
つつしんで平成29年新春のお祝いを申し上げます。
この「平成」という元号もあと2年で終了と相成りましたが、2年どころか3ヶ月で終わってしまう社会実験線「細01 新柴又駅~タウンバス車庫」が1月10日より運行開始されました。
早速乗車してまいりました。



昼下がりの北総鉄道、新柴又駅。ここは金町駅と小岩駅間を走る京成バス小55系統が北総鉄道の何倍もの本数を行き来させております。
さて、くだんのタウンバス車庫行きはその小岩駅行きと全く同じ停留所から発しております。

平日の日中のみで朝8時半始発で16時半で終バスが出てしまう。通勤通学ではなく生活路線としての動向を見ようというわけですな。
土地に縁もゆかりもない社会人にはまことに厳しいタイムスケジュールであるがゆえにぜひとも乗らなければなりません。
タウンバス車庫へ行くにも関わらずタウンバスじゃない京成バスも投入されています。
お隣の時刻表にある「新金01」というのはなぜか休日のみの運行で、貨物ファンの撮り鉄さんがよくいることで有名なJR新金貨物線にからむ政治的理由で運行されている、との噂ですが区民ではないのでよくわかりません。



駅前ロータリーの物陰から忽然と姿を現した京成タウンバス、エルガミオのノンステップ。
14時発タウンバス車庫行きです。


高島屋があるわけでもないのに「細田」のところにバラのマークが付いております。
この辺りには洋花に特化した植物園があると聞いたことがあります。
小岩駅行きと間違って乗ってくる人がいないよう乗車時に「どちらまで?」と聞かれます。
「終点まで」「終点・・・・・・・タウンバス車庫?」「はい」とのやり取りがあってようやくスイカ、パスモのタッチが許されました。乗客はわたしと老夫婦の3人で発車しました。

柴又街道を小岩方面へ南下。北上する金町行きとよくすれ違います。

「鎌倉小学校」→「鎌倉町」→「京成小岩駅入口」と経由していきます。どの停留所にも必ずバス待ちがいましたが、小岩駅行きを待っている人たちなので誰も乗ってきません。
京成小岩駅入口を過ぎると対向のエルガらしき金町駅行きに道を譲ってもらって右折し立石方面へ西進します。

「細田四丁目」で母と子の親子連れが乗車。
「細田四丁目」~「細田踏切」間は亀有駅行きとバッティングするところなのでやはり乗車前に運転士から行き先の質問がなされていました。

めったに列車が走らないのにいちいち一時停止しなければならない新金貨物線の細田踏切を通過。

環7手前の信号待ちで運転士氏、社会実験の調査票に乗客の数や客層などを記入しております。

環7交差点で同系統の新柴又駅行き京成バスのエルガミオとすれ違い。


実験用の新設停留所「立石八丁目」。円板にボードを貼り付けております。
ここで老人が一人ご乗車。新設したばかりなのに認知度が高い。

次は「文化会館かつしかシンフォニーヒルズ」。
亀有から来る新小岩駅行とは停留所のポジションが違うのでやはりポールが新設されております。細田で乗ってきた親子連れはここで降りていきました。


この生活路線の核をなすのではないかなぁと思われる「葛飾区役所」に到着しましたが乗降客ゼロ。
バス停のボードに「タウンバス車庫」と書かれていますがこの系統のことではなくお花茶屋駅方面と車庫を結ぶ別系統をあらわしています。

立石駅踏切がまた閉まってます。前方に亀有駅から来た新小53 新小岩駅東北広場行きの車両が見えます。

踏切が空いて逆方向の亀有駅行きとすれ違い。

「立石駅入口」。新柴又から乗り続けてきた老夫婦も含めわたし以外皆ここで降りてしまいました。

終点タウンバス車庫。まったく定刻どおり14時27分到着でした。


駅間路線ではないので帰ろうとするとまたバスに乗る必要があるのですが、せっかくですから今度は15時発の京成バスの同じ路線で帰りたいと思います。

分社化して奥戸車庫とは今生の別れをなしたはずの京成バスのエルガミオが今堂々タウンバス車庫に入場!

京成バスにはなんと男性の車掌さんも乗ってました。
ICカード・自動音声アナウンスの時代に車掌業務は何をするのかと思いましたが、社会実験のチラシ配りや葛飾区役所から乗ってきたベビーカーのお客さんの乗り降りの手伝い、金町駅行きと間違えて乗ってこようとする人々を追い払うなどされてました。

3月31日までの平日日中のみ運行ですので皆様ぜひ乗り逃しされませんように。
新柴又は新が付かない柴又と違って腹が減ってもだんご屋はなくお参りしようにも柴又帝釈天もありませんのでご注意願います。
北千住~野田のバスの旅、拝見させていただきました。
一般人、路線バスの旅かと思いますが何となく鉄道に逃げられてしまうと勝手ながらガチ感が失われて少し残念に思ってしまいますね。笑