ある晴れた日の・・・

川の怖さ、水の恐ろしさ

先日、濁流の中に勇猛果敢に飛び込んでいった中国人留学生、勇敢ですよね。ある意味怖いもの知らずといえるのかもしれませんが、体は鍛えていたとか。イチダイ(大阪市立大)の院、博士課程に進む優秀な学生さんでもあったとか。

ふとよぎるのは以前の痛ましい記憶、プラットフォームに落ちた人を助けようと二人の男性が降りて亡くなった事件。一人は韓国人留学生でしたよね。

川や海といえば、私が子供の頃は、濁っていたというものの、まだ阪神間のいくつかの海は泳げて、舞子や須磨はマシなほうでした。

海の怖さはその時はあまり感じなかったのですが、、、学生時代、友達が伊豆の別荘に家族で行くから一緒にどう?と声をかけてくれて時のことです。

こじんまりした海岸で遊んでいたとき、ビニールボールが飛んでいき、友達の妹と拾いにいこうと追いかけているうち、沖へ沖へと流れてしまい、「ひきかえそう!」と声をかけ、岸まで必死の思いでたどりつき、無事に戻れた安堵の笑顔はありませんでした。

また、臨海学校で毎年遠泳がある兵庫県”竹野”浜では、ちょうどその頃、地元で海の主とか達人と言われた人が飛び込んだきり三日以上あがってこなくて、いわゆる土左衛門(死体)すらあがてこなかったことが話題となり、おヒレがついて、海を背景に集合写真を撮ると,その人の手らしきものが肩に乗っていたと、怪談話まででる始末。

今なら、「それはひょっとしたら、(国外)拉致もあり得るよ?」と疑うところでしょうかね?

川は、京都の京北、周山や日吉など天然鮎がとれる清流で泳ぎ、従兄弟は潜ってモリでついた鮎を川辺で焼いてくれたり、野生児さながらの体験をしました。が、川に流される、いわゆる川の流れの速さは体感済みでした。

ほかにも、武庫川の上流、仁川という川でよく遊んだのですが、ある日、仲の良い友達と雨上がりに水際を歩いていたら、ドボドボと深みにはまっていき、見た目にはいつもの砂地なのに、水を含んだ底なし沼のように体が沈んでいく恐怖を味わいました。

そんなこんなで海や川の恐ろしさは実感!というところでしょうか。

そういえば、実際に身近でこんな話がありました。

ん十年前、阪神間での話。
上流でダム放水があり、急に水かさが増して中州に十代を含む二十代中心の仲良しグループ男女数人が取り残されました。

やがて、水かさは腰の高さを超えはじめ、男子でも踏ん張れそうにない急流と化します。またたく間に緊張と危険が迫るなか、、、何とか力を合わせて向こう岸まで渡る決意をします。

男性を基軸にした”人力”リレーで、まずは女子を対岸へ送ります。
しかし、ようやく全員と思った時、ラストの華奢な女子が手を離し、何人かが手を差し出すのも届かず、みるみる流されはじめたのです。

唖然とする中、一瞬あきらめの空気がよぎります。
いや、ひと一人の命の危険が迫っていることだと、全員が茫然と立ちすくむ間をついて、がっつりと手をつかんで引き寄せ、抱き寄せて、お姫様抱っこをしながら岸にあがってきた男子がいたそうです。

そんなヒーローな彼もしばらくは一緒に流され、今ここで手を離したら終わりだという、鬼気迫る緊張感と恐怖、良心との葛藤があったそうです。

今回、中国人留学生は体にロープを巻いて岸から支えてもらったそうですが、川や海での事故は、レスキュー隊ですら、危険が伴う命がけの救出です。着衣水泳教育など、学校で定期的にされるところがあるようですが、水の抵抗や恐ろしさは、もしかしたら経験する以上のものかもしれません。呼吸ができない、水を呑む、心臓発作、、、予期せぬことばかり。

お互い注意しましょう!

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