功徳 Punya

功徳、徳行、善行は、幸せになるために、成長のために、ブッダとなるために大切なことです。徳の高い善行は、善いカルマ(Sat karma)として善の因となります。それは善の果をもたらします。
在家者は財施と安心施が容易です。
財施は、恵まれない者に衣食住の援助をしたり、ブッダと弟子たちに衣食住の援助をします。
安心施は、まず老人の介護、親孝行、子供の教育に励みます。そして苦悩している者の話を聞いて、援助することです。
出家者は、瞑想修行に励み、ブッダの法を在家者に教えることです。(法施)

功徳の実践は、心と世界を明るくします。
欲望と怒りの念を静め、平和をもたらします。
人は獣道を離れて、ブッダの道を歩む時です。

老と死

老いは、病と死、絶望と不安の苦しみに人を投げ入れます。
これまで蓄えた執着物を剥ぎ取っていきます。
ブッダの教えは、老、病、死を超えて往くための智恵です。
止観の瞑想、真言瞑想と三昧の経験が最も大切になります。
肉体と現世への執着を断ち、ブッダの境地、世界に入る機会です。
現世は苦しみと束縛に充ちた、幻影です。悪夢から目覚めて、自己の本性を悟り、ブッダの境地に帰る時です。
グルメと性愛の執着を断ち、世俗の苦悩を観察し、肉体の生死の輪廻を超えて往く機会です。

在家修行者の五戒

大乗仏教には在家修行者が持つ五戒があります。
生き物を殺さないで、慈悲の心を持つ。
盗み、詐欺をしないで、分かち合う心を持つ。嘘をつかない。
淫行、浮気をしないで、家族の絆を守る。
ギャンブル、博打をしないで、家計を守る。
酒、タバコ、魔薬をやめて、心身の健康を守る。

これら５つの戒を持ち、悪業を断つことによって、成人病、認知症を予防し、ブッダや菩薩に近づきます。

教師、政治家、法律家、警察、官僚、医者などは、戒をしっかりと持たなくてはなりません。