退院

昨日、夫が退院しました。

無事に退院できてよかったです。

午後、在宅の先生や訪問看護師さんが様子を見に来てくれ、安心感が増しました。

昨日もきれいな青空でした。

この空のように、所々に雲が発生することがあっても、夫が穏やかな日々を過ごしていけますようにと願っています。

それにしても昨日は、びっくりしたことが二つありました。

一つは、退院の時に病棟のナースステーションの前まで行って看護師さんが夫を連れてきてくれるのを待っていました。

しばらくして、三人の看護師さんに囲まれて車椅子に乗った夫が出て来たのですが、左目が目やにでくしゃくしゃでまぶたがくっついていて、顔はかゆくてかじってしまったのか、引っ掻き傷がいくつもあって、顔中カサカサで真っ赤でした。

手のかかる患者で、入院中お世話になったのでいろいろ言いたくはありませんが、顔はパッと見れば嫌でも目に入ります。

看護師さんが三人もいたのですから、せめてせめて目やにを取るくらいの心配りが欲しかったです。

皮膚の薬も預けておいたので、かじった後があったら薬をつけて欲しかったです。

実際、昨日帰ってから薬を塗ったら、今朝はだいぶきれいになっています。

たった一晩でも効果があるのですから…。

もう一つは、点滴の注射針が右腕に刺さったままだったことです。

えっ！と思って思わずもう一度確認してしまいました。

今まで何回も入院してきましたが、腕に付けるネームプレートが付いたままはありましたが、注射針が刺さったまま帰ったなんていうことは初めてでした。

午後、訪問看護師さんが来てくれたので抜いてもらえてよかったですが、病院でも朝のうちに着替えとかしてくれているのに、見落としていたのか…不思議です。

さすがに注射針のことだけは電話をして伝えましたが。

これからもお世話になることのある病院と思うと不安になります。

充電

夫の体に心配な出来事があって、急でしたが検査入院をしています。

コロナが少し落ち着いてきたと言っても、病院は面会禁止なので、様子を見に行くことができず心配していましたが、昨日主治医の先生から検査結果の連絡がありました。

『特に異常はないので、経過観察で大丈夫です。

いつ退院してもいいですよ。』

とのことでした。

ホッとしました。

明後日、退院してきます。

退院できてよかった！というのは本当の気持ちですが、その隣に、あーまた大変な毎日が始まるな……という気持ちがあるのも正直なところです。

娘が、『また忙しくなるから、気分転換に行こう！』と、仕事が終わってから迎えに来てくれ、清里方面へドライブに連れて行ってくれました。

娘が結婚式をあげたところは今、ハロウィン仕様でかぼちゃがいっぱいでした。

私の好きな花屋さんに行ったり、道の駅に行ったり、食事をしたり、四時間くらいでしたが、まるで一泊したかのような

濃い時間でした。

いつも私をさりげなく支えてくれる娘には、本当にありがとうです。

外に出て気持ちを充電できたので、明後日は頑張って迎えにいこうと思います。

金木犀が香り始めました

この間、まだ庭の金木犀の匂いがしないと言いましたが、今朝から香り始めました。

今年はいつもより柔らかい匂いに感じます。

この匂いがちょっと苦手な私は助かります。

今、少しずつ家の中を整理していますが、今日は夫が毎日の出来事を書いた一行日記の手帳を久しぶりに見ました

2015年、2016年の二冊です。

毎晩、『今日は何があったっけ？』なんて言いながら一生懸命書いていました。

リハビリに行った

お風呂のヘルパーさんが来てくれた

お寿司を食べに行った

桜を見に行った

忘れてしまうからがんばらなくちゃ

足を動かしてがんばろう

いろいろなことが書いてありました。

字は曲がったり間違えていたり、何て書いてあるのかわからないのもありますが、頑張ろうという気持ちがたくさんあったんだなと改めて思いました。

それから五年以上が過ぎ、体にもいろいろ変化がおこり、私達に言葉で伝えてくれることもめっきり減りました。

でも、感情だけはたくさん胸の中にあるのはわかります。

特に何かをするということではないですが、ただ夫の中にある思いや気持ちを少しでも受け止めてあげたいと思いますが、どうしたらいいのでしょうか。

介護食

少し前に新聞で見た、パナソニックから発売されている『デリソフター』という介護食を作る圧力鍋です。

※画像はお借りしました。

介護をして行く中で、大変なことはたくさんありますが、その人の飲み込みに合った食事を作るのもその一つです。

夫も、むせが出たり、うまく飲み込めなかったりで、思った量が食べれないことが多々あってなかなか思うようにいきません。

私も、ミキサーやブンブンチョッパーなど使いながら、何とか少しでもと工夫するのですが大変です。

これを使うと、例えば唐揚げの場合、調理済みの唐揚げに専用の器具を押し当て、水を200cc

入れて専用の皿に乗せ蓋をしてスイッチを入れると、15分くらいで柔らかい唐揚げになるそうです。

歯茎で噛めるとか、舌でつぶせるような状態になるらしいです。

どうなんでしょうか？

お値段は約45,000円。

ちょっとお高めです。

少し前に介護用品を扱う店に行ったとき、レトルトの介護食を70袋買っている人がいました。

私もいくつかは常備していますが、カゴいっぱいの70袋はすごかったです。

命日

昨日は父の命日でした。

甘いものが好きだった父に、今年も、きな粉と黒蜜たっぷりのあべかわ餅と、もう一つ大好きだったお赤飯をお供えしました。

反発ばかりしていた私ですが、父の亡くなった年齢に近づいてきて思うことは、自分はなんて小さい人間だったのかということです。

せめてものお詫びのあべかわ餅とお赤飯です。

そういえば、父の亡くなった日に家の庭の金木犀が香り始め、それから毎年同じ頃になると、あちこちからあの香りがしてくるのですが、今年はどこからも香ってきません。