知ることについて

2019-06-08 09:44:22 | 教育

昨日の昼ご飯の最中,T君から今後の研究方針についてのちょっとした相談があった.

実験データを積み重ねる中で新たに見えてきた課題と,先生がやって欲しい実験,どちらを優先して研究すべきかという内容.

 

これを聞いたとき「新たに見えてきた課題を選択すべきだな」と何となく感じた.

その時は言語化するのが難しかったが今冷静になって考えてみても,やはりその考えで誤ってはいなかったと思う.

理由は以下の通り.

①T君自身これまでの博士課程の研究で,指導教員の先生が期待する研究は順調に進められていると客観的に見て思う.それであれば,半年もしくは1年程度,今まで以上に主体的に取り組めそうな内容にチャレンジした方が義務的な努力によって得られた結果より,きっと多くのことを学べ,彼自身の成長に繋がると信じて疑わないため. 

②自分自身の経験上,興味を持って主体的に取り組めている時の方が,良い結果が得られることが多い気がする.もし失敗しても自分の責任という意識が強く持てるので,次に活かせる経験になると思うため.

 

もしかしたら以前,ブログの記事で紹介してしまったかもしれないが,串田孫一さんの「緑の色の鉛筆」という本にT君の背中を押すような考え方が書かれている.

(”知ることについて”というエッセイです.実は,今年読んできた中で一番のおすすめの本です.)

もしよければ参考にしてください.

 

2019年も気が付けば残り約半年,これ以上に興味深く,面白い本に出会えることを期待したい.


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