけじゃなく、むしろ積極的に何度も行動を変えていて、何度も歴史改変が行われたとか。
その過程で本来は関わりのなかった主人公とどこかのタイミングで交流を深め、恋をしたのかもしれない。
エンデュミオンも作中では主人公と買いにいってたけど、繰り返しの歴史改変の途中でそうなったのかも。

あと、もしかしたら本来の歴史では灯華と主人公はそもそも出会ってなかったのかもしれない。
作中には出て来ていない色んな「誰か」が過去に干渉して歴史を大なり小なり変え、その結果バタフライエフェクトで出会ってしまったのかもしれない。

その結果、延々と続いていたグレイ夫妻と雨音の世界に灯華が割り込んできて、雨音と主人公が結ばれる未来が確実じゃなくなってしまったとか。

他のヒロイン達も灯華を介して主人公と結ばれるしね。
サブヒロイン達は灯華ルートの派生上にあるし、うぐいす先輩も灯華がいたからフラグが立った。
(聖衣良についてはまだ未プレイなので割愛)

まぁ作中では言及されていないし、すべて憶測なんだけどね。
灯華がいなくても雨音と結ばれなかった可能性もありそうだし。
結局のところ、未来を決めるのは各々の選択の結果だし。
そのへんのこと書いてある特典SSがもしかしたらあるのかもしれない。知らんけど。

ただまぁ、ここまでつらつらと書いたけど、情報少な過ぎて確かなことはわからない。
上記以外にも実は死に戻りしてたとか、宇宙元意識をその身に宿していたとか特集設定でもあるかもしれない。
情報がないからいくらでも仮定の幅は広がってきりがない。
作中で灯華について明記されていなくてもどのルートの物語にも支障はないし
あんまり気にしなくてもいいんじゃないかな
とも思ったり😇😇😇




【うぐいす先輩について】

うぐいす先輩ルートで度々出てくる「ブルームーン」。
ブルームーンには
「決してありえないこと」
「奇跡」
「不吉」
などの意味がある。

うぐいす先輩ルートは主人公が唯一小説家になるルートで、他のルートとは一線を画している。主人公も「うぐいす先輩がいなかったら小説家になれなった」って言ってるし。
で、うぐいす先輩自ルートでは死ぬけど他ルートでは死なない、「主人公と結ばれなかったら病気が治り死なずにすんだ」という設定がある。

つまり、本来は結ばれることがありえない、一番世界の歪みが大きくなる存在
なんじゃないかな。
主人公、なんか知らんけどやたらうぐいす先輩とくっつけようとした灯華がいなかったら(間接的に)振られたショックで小説破棄してそのままうぐいす先輩とはなにもなく終わりそうだし、そもそも灯華いないとフラグ立たないし。

だから代償も大きくて、主人公も耐えきれず世界をリセットするはめになったとか。
とは言え、世界リセット後に主人公が他ルートと同じような境遇になって、その世界では結ばれる可能性が出て来たけど。

でも、主人公が灯華のエンデュミオンを見つけないか使わないかして、そのままパラレルワールドとして存在し続けている世界線もあるのかもしれない。

以上、考察終わり。


ちなみに現時点では聖衣良ルートは未プレイなので、終わり次第加筆訂正するかもしれない。
サブヒロインは2人まだだけど、霧子やった感じ、多分その辺のこと考えなくて大丈夫だとは思う。

月の彼方で逢いましょうSwitch うぐいす 感想

2022-06-05 11:16:54 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです。


今回はメインヒロインの1人
日紫喜うぐいす
感想を書いていきます❗








【ネタバレなし】

THE・恋愛小説

お手本のような上質な恋物語でした🤭💕

学生時代の甘酸っぱく初々しい恋、降りかかる困難、幸せな日常、身を引き裂く辛い出来事、衝撃の選択、そして未来への希望のある結末…

王道なストーリーながら情緒ゆさぶられっぱなし🥺
学生時代の恋愛では萌え転げ周り、幸せな日々では(若干退屈ながら)微笑ましく見守り、悲しい出来事では涙腺がゆるゆるになりました。

