午後8時
ケージの中から、網戸越しに裏庭を眺める我が家の箱入り娘


夜のとばりに、もの想いにふける女盛りの美猫がひとり

ああ、愛しのあの方は今いずこ

(台詞が昭和チックなのは仕方ない!かあちゃんだもの
)

なんて、そんなドラマチックなシチュエーションではないのです


なんて、そんなドラマチックなシチュエーションではないのです

待ち構えているのですよ、ヤモリちゃんを
ギョエ~

すずちゃん、もうヤモリちゃんをいじめないで




すずちゃん、もうヤモリちゃんをいじめないで



えっ
いじめるなんてネコ聞きの悪いこと言わないで


すずは、ヤモリちゃんとお友だちで、仲良く遊んであげているだけなのよ



かあちゃんには、とてもそうは見えないんだけれど

この前のヤモリちゃん、かなりのダメージ受けてたよ

あ~あ


あ~あ

すずは誤解されやすい、可哀想な子なのよね


いわゆる普通の3才だわ
すずのこと知らな過ぎるのかあちゃん
早熟なのは仕方ないけど
似たようなこと
誰でもしているのよ
「少女A」 中森 すず

「少女A」 中森 すず
やっぱり昭和だわね

仕方ない! かあちゃんだもの
