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「盗撮」に狙われた陸上選手の苦悩 

2020年10月27日 | 異性
「盗撮」に狙われた陸上選手の苦悩 被害女子アスリートが独占告白

2020 10/27(火)  47NEWS
2020    10/28(水)  47NEWS 





競技会で女子アスリートのパフォーマンスを撮影するのではなく、性的な視線で選手の姿を狙う「盗撮」まがいの行為が後を絶たない。撮影された画像や動画は会員制交流サイト(SNS)などによって拡散され、インターネット上に残された中傷は削除が難しく「デジタルタトゥー」として半永久的に選手を苦しめる。 盗撮に狙われた日本代表経験のある陸上選手が共同通信の取材に応じ、被害の実態を告白してくれた。その選手はツイッターのダイレクトメッセージ(DM)機能で、知らないアカウントから男性の性器の画像や、自分が競技をしている写真に体液をかけたように合成された写真を送りつけられたことがある。ファンからの応援メッセージに紛れた悪意ある行為を見つけてしまったときの気持ちは計り知れない。
―最初に「おかしいな」と思ったのはいつごろですか。  高校3年とか、大学1年の頃でしょうか。SNSを使うようになり、高校時代の競技を終えて鍵付きアカウントにせずにやり始めたあたりからです。大学でタイムが伸びて、いろいろなところで取り上げられるようになってから、DMが来るようになりました。普通のメッセージだと思って開いたら(性的な画像で)「何これ」ってなりました。
―嫌な気分になりますね。  そうですね。いざ自分がそういう風に見られるようになったと感じると、「うわ」って気持ち悪く感じました。 ―SNSでの被害はDMが多かったのですか。  DMのほか、ツイッターのアカウント自体が拡散目的で、投稿に私が写っているものもありました。(隠し撮りではない)普通の写真を使って、書いている内容が性的なツイートも見たことがあります。 ―普通の写真投稿でも、書いている内容が性的なのですか。  そうですね、明らかにそういう目線で見ているものがあります。 ―動画なども女性の顔を切り取って加工するなど、尊厳を傷つける編集が横行しています。  アスリート以前に、人としての尊厳を考えてほしい。「応援しているなら、そのくらい分かるでしょう」という行動をする人は結構います。  ▽活躍するほど好奇の視線  競技場で走っている姿が観客席から隠し撮りされ、ネットに流出する。大会で活躍すればするほど、送りつけられる迷惑なメッセージ。表彰式での記念写真をコラージュし、卑わいな言葉が自分の名前と一緒にリツイートされたこともある。「好きなスポーツをしているだけなのに、どうして踏みにじられなければいけないのか」「応援してくれているファンや、親がこれを見たらどう思うのか」 。SNSの普及でアスリートも自ら意見を発信したり、ファンと交流したりする場としてツイッターやインスタグラムを利用する機会が増えた。この選手は高校時代は鍵付きのアカウントだったが、大学進学を控えて陸上の情報発信用として使い始めた時に被害に遭うようになった。迷惑なメッセージを見る度に履歴を消して、アカウントをブロックしていたが、際限がない。今年8月ついに被害に耐えられなくなり、関係者に相談を持ちかけた。

―8月に相談した時はどのような思いでしたか。  そういうアカウントからフォローされているということは(変な視線で)見られているわけだから、安易に自分の写真とかも上げられないし、投稿したくない。見られたくないと思ってしまう。自分の競技とかの写真を上げたくなくなるし、怖いというよりも気持ち悪いと思ってしまいます。  ―相手が見えないからこそ余計にそう思いますか。  そういう画像をみんなで共有しようというのが、どういう考えなのかと思う。(ネットでは)そういう人が集まるからさらに拡散されるじゃないですか。だから、安易に写真は上げられなくなります。 ―他人との共有、拡散はSNSのメリットでもありますが、今回のような行為は被害の拡散ですよね。  皆が見られるところに送って、本人が見たときにどう思うのか考えないのでしょうか。ネットに一回出たものは消えない。それを親とか知り合いとかが見たときに悲しみます。そういう風に使われてしまうと思うので。
―相談して良かったですか。  こう言うことが起きていると知ってもらうのが一番だと思うので、良かったと思います。 ―ビーチバレーの選手で今回の報道を見て「嫌だと言ってもいいんだと気付いた」「最初に声を上げてくれた陸上の選手にありがとうと言いたい」と話した方がいました。  この問題ってやっぱり、陸上だけじゃないと思います。  性的画像問題は、この陸上選手が関係者に相談を持ち掛けたことで、日本オリンピック委員会(JOC)が対策に乗り出すことになった。しかし、ネット上では「露出のあるユニホームを着ている方が悪い」などの心ないコメントも散見された。SNS時代で情報発信が容易になり、悪意のある情報や画像は想定を超えて拡散することもある。この陸上選手だけでなく、どの女子アスリートが次の被害者になっても不思議ではない社会問題だ。


