個人的にはやはり真空管が飽和した状態のアンプやソリッドステートでも
ローランドJCシリーズやYAMAHA・Fシリーズ、はたまたランドール等の名器があるので
アナログ好きというのもありますが、PODシリーズを始めプラグインソフトが
現在で現場で当たり前のように使用されるフラクタルやケンパー愛用者が相当増えているので、
「チューブアンプが将来消える時代がくるかも」なんてYAMAHAが15年以上前にカタログに書いていた事が
段々迫ってくるかもで、世のギタリストに圧倒的支持を得るようになった
YAMAHA・THRシリーズが遂にアンプヘッド化し、それに合わせたスピーカーキャビネットが発売された事は
以前取り上げた事があります。(音源(動画)も下のリンクに貼ってあります)
http://blog.goo.ne.jp/tadapyon_1971/e/3aaf0dc86d3611dacba0af98412241a3
一番興味があったのは真空管のアンプタイプを多種選べるという事ですね。
クラスA、クラスA/Bを試す時間が無かったのでまた今度試してみたいのですが
ギブソンレスポールを繋いで貰い試奏させて貰いました。
で、小さいシンプルなフットスイッチが付いていますが、そこに「ブースター」のスイッチ(摘み)が
搭載されている事にビックリしました。スイッチONにしたら「ピー!」とハウりました。ここは要調節。
本体の摘みをどのレベルに設定するか?で決定されますが、
十分サスティーンの効いたリードプレイに対応出来ます。
そして、一番気になっていた真空管タイプのチョイス。
6L6、EL84、KT88、6L6GC、EL34と流通しているアンプに搭載されている
各種のタイプの多くの真空管シュミレートをチョイス出来、
多種多様なサウンドメイクが出来る事が明確に音に表れるのでとても面白いです。
私なんかのプレイで一番多用するであろう歪みチャンネル「MODERN」では
真空管タイプを6L6からEL34に変えるとサウンドが大きく変わりとても面白いし
その「MODERN」は何にアンプをシュミレートしているのかは判らないですが
EL34を選ぶとマーシャル、6L6を選ぶとメサブギーレクティファイヤーとか
イコライザーで調節しつつ、難しいパネルを見る事無く
アナログ感覚でサウンドメイク出来るのがとても気楽で安心します。
「ソリッド」「クリーン」「クランチ」「リード」「モダン」と5タイプのアンプタイプに
5パターンの真空管を選べば5×5の25通りのサウンドが作れるし
ここにクラスA、A/Bの切り替えも使えば更に倍、50通りのアンプタイプが手軽に作れます。
デジタルに弱い私なんかはとても使いやすそうですし、5Kgの重さでこのヘッドだけ持って行ったら
ライブハウスのキャビネットを借り手軽にライブでも使用出来るし、実際実用性の高い
クオリティーの高いサウンドに感じますね。
個人的にはやはりホンモノのアナログの方が好きですが、
実際私も家でTHR10を使用しているので
使い慣れた音をそのままライブハウスに持ち込めるかもです。
いや、規模の大きい開場でプレイ出来る方でも使えるんじゃないかな?とも思います。
まだまだ進化しそうな予感もありますし、アナログに拘ってきたギタリスト達も
移動にラクなケンパーを使用している時代、ケンパー、フラクタルより安いこのアンプは
比較的お手軽にGET出来(私は無理ですが)便利に使用出来るのではないかな?と思います。
これまた色んなキャビネット、そしてスピーカーと使い比べて
サウンドを変えて使うのも面白そうですしね。
因みにエフェクター系はリバーブだけだったので、
その他の空間系、モジュレーター系は後付けになります。
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