主人公の友達との掛け合いもよかったー☺️
ふざけ合ってるときは爆笑したし、主人公が辛いときに力になってくれるの、最高の友人たちすぎる。


終盤の決断は衝撃。
賛否両論あるって意見見かけたけど納得。受け付けない人多そう。
物語が上質だからこそ、あの選択が原因でルート自体嫌になってもおかしくないな…
でも私は「賛」寄り。賛って言うか、まぁそうなっても致し方なしって感じで眉間に皺寄せながら苦い思いで納得したというか。
神視点でかなり残酷なこと知る羽目になってしんどい。
それでも未来への希望がある結末でよかった。

クリアしてしばらくたったけどまだ余韻引きずってる🥺

あと、このルートやたら誤字脱字セリフ抜け多かった😇😇😇
誤字脱字は目をつぶるけどセリフ抜けはやめてくれ😇😇😇前後わからなくなる😇😇😇







ネタバレあり





最愛の人を失った世界なんていらない。

うぐいすは実は重い病気を持っていたことがこのルートで判明。
病名は言及していなかったけど、描写からおそらく血友病
作中では不治の病みたいな扱われ方しているけど、ググったところ現在ではそこまで予後は悪くない模様。
とはいえ、うぐいすは重症だったみたいで、主人公と出会う前に「余命は10年」と宣告されていた。
周囲の限られた人には余命のことは伏せて病気のことを話し、無理のない範囲で日常生活を送っていた。
主人公にも学生時代に病気のことがばれても余命のことは伏せて、物語後半の大人になってから衝撃の事実として明かされます。
このルートの残酷なところは、うぐいすは主人公と結ばれていなかったら長生きしていることが判明したこと。
一度は主人公と別れて海外で治験中の新薬を使った治療を受けていたけど、なかなか結果が出ずにうぐいすは余命を伸ばすことを諦め、残りの人生を主人公と過ごすことを選び日本に戻る(主人公が余命のことを知るのはうぐいすと日本で一緒に過ごすようになってから数年後)。
でも、実は新薬開発は成功していて、うぐいすが日本に戻らずに治療に専念していたら死なずにすんだことが、うぐいす没後主人公は知ってしまう。
その時の主人公の絶望よ…
主人公視点の画面は白黒になるし砂嵐は吹き荒れるし…

そして実際、他ルートだと長生きしてるのようぐいす…

他ルートだとうぐいすにお見合いの話が来ていたり、主人公の結婚式に参列していたり…
主人公への愛情と未練が、結果としてうぐいすの寿命を縮めたことを神視点でプレイヤーに突きつけられてめちゃくちゃしんどい。


このルートでも過去の世界と繋がるスマホ使うんだけど、
目的はリセット
過去の自分に徹底的にうぐいす先輩の地雷踏ませてフラグ折りまくり、絶対くっつかないように画策。
結果、過去の自分はうぐいす先輩に嫌われ、現在の自分の状況も改変
うぐいすと付き合っていた事実も記憶も消えてなくなります。
学生時代のキラキラした思い出も、愛し合った日々も、病室での感動的な結婚式も、すべてがなかったことに。
うぐいすルートだと小説家になってうぐいすとカフェ経営もやってたけど、改竄後は出版社勤務のサラリーマン。カフェもやってない。
「うぐいすがいなかったら俺は小説家になっていなかった」って事あるごとに主人公が言っていたけど、本当にその通りになった。
周囲の人間の状況も変わっていて、
映画監督やってた友達は普通のAD、著名なITライターだった友達はどこぞの雇われライター。
うぐいすルートではなにくれと世話を焼いてくれたきらりも、改竄後はほぼ他人。きらりは主人公の選択を知ったら失望したかもしれない。きらりに一瞬だけでも立ち直らせてもらってなお、あの選択だもんな…

周囲の人に支えられ、影響も大きかったうぐいすルートでの人生。その全てを否定してなかったことにした主人公の選択は賛否別れるだろうし、下手したらこのルート自体が嫌になる人もいそう。
でも納得はできちゃうんだよなー私は
主人公に感情移入しちゃうとあの選択も致し方なしと思える。かなりきっついけど。
主人公がやったことは
世界を巻き込んだ壮大な心中よな。
新しい世界にはお互いに愛し合った自分もうぐいすもいない。うぐいすの命と引き換えに消えてなくなった。


