「ルフィに粛清される」“闇バイト”応募者から家族構成まで聞き出す
専門家「人質的な形」指摘
警察庁は去年10月から8都県で相次いでいる14の強盗事件について26日、同一グループの犯行とみられることを明らかにしました。犯行の報酬については、実行役が110万円程度、盗品の処分役が80万円程度だったとみられています。
逮捕された容疑者の供述から、犯行グループは闇バイトの応募者に身分証のほか、家族構成や職場なども言葉巧みに聞き出し、“一度関わると組織から抜け出すのが困難な状態”にしていたとみられています。
稲城市の事件の容疑者
「警察に捕まった時は黙秘するとの契約だったので、話をすると“指示役”の『ルフィ』に粛清されるかもしれない」
今回の手口について、闇バイトに詳しい専門家は、「脅しを心理的にかけることをよくわかっている」「『他人に危害を加えるぞ』と、人質的な形で脅してくる」と指摘しました。
(1月26日放送『news zero』より)
逮捕された容疑者の供述から、犯行グループは闇バイトの応募者に身分証のほか、家族構成や職場なども言葉巧みに聞き出し、“一度関わると組織から抜け出すのが困難な状態”にしていたとみられています。
稲城市の事件の容疑者
「警察に捕まった時は黙秘するとの契約だったので、話をすると“指示役”の『ルフィ』に粛清されるかもしれない」
今回の手口について、闇バイトに詳しい専門家は、「脅しを心理的にかけることをよくわかっている」「『他人に危害を加えるぞ』と、人質的な形で脅してくる」と指摘しました。
(1月26日放送『news zero』より)
「警察に話せばルフィに粛清 黙秘の契約」容疑者の1人が供述
「ルフィ」と名乗る人物が実行役に指示を出していた疑いがある東京 稲城市の住宅で起きた強盗傷害事件で、逮捕された容疑者の1人が「逮捕されたら黙秘する契約で、警察に事件の話をすればルフィに粛清されると思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は、「ルフィ」と名乗る人物が、「闇バイト」の募集を通じてグループに加わったメンバーを監視下に置き各地で事件を起こしていた疑いがあるとみて、組織の実態解明を急いでいます。
去年10月、東京 稲城市の住宅から現金およそ3500万円や金塊が入った金庫などを奪ったとして、札幌市の石栗一樹容疑者(37)ら合わせて7人が強盗傷害の疑いで逮捕された事件で、警視庁は、フィリピンに滞在しているとみられる「ルフィ」と名乗る人物がSNSの「闇バイト」の募集を通じてメンバーを集め、指示を出していた疑いがあるとみて捜査しています。
この事件で、逮捕された容疑者の1人が、警視庁の調べに対し「警察に逮捕された場合は黙秘する契約だった。事件の話をすればルフィに粛清されるかもしれないと思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かりました。
容疑者の一部は、取り調べの途中で当初の認める供述を覆して、否認や黙秘に転じているということです。
この事件で、逮捕された容疑者の1人が、警視庁の調べに対し「警察に逮捕された場合は黙秘する契約だった。事件の話をすればルフィに粛清されるかもしれないと思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かりました。
容疑者の一部は、取り調べの途中で当初の認める供述を覆して、否認や黙秘に転じているということです。
稲城市の事件で逮捕された容疑者は大半が「闇バイト」に応募して集まったとみられ、指示役の人物に免許証を持った自撮り画像や家族構成などの情報を送るよう指示されていたほか、その後、不審な人物が自宅や家族のもとを訪ねてくるケースがあったということです。
警視庁は、「ルフィ」と名乗る人物がグループに加わったメンバーの個人情報を把握し、心理的に拘束しながら事件を起こしていた疑いがあるとみて、組織の実態解明を急いでいます。
警視庁は、「ルフィ」と名乗る人物がグループに加わったメンバーの個人情報を把握し、心理的に拘束しながら事件を起こしていた疑いがあるとみて、組織の実態解明を急いでいます。
一方、警察庁は、各地で相次いでいる一連の強盗事件について、8都県で同一のグループによるとみられる強盗事件が14件発生し、これらと関係が疑われる事件も6府県で起きていることを明らかにし、27日、関係する警察本部の幹部を集めて捜査会議を開き、情報の共有を図ることにしています。
(NHK 2023.1.27)
