最近自分は知的障害の方達の作業所へお邪魔する機会がある。
そこの利用者さんは若い人もいるが、比較的高齢の方が多い。
建物もちょっと古くて昔ながらの授産所という感じだ。
しかし職員には若い人が多くて活気があり、作業所は暗い雰囲気ではない。
よく知らないくせに自分はこういう作業所に対して良いイメージを持っていなかった。
「障害者に単純な作業をさせてるのを管理している所」と思っていた。
そう思っていたのは、利用者さんの気持ちがわからなかったからだと思う。
当事者の立場になって考えたことがなかった。
言いかえれば自分自身のことを考えたことがなかった。
ここへ通う利用者の方たちは、作業所へ来るのを本当に楽しみにしている。
作業時間は9時から午後3時半くらいまでだが、7時に迎えに行く方もいるので
そういう人は朝早く起きているだろう。
月曜日から金曜日まで休まず毎日通う方も多いらしい。
ひきこもり経験のある自分より、よっぽどちゃんと生きていると思った。
それに専門的な勉強をしたわけではないが、自分も年齢を重ねて知的の人達のことを
少しわかってきた。
それは自分自身のことを、そして人間のことをわかってきたからなのだと思う。