でも、(多分)パラレルワールドではなくて地続きの世界線だからか、心の奥底には残ってたのかな。
前の世界でのうぐいすとの日々を(無意識に)書いた小説を小説投稿サイトで発表して自費出版。うぐいすもそれを見ている。
「一緒に見よう」と約束したブルームーン&スーパームーンの夜に、前の世界での思い出の地で導かれるように再会。
その後の2人がどうなったかは読者の想像に委ねる形で終幕。

今度こそ末永く幸せになってくれ



多分雨音ルートで出てくるだろう、スマホの製作者ポール・グレイのことも気になる。
主人公はポール・グレイと同じく最愛の妻を失くして世界をリセットするくらい絶望したんだけど、ポール・グレイはどうしたんだろう。
主人公とうぐいすに子供がいたらまた違う未来もあっただろうし、雨音ルートで雨音がポールにとってどんな存在だったか早く知りたいな。

でもきらり姐さんとの恋愛も気になるな。

月の彼方で逢いましょうSwitch サブヒロイン 霧子 感想

2022-06-01 11:11:58 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです。


今回は本編から外れた寄り道サブヒロイン
霧子ルートの感想を書いていきます。








【ネタバレなし】



エモさどこいった。



1週目にセンターヒロインの灯華クリアしてから霧子やったんだけど、
ジャンルが全然違う!

霧子は(他の大人サブヒロイン組もだけど)過去の自分と交わらない選択をして入るルートだからか、不思議ノスタルジックSFな要素が一切なく急に現実的

霧子の場合はテーマが
「婚活と結婚

とある事情から職場の後輩に半年の期限で婚活相手になってもらうアラサーバリキャリ女子の物語。
ギャルゲーって言うより女性向け漫画っぽい話だったなぁ。
ぶっちゃけ男性にはあまり受けなさそうなルートである。

霧子、共通の頼れる格好いい大人女性って感じが素敵すぎてメインヒロインそっちのけで攻略に走ったけど、
素の彼女は可愛らしい面もありつつなかなかのこじらせ女子。
理知的で冷静だけど、自分の感情より理屈や理性を優先するから本音を見失って欲しいものを手に入れられないというか。
ここぞというときに、自分の気持ちに素直にならないんだよなぁ。
終盤間近は私の中の修造が霧子に渇入れまくったわ
「熱くなれよ!!!」
「考えるな!感じろ!」
って何度叫んだか😇😇

異性に興味がないわけではないけど仕事が生活の中心で恋愛や結婚への優先順位が低いのもあるんだよなあ。
「美人で仕事も出来て性格もいいのに、何故か結婚も浮いた話もない人」を見事に体現してるわ。


とはいえ、霧子と年が近いこともあって感情移入しながら読み進めた。
ライターさん絶対女性だろって思って調べたらバリバリハード系も書く男性ライターでびっくりした。
まぁ最後の展開は色々受け入れがたいけど😇😇






【ネタバレあり】






霧子めんどくせぇ。




なぜ!!!!
やることやったお互い両思いの男性に告白されて断る!!!??!??

「そもそもの始まりがよくないから…」って、君からフェイク交際提案しておいてそれ言っちゃう!?!???

そりゃ主人公潰れるまで飲みたくなるよな!!!????!?

そのくせ家に帰ったら号泣して、たまたま電話かけてきたお母さんにすがるってどういうこと!????しかもヨシヨシしてもらいながらお布団で一緒に寝るって…

そんなにショックならさくっと付き合えよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


いやまぁ最終的にはくっついてハッピーエンドなんだけどさ、
主人公もエキセントリック方法で追い詰めて来るんよな。

勤め先から出版する自著のコラム本に霧子とのなれそめから別れ書いて世に放つってどういうこと!!!!????

