ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

KK’s Priest 「The Sinner Rides Again 」

2023年10月08日 | 音楽
コロナウィルスの後遺症が出て、本調子で聴きこめて無いのですが

KKダウニングが険悪な関係となった古巣、いや故郷であるジューダスプリーストと
一緒に「ロックの殿堂」で10数年ぶりにメドレーで共演を果たすも
そこからプリーストとの関係に何も動きが無かったのでしょうね、
KKは期待していたでしょうけど。何せジューダスプリーストを作ったのは
実質はKKとイアンヒルですし。しかしそこに留まっている時間は無いので
自身のリーダーバンドKK‘s Priestで動き出しライブをこなし
2年ぶりのセカンドアルバムリリースとなりました。

KKの斬れ味鋭く迫力満点のギターリフから始まる「サンズオブセンチネル」
この後の流れは名盤「背徳の掟」や「ブリティッシュスティール」に通じる様な
古典的な王道ヘビーメタル。これぞヘビーメタル!
こういう音を聴くとプリーストの演奏、サウンド、
特にバッキングのエネルギー発言が大顰蹙を買った
「俺がバンドの原動力だった」という言葉は決して大袈裟なモノでは無いと思います。
KKが持つグルーブって特殊で説得力の有る個性的でオリジナルなモノに感じます。

作品全体として時間は長くならず
且つドラマチックに作られていると思います。
何というかジミ・ヘンドリックスから多大な影響を受けたKKが
初期ジミヘンのアドレナリンがインスパイアされ。
1stはかなり生々しいサウンドメイクだったのが今作は
現代的なサウンドになっていると思います。
ゴリゴリなギターリフもゴリゴリなリードギターも。
前作よりストレートで、より畳み込む様な流れというか。
カッコいいですね。単純であるコード進行も気にならず
随所随所に興味深いアレンジが組み込まれ。




ただ残念に感じるのがティムリッパーのメロディーライン。
ティムの手グセとでもいうか、歌い回しが
前作でも使われたメロディラインが随所に出てくるのです。
1stのインパクトが大きかったしティムは衰えも何も無く
KKを若返らせる超絶歌唱は健在なのに
折角プリーストらしい作品に参加しているのに、メロディの引き出しが決して多くない。
クールなメロディーを入れる空間は沢山あるのに、
個人的にメロディーバラエティーが多くないのが勿体ない。
プリーストを出て行かざるを得ない形で脱退、その後
アイスドアース、イングウェイマルムスティーンバンドでは
凄く良いメロディーを歌い上げていたのですが(共に一作目)
2作目から残念になる。アイスドアースの「グロリアスバーデン」は
個人的に楽曲も詞も名作だと思うのですが、ここは共に
リーダーの独裁的ギタリストがメロディーを最初から用意していたのかな?
イングウェイバンドの場合は間違いなくそうでしょうね。
プリースト在籍時はグレンティプトンというメロディーメーカーが居たので
バランス良かったと思います。
KKのこのバンドでは主役はKKダウニング。メロディーはティムの担当だった様に推測します。

このアルバムはカッコいい純ヘビーメタル作品。
そこは間違い無いです。

日本盤はボーナストラックが2曲ありますが
収録曲のウチ二曲の歌抜きテイク。
いわばカラオケ。3300円もしたけど
ボーナストラック入れる必要あったかなな?
本編9曲でスッキリ完結した方がよりカッコいいと思うのですが。

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