治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

治した母のミッドライフ

2019-05-28 06:20:30 | 日記
今、凸凹っ子育てに没頭している(せざるをえない)お母さんたちは治したあとにどのような暮らしが待っているのかわからないかもしれないし、そもそも考える余裕がないかもしれません。
だから今日はそれをお伝えしようと思います。

私がそのお母様に出会ったのは『自閉っ子と未来への希望』が新刊だったころ。
講演会の主催者として私を講師に任命してくださったという出会いでした。

そして、FBFになっていたんですけど

この方をひみつのお部屋にご招待するのをすっかり忘れていた。

なんでかっていうと

もう障害児の母ではないからなんですね、普段の生活が。

こういう仕事をしている。
こういう出張をした。
こんな一人旅をしている。

そういう記事が多く、それに私は同じように自由な世代の働く女性として「いいね」とかをしていたわけです。いいお仕事だな~きれいな景色だな~美味しそうだな~とかそういうごくふつうの「いいね」。

ところがはっと気づき、ひみつのお部屋へのご招待を送ったところ、入ってきてくださいました。

なんでもう障害児の母じゃないかっていうと、お子さんは自立したからです。
「10年かけて知的な遅れを治しましたのでその経験が若いお母様方に活かせれば」と仲間になってくださった。
四歳のときに一歳半の知能だとされたお子さん。
地道に地道に親子で努力を積み重ね
中学の間にテストの点数が倍になったそうです。
「どかん」ですね。
そして今はフルタイムで働く大人です。
母子共に。

よくここにコメントくださるいぬこさんもそうですが
「治した母」はバリキャリに復帰したりしています。
治るとそれが可能なんです。
そしてそのときにそれだけの市場競争力が母にあったから治ったとも言えるし、治して市場競争力を上げたかもしれない。

要するにね
治るのは正義なんです。
花風社の新サイトではその前提で始まります。
治るのは正義。
それが大前提の場になります。

『自閉っ子と未来への希望』には、私がなぜギョーカイと袂を分かったのか、書いてあります。
よかったら読んでみてくださいね。


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