Toshichanの独り言

海外、国内旅行の旅日記。私の俳句手帳、などなど筆の進むままに書き連ねてまいります。

十津川へ行きましょう

2012年03月22日 | インポート
1、3/20、21に十津川に行って来ました。
 十津川村は昨年の台風で土石流などで大変な被害を受けたことはご存知のことだと思います。あの台風から半年たって相当復旧は進んでいましたがまだまだ台風の爪あとは残っていて、国道168号線沿いだけでも3,4箇所の大土石流の跡が生々しく残っており、多分ついこの間までは土砂ダムになっていて十津川の流れをせき止めていはたのではないかと想像されました。もちろん国道も土石流のところでは仮道路になっておりました。十津川温泉近くの国道の橋は半分流され、仮橋が架かっていました。直接被害を受けなかった人たちも、道が寸断され生活に大変不住したとのことでした。

土石流爪跡残れど山笑う
 
今回十津川へ行ったのは、十津川に観光客を呼び戻そうとキャンペーンをやっておられ、結構安くとまれるのでじゃあ行こうかと言うことで出かけました。

2、賀名生梅林
 十津川に行く途中、168号線沿いに賀名生(あのう)梅林があるので初めてですが立ち寄ってきました。今年は寒さが長引いているので他と同様梅の開花が遅く、まだ2,3分咲きでしたが、国道から右手山の上まで数千本?の梅ノ木があり、これが満開になったらさぞかし壮観であろうと思いました。たぶん今週の週末から来週に掛けて身頃になるのではないかと思います。ここはまた南朝の後醍醐天皇始め三代の天皇の御所が置かれていたと言うことですが、今でも相当の草深いところですので室町時代初期では大変だったんでしょうね。ただ冷静に考えると後醍醐天皇の復古政治を目指すと言う方針はアナクロニズムそのものだったとは思いますが。

3、神湯荘
 泊まったところは、上湯温泉の神湯荘という所で、十津川温泉からさらに15分ほど入ったところにあります。15年ほど前に行ったことがありますが全くその時と変わらぬ秘湯でした。上述の通りここに至る道路も復旧工事が行われており、平日は時間による通行規制が掛けられていました。また川原にも神湯荘の露天風呂がありましたが、今回は台風で流されてまだ復旧できていないと言うことでした。
ここのお湯の質は炭酸系のアルカリ質の湯で若干硫黄の匂いもしましたが、「美肌の湯」でした。もちろん掛け流しで、内湯は老朽化してもう一つでしたが、露天風呂は4箇所あり、これは最高でした。私は3回も温泉に入り、大満足でした。
 食事はこれまたすばらしい。子持ち鮎の焼き物、あまごの刺身、山菜の天ぷら、一番は牡丹鍋、これは絶品でした。ご飯はこの温泉水で炊いたものでやや黄色みがかかっており、やさしい感じの炊き上がりでちょっと食べ過ぎました。
 またあまごの骨酒を頼みましたがこれがまた香ばしくて美味い。ついつい、+2合の継ぎ酒もして大満足!で勘定は(お酒は抜きで)8600円/人也、復興キャンペーンは何時までやっているのかは知りませんが、これはぜひとも行かなければと思いませんか。
 「お金を落とすこと」も復興の協力の仕方としてはぜひとも必要です。

4、果無
 
果無の天空に尽く白き梅

翌朝、宿から近くの「果無集落」に行って来ました。ここは熊野詣での小辺路が通っており、168号線から車がすれ違うのもやっとの急坂を15分ほど掛けて登っていくと果無の集落に到着します。「果無」、なんと言う響きを持った地名なんでしょう。8軒ほどの家が建っているだけの集落です。集落の真ん中を石畳の小辺路が通っています。この小辺路は高野山から野迫川村(ここも奈良県で十津川村以上に秘境感漂う素敵なところです。)を通り、十津川、この果無から本宮大社に至る道です。往時は熊野詣の人たちが息を切らせて通行されたのでしょう。

 なお、ここから西方に果無山脈がずっと続きます。果無山脈は少し離れてみると、稜線がほとんど水平でそれが延々と続く美しい山並みで不思議な感じがします。


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