競技場で隠し撮りのように撮影された女子アスリートの画像や動画に性的なイメージの処理を施したり、卑わいな言葉とともにインターネットに投稿・拡散したりする「性的画像問題」は以前から認識されていたが、スポーツ界で大きな問題になることはなかった。日本オリンピック委員会(JOC)が対策に乗り出すことを表明した一方で、世間の理解はまだ十分とは言えない。ネット上では「露出のあるユニホームを着ている方が悪い」「ユニホームが(露出のないものに)変わったら誰も女子選手なんか見ない」などと、心ないコメントも見られた。今回、共同通信の取材に応じた陸上選手は、問題解決には競技団体の取り組みに加え、世間の理解が必要だと訴える。(共同通信=鎌田理沙)  ▽明確に感じる男女差別 ―この問題の報道を受けての感想は。  女子アスリートへのリスペクトがないなあというのが一番。「それなら(競技を)やるなよ」という意見も多かった。女子アスリートは下に見られているんだと改めて思いました。男子はレベルが高いから面白い、でも女性は「ユニホームが替わったら誰が見るんだよ」と言われ、男女差別を明確に感じました。
陸上の世界選手権で、女子七種競技の全種目を終えて観客にあいさつする選手たち=15年8月、北京

―そういう言葉を直接投げ掛ける人は、周りにいましたか。  いや、初めてだったので。あ、そういう風に見ている人が多いんだって気付きました。 ―純粋に応援してくれる人も、もちろんいるでしょう。  そうですね。ダイレクトメッセージとかで「私の走りを見て元気が出た」とか「もう少し頑張りたいと思った」とかコメントが来ると、走っていて良かったなと思います。純粋にそう感じ取ってくれる人がいるだけに、(心ない)コメントは結構衝撃でした。 ―競技の時に男性の視線や、男性受けを気にすることはありますか。  メディアが「美人アスリート」とか取り上げるじゃないですか。かっこいい、かわいいでファンがつくというのは、あるとは思います。そこから陸上が好きになったとか、元気がもらえましたとかだったらいいんですが、性的な話に持っていくのはどうかと思います。 ―私たちメディア側にも「美人アスリート特集」など、競技力とは別の女性の外見を中心にした取り上げ方の記事があるのは事実です。

メディアの取り上げ方も問題だと思います。外見を順位付けすることはそもそも必要ないし、外見の良さと競技で強いかどうかは絶対に無関係です。 ―外見について取り上げられるのは筋違いですね。  そうですね。(競技の順位が)上位の選手がいるのに、下の子が取り上げられているのはどうなんだろうと。「私の方が(順位が)上だったのに」と思う人はいる。ビジュアルでそういう風に取り上げられるのはどうなのでしょうか。 ―ユニホームに関しては「加害者」の盗撮などの行為ではなく、「被害者」のアスリートのユニホームを替えるべきだという意見も見られました。  なぜ「アスリート側が露出を減らせばいい」となるのかと思います。確かに昔は男子が着ていたようなおなかまで隠れるランニングシャツを着ていたのですが、女性は胸があるので隙間が空いてしまい、それが気になります。今は男子もぴちっとした、風の抵抗の少ないユニホームに変わってきています。「そっちが着込めばいい」とか「ジャージー着て走れよ」というコメントがありましたが、そうじゃない。スパッツは丈がある分、走っている時に上がってきちゃうので、気になる人はいると思う。(丈の部分が)上がってくると直したくなってしまいます。
―ユニホームを変えればというのは論点のすり替えですよね。他に印象的だったコメントは。  やっぱり「女子は男子より競技力が低いからそういう格好をしないと誰も見ないよ」というのはショックで、そういう考えの人もいるんだと思いました。  ▽競技団体の連携で被害防止を  性被害を告発する「#MeToo」や性暴力根絶を訴える「フラワーデモ」といった運動が活発になる中で、スポーツ界も女性アスリートの権利や尊厳を守ることは喫緊の重要課題だ。JOCも各競技団体に実態把握のヒアリングを実施し、日本スポーツ協会や全国 高等学校体育連盟などとも連携を目指す。 ―JOCや高体連、スポーツ協会に求める対策は。  アスリート側も気を付けなければいけないが、どういう風に対策したらいいのかは正直分かりません。だから会場の撮影規制の強化がいいのかなと思います。許可証をもらった家族だけ撮影できるとか、陸上の跳躍とかはコーチが映像を撮るので、そういう人しか撮影できないエリアをつくるとかが必要だと思います。

―被害を訴える窓口の設置や選手対象の講習会はどうですか。  絶対つくった方がいい。ビーチバレーの選手も「どこに訴えたらいいのか分からない」と言う方がいたし、まずは陸上で公の窓口をつくってもらいたい。選手にとっては、誰に相談すればよいのか分からないというのが一番大きいです。 ―陸上では過去に被害防止の講習会を実施したこともあります。  講習会で選手に「見られているよ」ということと、「自分たちで写真を出させない」ことを教えるべきです。ユニホーム姿の写真を撮られたら、どんな風に使われて拡散されるか分からない。それを知るべきだし、見られている意識があれば「この写真はだめだな」って分かると思います。講習会を実施することで選手も気を付けようという意識が生まれるでしょう。









 
 
 
 
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