映画の中で何度も登場する都電
東京の公開はあと2週間、7月13日までです。
<ちょっとあらすじ>
落語家の内弟子、二つ目の「三つ葉」(国分太一)が、
ひょんなことから、ワケありの三人の落語教室を始めることに。
美人だけどものすごく無愛想で、口下手の外河五月(香里奈)、
勝気でクラスになじめない、大阪からの転校小学生、村林(森永悠希)、
毒舌でいかつい、元プロ野球選手、湯河原(松重豊)。
自分の落語もぜんぜん成長しないのに、
顔を合わせると言い争いばかりの三人を前にして、三つ葉は…。
<樹庵の感想>
落語家の師匠(伊東四郎)、三つ葉のばあさん(八千草薫)が、江戸情緒たっぷり。
特にばあさんが素敵です。
ポンポン出てくる下町言葉があったかい、あったかい。
三つ葉の落語教室につきあっているうちに、
しっかり落語を覚えてしまい、掃除をしながらぶつぶつ….
「私の方が上手いじゃないか」ってね。
五月と村林の落語披露の日、なかなか現れない五月を、
ばあさんは外を掃きながら待ちます。
やっと現れた五月に、
「遅いじゃないか、みんな掃除しちまった」と一言。
あんたをさっきからずっと外で待っていたなんて言わないんだよね、江戸っ子はさ。
だから、最後の場面で三つ葉が五月に、
「どうでもいい相手なら、気にならねぇ」と言った時は、
胸をなでおろしました。
あんたも、もう一人前だね。
ここで、「お前が好きだから」とかなんとか言ってみろ、
五月はお前を船から隅田川に突き落としたかも!?
しゃべれどもしゃべれども…
つまり、聞いて欲しいからしゃべるんだけど、
それだけじゃ伝わらない。
楽しいことを伝えようとしたら、
しゃべっている自分が楽しめないとだめなんだ。
ちなみに私の場合なら、
書けども書けどもってところですかい。