哀愁のブライアンジョーンズ

ローリングストーンズの「悪魔を憐れむ歌」の動画を観ていましたが、
キースリチャーズがカッコ良くリードギターを弾いている
その左端で…マラカスを振らされているだけのブライアンジョーンズ。
在籍時、いや、生涯最後のアルバム「ベガーズバンケト」は
二曲しか参加していない。シタールとスライドギターで。
元々、ブライアンが作ったローリングストーンズ。
そのブライアンジョーンズに憧れ、ミックジャガーと
キースリチャーズがブラアアンとバンドを組むのを熱望して
始まったローリングストーンズ。先日記事にした
エルモアジェイムスばりのスライドギターに惚れ込まれた二人。
ただ、ブライアンのあまりの素行の悪さに、
バンドの政権はミックジャガーとキースリチャーズに移ってた。
ミックもキースも不良だけど、ブライアンはド不良。
バンド末期にはスタジオの床に寝てしまったり
ドラッグからくるパラノイア症状(幻覚)に苦しんで、
もはや普通の精神状態ではない。
ミックもキースもドラッグやってたけど、ブライアンはそれ所では無い…。

元々ブルースをやりたかったブライアンだけど、
ミック&キース政権はどんどんロックンロールに移行。
大ヒット曲で今もロックアンセムになっている
「サティスファクション」の大ヒットで、もはや
ブライアンの居場所は無くなってモロッコで
現地のミュージックとセッション&レコーディングするしか
なくなったブライアン。
挙げ句、キースに恋人を寝取られるし。

と、ミックやキースばかりが悪役ではなくて、
ブライアンが余りに酷いワルだったから。
天才は一筋縄では行かないモノですし。
ブライアンのドラッグの悪影響でストーンズはツアーが出来ない。

遂に、ミックとキースによってブライアンに直接解雇が言い渡され
ブライアンは自宅庭の「クマのプーさん」彫刻の前で泣いたそうな。

その１ヶ月弱後、自宅プールで不審死を遂げる。
享年27歳。

葬式にはミックもキースも参列しなかったそうな。

ただ、ファンの中ではブライアン人気はカリスマ状態で、
一応、追悼コンサートは開かれたと……。

ＶＯＸの「ファントム・マークⅢ」ティアドロップギターは
今もブライアンの専売特許的ギター。

ストーンズは、個人的に「スティッキーフィンガーズ」に代表される
ミックテイラーがリードギター、キースがリズムギター期が
ギター小僧的には好きですが(ミックテイラーはストーンズ
唯一のギターヒーローですしね。)

ただ、ブライアンストーリーを知った約１０年前位から
荒れ狂った生きざまも含め、ブライアンへの興味は増すのでした。