アクエリオンALL STARSをアミューズメント仕様に改造します
まず、GNDをさがします。
扉を開けて、まだ、電源は入れないで、精算ボタンの配線を追いかけましょう。
黒い2Pのコネクタにつながっていました。
黒いコンクターの2Pに黒と白の配線が入っています
このどちらかがGNDです。
今、白をGNDと仮定します(※仮定ー1)
メダルセレクターの11PにセンサーのGNDがあるはずですから、テスターで導通を確認します
11Pを一本ずつ導通を確認しましょう。
残念ながら導通箇所がありません。
これは(※仮定ー1)が間違いだったことを教えています。
つまり、黒いコネクター2Pの黒がGNDです。
11Pと3箇所導通していました。
電源
アミューズ仕様基板は電源を持ちません。パチスロ本体からDC24Vを横取りします。ほとんどのアミューズ仕様基板には3端子レギュレーターという3本足のトランジスタが装着されています。パチスロから横取りしたDC24VをDC12Vに降圧します。それをDC5Vに変えてマイコンを動かします。基板上に7812という品番の三端子レギュレーターがあるでしょう。これは入力されたDC24VをDC12Vに変えています。その近くに7805という品番のトランジシターがありませんか?これにDC12Vを入れて降圧したDC5Vをマイコンにつないでいます。
そこで、アクエリオンALL STARSの24VとGNDをさがします。
テスターを使ってメダルセレクター11Pの⑩ブロッカーコイル(+)と導通しているところがDC24Vです。GNDも同じように調べます
メダル投入信号
アナログテスターをDCV(直流電圧)に合わせて、黒の電極をGNDに固定します。
パチスロの電源をONにしてメダルを投入しながら、赤の電極で11Pの電圧の変化を見ます。
メダルがセンサーを通過すると思われるタイミングで11Pの②➄⑧でテスターの針がピクッと反応することがわかります。5Vを指していた針が一瞬0V方向に下がるので、アクテイブローです。ミリ秒単位の動きなので、数値として表すデジタルテスターではこの変化は読めません。是非、アナログテスターをご入手されて下さい。
メダルがセンサーを通過すると思われるタイミングで11Pの②➄⑧でテスターの針がピクッと反応することがわかります。5Vを指していた針が一瞬0V方向に下がるので、アクテイブローです。ミリ秒単位の動きなので、数値として表すデジタルテスターではこの変化は読めません。是非、アナログテスターをご入手されて下さい。
テスターでわかることは、ここまでです。
アクエリオンALLSTARSはメダルセンサーが3個装着されていて、実際のメダル投入では、センサー1通過後Xミリ秒にセンサー2通過、Yミリ秒後にセンサー3通過、という詳細情報が主基板に送れれて、ゴト師の悪事に対応しています。アミューズ基板はゴト師と同じ仕業と理解されないように↑このXミリ秒、Yミリ秒、Zミリ秒の値を正確に把握し、プログラムを組んでメダル投入疑似信号をMAXBETが押されるたびに出力するようにしなければなりません。
そこで、オシロスコープの出番です。
2チャンネルのオシロスコープch1を11P②に、ch2を11P➄にセットしてメダル投入時の波形を見ます。
次にch1を11P②に、ch2を11P⑧にセットしてメダル投入時の波形を見ます。
こんどは、ch1を11P➄に、ch2を11P⑧にセットしてメダル投入時の波形を見ます。
これらのことから、アクエリオンALLSTARSの3つのメダルセンサーから出力されるメダル投入信号を時系列で表すタイムチャートができます。
既存のアミューズ仕様基板で↑このチャート通りの疑似信号が出力できない場合はプログラムを組んで、マイコンに書き込んで、MAXBETが押されるたびに↑の疑似信号を出力する回路を作って対応します。
メダル払出信号
貯留クレジット残が有る状態でテスターの赤と黒の電極をCN6(8P)のモーターの配線に接触させます。今は、どちらがプラスで、どちらがマイナスか不明なのでモーターの緑に赤、橙に黒をあてて、精算スイッチを押すとモーターが回って、メダルが出てきます。このとき、テスターの針がマイナスに振れました。これは、テスターの電極のあて方が違っていたことになります。モーターの橙に赤、緑に黒をあてて同じことをやってみるとテスターは24Vを指しました。これで、橙がモーターのプラス、緑がマイナスと判明しました。次にテスター(アナログ)をDCVが測定できる設定にして、黒の電極をGNDに固定し、モーターを回しながら各端子の電圧の変化を調べます。CN6(8P)の白と青がメダル払出にあわせて針が動きます。赤は5Vのまま動かないので、センサーの電圧、黒はGNDであるとわかりますね。
モーターが回ってからどのようなタイミングでメダルが払い出されるか?これもオシロスコープで見てみましょう
↑上記タイムチャートは
①2枚小役が当たって、
②モーターが回って
③1枚、2枚と払い出されて
④モーターが止まって
➄払出が終了 の状態を表しています
モーター駆動はDC24Vです。これを直接マイコンに入れるとマイコンが壊れるのでアミューズ基板上のフォトカプラーがこれを受けます。
メダルホッパーはアミューズ仕様改造でパチスロから切り離されます。小役当選でDC24Vはフォトカプラー(アノード・カソード)につながり、内蔵されたLEDは発光します。すると、受光側のエミッターとコレクターは導通する仕組みですからエミッターをプルアップしておけばアクティブローの駆動信号に変換されてマイコンに入力されます。駆動開始で疑似信号を出力し、払出疑似信号出力のプログラムにしておけば、正常払出後DC24V出力がなくなり、メダルが出なくてもパチスロは何事もなかったようにふるまいます。切り離されたホッパーはプログラムに形を変えて、マイコンの中で生きていくのです。目には見えないプログラムがメダルホッパーの代わりをするので、ダミーホッパーと呼ばれています。
MAXBET
MAXBETの配線を目視で追いかけます。
テスターの黒の電極をGNDに固定し、赤の電極で4つある配線の、MAXBET
操作時の電圧の変化を見ます
テスターの黒の電極をGNDに固定し、赤の電極で4つある配線の、MAXBET
操作時の電圧の変化を見ます
CN3 4Pの②の黒がMAXBETでした。
テスターの針が5Vから0Vに変化⇒アクティブローです。
精算スイッチ
精算スイッチは配線を切断するか、コネクターを抜いておきましょう。
プレイヤーがゲーム中に押してしまうと貯留されていた50クレジットが消えて、小役が当選しても、50点満クレジットになるまで、小役払出が加算されなくなります。
アミューズ仕様基板によっては、メダル・景品切れのリセットに使用している場合は切断したスイッチ側をアミューズ基板につなぎます
以上でアクエリンALL STARSの正体がわかったので、アミューズ仕様基板を配線します。配線は一ケ所づつ半田付けして熱収縮チューブなどで絶縁して下さい。
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回胴式遊戯機技術研究会はパチスロの入出力信号を調べて、オシロスコープで波形をみて、その通りの疑似信号を出力するマイコンプログラムを作成して、回路にのせて、パチスロのメダル不要回路を作成して、卒業の技術講習(有料)を開講しています。
この機会に、パチスロの基礎から学んで、アミューズメント仕様パチスロの技術を身につけてみませんか?
受講受付中!!
ご不明の点はご遠慮なくお尋ね下さい。存じ上げていることは丁寧にご案内させていただきます。
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