内緒でやってた婚活とか、母親の干渉避けに後輩に偽の恋人役頼んだとか洗いざらい書かれて社内中に知れ渡るってとんだ罰ゲームだな!!!?????
霧子怒って抗議するだけで済ますのすごいな。ワイなら一生口きかない。最悪会社辞める。

でもこのくらいの爆弾でも仕掛けないと霧子は動かなかったよなぁ…
でも嫌だ

ヤキモキさせられたけど、でも霧子の気持ちもわかるのはわかる。
主人公と10歳離れててしかも異動で部下になる可能性もあるんだもんな。
自分の身に置き換えると確かに「ちょっとまずいかな…」って気にはなる。
霧子ずーっと年齢のこと気にしてたし。
ジェネレーションギャップも確かにある。
主人公が着メロの存在知らないの、霧子と一緒に驚愕した。

でも、同じ趣味の話で盛り上げるし会話のノリも合ってるからデートはずっと楽しそう。
終盤のすれ違い以外は順調に交流を深めてるんだよなぁ。
最初は仕事の話しかしないけど、デートを重ねる事に徐々に心を開いていくのがいい☺️
とはいえ相性いいんだしお互い好きなんだから素直にくっつきゃいいのにそれが出来ない女・霧子。
きらり先生も言ってたけど、「年齢や立場を気にせず飛び越えられる性格じゃない」「不正解ではないけど正解でもない、そんな道を選べない」、つまり理性の強すぎる模範的な優等生タイプなんだよな。
上でも書いたけど、
・理知的で冷静だけど、自分の感情より理屈や理性を優先するから本音を見失って欲しいものを手に入れられない
・仕事中心の生活で、恋愛や結婚への関心が薄い
男女問わず結婚や恋愛に縁遠い人でこういう人多いかも。特に仕事できる人。
じゃあ自分が納得できる相手だと上手くいくかというとそうでもない。
そもそも出会えるとも限らないし、出会えたとしても相手に選ばれる保証はない。

ちなみに霧子の条件は
・学歴は一緒くらい(それなりの大学出)
・収入は一緒か上(それなりに高収入)
・年齢は30代から40代前半
・仕事に理解があって口出ししない
・初婚
・清潔感のある外
・穏やかな性格
・一人暮らし
・自分の実家近く(都内)で暮らす
うーん、これが全部揃う人はいなさそう。いても既に相手がいる。
周りにも高望みだって言われて改定したバージョンだと
・45歳くらいまでで、収入は自分と同じくらいあって、お互い必要以上に干渉せず生活できる人
…いやー、結婚必要としてなさそう。婚活市場ではお目にかかれないのでは。
霧子、自分でも言ってたけど、婚活に向いてるタイプじゃない。

あと、霧子の親御さんもすごい。
家族仲は良好だし本当に娘のことを案じているんだろうけど、ぐいぐい干渉してくるんだよなぁ。特にお母さん。結婚しつこく進めてくるし、(偽)恋人の主人公にも初対面で込み入ったこと聞きまくるのは、ちょっとドン引き
お父さんはお父さんで出番はないけど就活時に娘が自分と同じ職業じゃないと反対したり(自分が色々教えてやれるから)、娘の旦那を見繕うって息巻いてたり、なかなかの過保護っぷり(全部お母さんに止められていた)
でも不思議なのは、お母さんは結婚相談所でも条件に口出ししてた割に一回り近く年下の主人公と娘の交際を認めるんだよなぁ。もっと渋るかと思った。お父さんは知らんけど。

色んな意味で鉄壁の女・霧子を諦めずに射止めた主人公はほんと熱い男だよ。
「色々困難はあるだろうけど、霧子さんと2人で乗り越えたい」
「自分だって仕事のために霧子さんを利用したんだから、霧子さんの後ろめたさは全部捨てて欲しい。」
「合わないところは妥協じゃなくて、お互いの歩み寄りで解決していきたい」
「趣味も合うし好きなことを毎日語り合えそう」
ってプレゼンするの素敵やん。
霧子の信条「客観視すること、妥協しないこと」を体現してる。
いい男だよ主人公。
なれそめ暴露本出さなければな!!!!!



