もうすぐ三年生になる二年生の教室です。
お話部員が「すてきな三にんぐみ」の大型絵本を読んでいます。
大きくて黒光りしているとてもすてきな絵本です。ロングセラーの絵本です。
少し内容を説明しますと、三人は泥棒です。腕が良いので稼ぎがいい泥棒です
ある時捕まえたのは、みなしごのティファニーちゃん
意地悪なおばさんの所へやられるところだったのです。
そのティファニーちゃんが三人に質問します
「このお金どうするの」 三人は稼ぎましたが使い道を決めていませんでした
そこで三人はお城を買って、
寂しくて悲しくて暗い気持ちで暮らしている孤児や捨て子を集めて一緒に暮らします
みんなすくすく育ち結婚して、城の周りに住み、村ができる。ざっとこの様な内容です
その日は時間に余裕があり、先生が感想を子供達に聞きました
女の子が勢いよく手を挙げます
「どうせ良い事をするなら自分で働いたお金でしたほうが良い」
次の子は「悪いお金でしても良い事にはならない」 同じような意見が続きます
私たちは「そうきたか」とショックを受け暫くポカンとしていました
そういえば最近の「桃太郎」の話も最後はお姫様を助けて、
宝ものは持ち帰らない、などと聞いたことがあります
私としては先ずこの絵本を楽しんで、そして・・・
上手く言えませんので、絵本の評論家?赤木かん子さんの言葉を借りれば、
『一度傷つけられ愛されないで育った子ども達を、
人を愛し結婚できるまでに育て上げたのはこの三人組の包容力だ』と言っています
愛された経験のない子ども達は人を愛することが難しい、そう言えば最近嫌なニュースが続きます
かん子さんは『この三人組の包容力はこの世のすべての子ども達の憧れです』と結んでいます
「エッこの絵本でそこまで伝えるのは無理」と私の感想ですが、考えさせられました
皆さんはどう思われますか?
お話 I.Y