美容師さんと猫のお話しをしていて気が付いたのは、タビーに語気を荒げて叱りつけた事がない。いきなり「こらっ!」とか言った事がない。
脱走した時も、乗ってはいけない所に乗った時も、目を釣り上げて叱った事は無い。
怒鳴ったりしても、タビーにも私にもどちらにも良い事は無いと思うから。
猫は怒鳴ったりすればパニックに陥るだけで、怒鳴る人=怖い人、と思われてしまうから。 猫の為を思って𠮟る場合は、優しく諭して、「心配してるんだよ」ということを分からせるようにしている。
紙を切っている時にタビーがハサミに戯れついて来た事がある。急に手を出してきたので驚いたが、「タビー、ダメだよ。タビーの大事な手が無くなっちゃうよ。」「手が無いとネズミちゃんで遊べなくなっちゃうよ。」「タビーの手は世界で一つしか無いんだよ。」「お金を沢山持ってデパートに買いに行っても売って無いんだよ、大事にしようね。」「分かった?」
思いつく限りのことを優しく言う。
だいたい怒鳴ったりしなくても、猫たちは飼い主の表情や声色で「しまった!」と思っている。だから追い打ちをかけるように𠮟るよりも優しくどうしてダメなのかを説明した方が効率が良い。
脱走したり棚の物を落としたりしても元を正せば私の不注意だったりするんだよね…。