上にも書いたけど、ほんとに女性向けの漫画っぽい。「今日は会社休みます」とかそういう系。
ギャルゲー感全くないからツイッターの乙女ゲ仲間とかリア友にも読んでもらいたい。
この話だけコミカライズかなんかして切り抜いて欲しい。


月の彼方で逢いましょうSwitch 1週目 灯華 感想

2022-05-21 23:48:20 | ギャルゲー
こんにちは、サニーです。


今回は、人生初ギャルゲー
月の彼方で逢いましょう
の、感想を書いていきます❗



あらすじ

もう一度、キミと会えたなら
もし、未来と過去をスマホで繋げたら、あなたはどんな後悔をやり直す?
2年生の夏。彼女たちは誰よりも気まぐれで、誰よりも謎めいていて、そして誰よりも美しかった。
初めての恋。甘酸っぱい思い出。心残りと共に、夏の日は過ぎ去っていった。
25歳の夏。気が付けばサラリーマンになっていた。空を見上げながら、ふと夢のような日々を思い返す。
懐かしむように、かつて学生時代に使っていたスマートフォンを起動する。
メッセージアプリを起動すると、自分自身にメッセージを送ってみる。
「後悔するぞ」
かつての自分に向けた、届くはずのない想い。しかし、スマホは振動を返した。
「いきなりなんだよ?」
それは、過去の自分自身からのメッセージだった。
(公式HPより)



【1週目感想】ネタバレなし

エモーい!!!

あらすじからしてエモさプンプンだったけど、
ノスタルジック
ボーイミーツガール
SF要素
過去と未来の交錯
本編はこんな要素がぎゅぎゅっと詰まってる🤭

新海誠作品とか「君の膵臓が食べたい」好きな人に刺さりそう。話の内容全然違うけど。
あとは乙一の「君にしか聞こえない」を彷彿とさせる。

オタク・サブカル系が好きな「シュレディンガーの猫」「歴史の強制力」みたいな要素もジャンジャン出る。

ギャルゲーって言うより小説読んでる気分になる。
乙女ゲーみたいに細かいバッドエンドとかなさそうで、ヒロイン1人につきエンドは1つっぽいし。

ヒロインは全員で7人。
それぞれの印象は
《メイン》
灯華…あざとい振り回し系センターヒロ
イン
うぐいす…固い口調のしっかりもの
雨音…綾波とか長門系無表情中2病
大人になると柔らかくなる
《サブ》
聖衣良…成長著しい妹分
岬…めんどくさいこじらせオドオド系
霧子…この人上司とか羨ましい
頼れる大人の女性。
若干うぐいす先輩とキャラ被ってる
きらり…お色気奔放

主人公はヤレヤレ系文学少年。


1週目はセンターヒロインを攻略して、シナリオは丁寧で充実していたけど、また謎が残っていて(というか最後の方に出て来て)消化不良気味😇😇余韻に浸れなかった…
残りのメイン2人でわかるのかな🤔
サブヒロインは従妹以外、社会人になってから出てきたキャラだしオマケ的な話になるのかな🤔






灯華感想】※ネタバレあり





振り回し系×ヤレヤレ男子

自由奔放であざとくて結構嘘つき。
主人公ともども何度この女の言動に情緒を振り回されたか…

こういうタイプ好きな男子はいそうだけど、女子には好かれなさそうではある。
ぶっちゃけ私も好きではない😇
が。
1人の男への執念と恨みを抱えて、17歳の女子高生が復讐を人生の目標にしている…っていうのは、しんどい。

生物学上は父親だけど、犯罪の末に産まれたのが灯華だから灯華にも灯華の母親にも幸せはない。

希望のない人生の中に唯一見出だした光が、ひょんなことから仲良くなった主人公だったのかな。
めちゃめちゃ距離詰めて仲良くなったくせに、傍にいると迷惑がかかると思ったのか黙って主人公から離れようとするし。
最後の最後でまた再会できて良かったよ…
幸せになってくれ。


ただ、上でもかいたけど、センターヒロインだからシナリオは王道展開で読みごたえもあるけど、最後の最後で謎が出て来て消化不良なんだよな。

灯華は未来と過去の主人公を繋ぐ役割を果たしてる存在なんだけど、いつから、なぜ、どうやってそうなったのかが明かされていない。
シナリオ中に「まぁそうなのかな」って思わせる描写はあったけど。
未来の主人公に宛てるようなメモを過去の主人公に渡したりしてたし。
雨音ルートあたりで明かされるのかな

とりあえず、次にいってみないことにはもう何も言えない!
今回はここまで。