治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自律神経って測定できるんだ、ふーんというお話

2025-03-12 10:01:00 | 日記
「赤本」こと『自閉っ子、こういう風にできてます!』は今思うと、雑談の果てに生まれた本だった。
彼女らの身体感覚をとりとめないおしゃべりとしてきくうちに、「面白いけど不便そうだ」と思ったわけである。そして、私も当時はきちんとギョーカイの洗脳を受けていて「生まれつきの脳機能障害で一生治らない」と信じていたけれど、「せめて自分の身体がどこからどこまでかわかるようになると便利じゃないの?」と思ってあの本を作った。作りっぱなしだったわけではなく、こうやって問題提起しておけば誰かが治療法を考えてくれるかもと思ったわけである。

でもその実、自律神経なるものがどういうものかわかっていなかった。その言葉を知ったのは、なんだか不調がある人がよく「自律神経失調症」とかいう名前をもらって病院から帰ってきていたから。もちろん当時から私は病院には無縁だったのだが、「なんだか不調がある人が、よく原因のわからないまま、その病名をもらって帰ってきている」程度の知識を聞きかじっていただけである。それで彼女らの話を聴くうちに「これってその自律神経っていうやつ?」って思ったわけである。

そして20年が経った。

QEEGが始まり、こよりさんに「脳波取りに行きましょう」とか言って誘って、出てきた結果を見ると自律神経も測定されているのだ。へ? いつ測ったの? みたいな感じ。QEEGの19か所あるうちの一つの電極が測定していたんですってよ奥様。

そこで圧倒的な患者経験のない私としては、わからないことがある。
自律神経の測定って、みんなやるの?
何しろ病院行かないからわからないわけである。
それでAIさんにきいてみた。

日本の医療現場では、自律神経のバランス測定は一般的ですか?

=====Grok3ベータ版の答え



日本では、自律神経のバランス測定は医療現場で広く行われているわけではありませんが、特定の分野や施設では利用されています。自律神経のバランスは、心身の健康状態を評価する一つの指標として注目されており、特にストレス関連疾患や慢性疾患の管理において関心が高まっています。
一般的に、自律神経の機能を評価する方法として、心拍変動解析(HRV: Heart Rate Variability)が用いられることがあります。これは心拍の間隔を計測し、交感神経と副交感神経のバランスを推定するものです。日本では、一部のクリニックや健康診断施設、研究機関でHRVを用いた自律神経の測定が行われています。特に、ストレスチェックやメンタルヘルスケアを重視する場面で使われることが増えてきました。また、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチなど)を使った簡易的な自律神経測定も、一般の人々の間で普及しつつあります。
ただし、日本の標準的な医療現場(例えば一般的な病院や診療所)では、自律神経のバランス測定がルーチンとして組み込まれているわけではなく、必要に応じて特定の医師や専門家が実施するケースが多いです。理由としては、測定結果の解釈に専門知識が必要であることや、診断や治療に直接結びつけるためのエビデンスがまだ十分に確立されていないことが挙げられます。
もし具体的な事例や施設について知りたい場合は、さらに詳しく質問していただければ、最新の情報をもとに調べることも可能です!

=====

だって。
少なくとも発達障害と関連付けられることは一般的ではないようですね。

でも最初から私は「自律神経が肝ではないか」と思っていたのだから、測定できるのなら、ありがたいわけである。
で、自律神経にはバイオフィードバック手っ取り早そうだ、ということで一個買いました。

お勉強会「脳に歴史あり。脳に未来あり」では自律神経の測定結果の読み方についてお勉強できます。
御案内貼っておきますね。

=====

脳機能スクリーニング&トレーニングについて具体例に学ぼう!

お世話になっております。花風社です。
夏祭り・秋祭りを通じて、脳機能スクリーニング&トレーニングについてお伝えしました。多くの方が実際に測定に出向かれたり、トレーニングを始めたりしているようです。

・具体的に脳波測定で何がわかるのか
・出てきたデータにはどういう意味があるのか
・自律神経の測定について
・脳神経に関する日本の医療ではあまり語られてない知見
・心拍と神経の関わり

をさらに学ぼうと、花風社ではこのたびお勉強会を開きました。
題して

脳に歴史あり。脳に未来あり。最先端テクノロジーによる発達援助の可能性を学ぶ

です。

お勉強会を開いてみて、感じたのは「いや、痛快な時代がやってくるなあ」です。ここまでわかってしまうとは!

今回、データを提供してくださったのは、猫本こと『支援者なくとも、自閉っ子は育つ』の著者であるこよりさんです。
ご存じの方も多いと思いますが、こよりさんご自身ADHDやASDの診断があり、その他持病もあります。28年間にわたる介護生活を経験され、その間発達障害のお子様をお二人育てました。色々な負荷が取れて今に至るのですが今回、脳の状態をみたいということで測定を受けられました。そしてその結果をNFプラクティショナーである中川朋先生に直接解説していただきました。

私も立ち会わせていただき、「脳ってすごいな」と思いました。こよりさんの過去も、そして未来も、刻まれているからです。それと同時に、心拍変動など、これまで日本では発達障害と結び付けられていないバイオマーカーも測定できること、発達援助の糸口になることを確かめられました。課題の自律神経を整える手立てもわかりました。そして、このお勉強会をきっかけにさらに脳神経のつながりについて知見が得られました。

花風社では今回、このお勉強会を配信いたします。
視聴期限は五月十五日です。
中味が少しでもわかりやすくなるように、「浅見メモ」もダウンロードできるようにしております。
料金は1818円+税(2000円)です。

視聴ご希望の方は
1 お名前
2 配信先アドレス
(届かないことが多いのでgmailは不推奨とさせていただきます)
をzoom☆kafusha.comにメールください。(☆を@に変えてください)。

振込先を返信にてお知らせいたします。

どんどん新しいことがわかる会です。
ぜひ視聴をおすすめいたします。

また、花風社は令和七年二月二十三日
創立29周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様のおかげと感謝しております。
記念のミニセミナーを三回シリーズで無料配信しております。
テーマは「さよなら 二次障害」です。

https://blog.goo.ne.jp/tabby222/e/7b7436cecc5f8f2718ba2dfee27b9b36

今後とも花風社をどうぞよろしくお願いいたします。





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