お気に入りの映画、ドラマ、俳優さん等についての雑感です。古い映画と なります。
1949年に製作開始、1951年に公開のアメリカ映画。監督、ジョージ・スティーヴンス。
エリザベス・テイラー主演で「緑園の天使」から5年前後の十代後半の時の 作品。見た目もうすっかり大人、大人になるの早い。共演はモンゴメリー・クリフトとシェリー・ウィンタースで、モン ゴメリー・クリフトとは「去年の夏 突然に」でも共演している。どちらも 問題作或いはキワドイ作品と言える。
貧しい家庭で育った青年ジョージ・イーストマン(モンゴメリー・クリフ ト)が名家の令嬢アンジェラ・ヴィッカース(エリザベス・テイラー)と 知り合い恋に落ちるが、ジョージには貧しい境遇の恋人アリス・トリップ (シェリー・ウィンタース)がいた。ジョージはアンジェラへと向かおう とするが…。
伝道師の母親(アン・リヴィア)はおそらく貧しくても慎ましく生きればよいと思っており、 ジョージもそんな母親を尊敬していたが、自身はもっと人並み以上の生活 がしたいと思っている。誰もが持つような願望だが、そのために近しい人 を犠牲にしてしまう。
原作は、セオドア・ドライサーの「アメリカの悲劇」だが、一つの見方として、目的のために 結果として何かを犠牲にする事もあるとすれば、アメリカに限らず、もっと普遍的テーマなのかも知れない。