ピッキングニュアンスの引き出し。

色んな状況でピッキングのバリエーションを変える事って有ると思います。

先日のリハーサル、課題を沢山言われてたので
頭一杯で余裕も無く何処か勢いの無いプレイも増え
リハ中、リハ後と散々ダメ出しを頂いています。

元々メタル出身の私、この１０年間はグレッグハウに憧れ
レガートもどきばかりやっていたので
ピッキングテクニックは激しく落ち、おまけに握力必要なので肩壊したまま
左手握力は復活せずタッピングに頼る事多くなっていて。
昔のバンドメイトとやっているメタルバンドでは
「昔みたいな激しさが無くなった」と嘆かれ？ましたが
年齢重ね、その間に他のジャンルばかり弾いていたら
そりゃ幾分かメロウになったりするモノです。
特にメタルは体力要りますしで。

で、先日別バンドのリハ後の打ち上げ？中、私のピッキングについて
結構堪えたダメ出しを……リーダー酔っぱらってましたしなぁ……
一杯一杯な所もあり、特にリードプレイではフルピッキングも増えています。
そこのピッキングバリエーションについてかなり痛い事を。
「太郎のリードギターは極端に言えばPCのギター打ち込みシンセと同じ音なんだよ」
でした……(T-T)
まあ、色んなジャンルの曲が多いし、中には勢い良く弾かないと
私には弾ききれないフレーズもあります。リッチーブラックモア的なピッキング等。
良く解っているだけに堪えましたねぇ。色々理由は有りますが
こういう事はそのバンドの中では言い訳にしかならず。
(只でさえピッキングハーモニクス多過ぎやパワーコード控えろ等言われいて)

他のバンドやセッションでやっていた
すっかり十八番になってしまったサンタナの曲なんかは
フレーズによって緩急を色々変えているのですが
そのバンドでは一杯一杯なので中々……緩急付ける余裕が無く。
(参加した頃から30曲近くレパートリーが有ったしで)

ジミーペイジの様な荒々しいピッキングの中にある繊細な所とか、
ブルースギターのピッキングによって変わる曲の色彩とか。

まあ、参考としてリーダーが持ち出した例が
私の大好きな山岸潤史ですね。

"山岸潤史がブルースを語りBBをプレイ！エルモアは「いっしょやん」www" を YouTube で見る

他のメンバーにも言われたのですが、
上手いギタリストはどんなピッキングでも真芯を捉えて鳴らしていると。
まあ、その通りですね。

と、次のリハーサル迄に三種類はピッキングニュアンスの引き出しを作って来てくるように……
そういう宿題が出てます。(学校かっ！？)

フレーズと曲の温度、またリズムギターの緩急等に
色んなチョイスがありますが、難しいリードで
１ヶ月以内に三種類の宿題は30年以上、弾いてる中で
曲のリード最中に新しいニュアンスを探すのも中々大変な作業ですな。
リードは組み立てる余裕があまり無く、半分以上インプロヴィゼーションになっているので。

逆アングルピッキングや、ダウンからのピッキング
色々トーンを代えてます。そして緩急。
決して器用では無い私には中々な宿題……。
肩が持つ範囲で同じ所をトレモロで鳴らすエクササイズ等しています。
まあ、改めて修行ですな……。

と、私の現状ばかり書いてしまいましたが
色々ピッキングを参考にしているギタリスト等
皆さんの中にもいらっしゃると思います。
私は例えばデビットＴウォーカーやグラントグリーン、
カルロスサンタナ、ニールショーン、ゲーリームーアやマイケルシェンカー。

以前、クレイジーケンバンドのギタリスト、小野瀬氏が
コラムで書いていましたがディープパープルの
「スモークオンザウォーター」のイントロギターリフを
アルバムの温度で弾く難しさを書いてましたな。
「事実上、不可能……」と何度もチャレンジしていたそうです。