心して－吉本隆明五十度の講演

昨日のとても寒い一日の最後に、雲の切れ間から輝いた夕日。
ちょうど電柱と重なっているのに、そんなものはぶっとばしています。

宅急便が届きましたね。なんですか？食べ物？

 いやいや、落ち着けセントよ。これは母さんの今年の目標のひとつである、吉本隆明先生の講演の音声だよ。

 あの、聴きながら寝ていたやつだな。ちゃんと聴けるのかね、ほんとに。

 なに言ってんの、母さんだってやるときはやります。

 美味しいものではないのは残念ですが、まあ母さんの頑張りに期待しましょう。

 ありがとうセントくん。

 ふんふん…、「吉本隆明さんは、講演のたびに、ひとつの論文を作り上げるような準備をされたのだそうです」って書いてあるぞ。寝るなよ。

 はい、わかりましたルッくん、心して拝聴いたします。あ～、でも嬉しいわぁ～。

 ほらほら、持ってるだけで満足するなよ。