「警察に話すとルフィに粛清される」 稲城強盗傷害の容疑者供述
昨年10月に東京都稲城市であった強盗傷害事件で、警視庁に逮捕された容疑者の一人が「警察に捕まった時は黙秘するとの契約だったので、話をするとルフィに粛清されるかもしれない」と供述していることが分かった。警視庁が26日、明らかにした。
稲城市の強盗事件では今年に入り7人が逮捕されている。容疑者のスマートフォンの解析などから、「ルフィ」のほかに「キム」や「ミツハシ」と名乗る人物から容疑者が指示を受けていたことが判明している。
キムについてある容疑者は「ぶっ飛んでいる人物で、『強盗に行くときは(相手を)殺してもいい』と平気で言う。キムの下には40人以上の配下がいると思う」と供述しているという。
ルフィやキムとみられる人物と容疑者が電話した際の発信元の国番号がフィリピンを示す「63」だったことから、フィリピンに滞在しているとみられ、警視庁は警察庁などと連携して捜査を進める。
(毎日新聞 2023/1/26 )
東京都稲城市の強盗傷害 中野事件関与の男含む7人逮捕 警視庁
昨年10月20日に東京都稲城市の住宅で約3500万円などが奪われた強盗傷害事件で、警視庁捜査1課は強盗傷害容疑などで、実行犯6人と奪った金品の処分役1人の計7人の男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。捜査1課は残る実行犯の男1人も逮捕する方針。
逮捕された実行犯は、
栃木県宇都宮市、無職、葛岡隆憲(25)
▽札幌市豊平区、建設作業員、石栗一樹(37)
▽愛知県豊山町、職業不詳、北条マクサンドリ(24)
▽埼玉県富士見市、無職、芝田優人(24)
▽東京都墨田区、職業不詳、真坂怜斗(23)
▽大阪府藤井寺市、無職、大古健太郎(33)
-ら6容疑者。
捜査関係者によると、大古容疑者は昨年12月に東京都中野区の住宅で約3千万円が奪われた強盗傷害事件にも関与していることが判明。中野事件は、東京都狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺害された強盗殺人事件との関連が指摘されている。ほかの3人も昨年12月に山口県岩国市であった強盗未遂事件の犯行グループのメンバーで、すでに他県警で逮捕されていたという。
逮捕容疑は、葛岡容疑者ら6人は共謀し、昨年10月20日午後4時ごろ、東京都稲城市の住宅に宅配業者を装って訪問し、応対した住人の30代女性にハサミを振り上げて室内に押し入り、床に投げつけて首を絞めるなどの暴行を加え、住宅2階から現金約3500万円と金塊など約140点(時価約860万円相当)を奪ったとしている。女性は全治10日間のけがを負った。
捜査関係者によると、室内にいた他の家族2人にも粘着テープで両手首を縛って、口を塞ぐなどし、暴行を加えていたという。
一方、捜査1課は、奪った金塊を盗品と知りながら都内の買い取り店で処分したとして、盗品等有償処分あっせん容疑で、仙台市青葉区、自営業、真栄城健容疑者(31)も逮捕した。
(産経新聞 2023.1.26)
稲城の強盗容疑で男7人逮捕
「ルフィ」からテレグラムで指示 広域で事件に関与か
昨年10月に東京都稲城市の住宅に押し入って約3500万円や金塊などを奪ったとして、警視庁捜査一課が強盗致傷などの疑いで、20〜30代の男7人を逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。さらに男1人を逮捕する方針。
男らのうち複数人が、昨年11〜12月に山口県下関市や中野区で発生した強盗事件に関与した疑いがある。
稲城と中野の事件の実行犯は、「ルフィ」と名乗る人物から秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で指示を受けていたという。狛江市の住宅で今月19日に大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件でも、強盗計画をうかがわせるメッセージが指示役からテレグラムで送られており、警視庁は一連の強盗事件にルフィと名乗る人物が関与した可能性があるとみている。
逮捕容疑では、7人は共謀して昨年10月20日午後4時ごろ、稲城市内の住宅に宅配業者を装って押し入り、住人3人にはさみを突きつけて脅し、粘着テープで手足を縛った上で金庫2つなどを奪ったとされる。
捜査関係者によると、実行犯は6人で全員覆面のようなものをかぶっており、レンタカーで逃走。運転手役を含め男8人のグループとみられるという。
狛江の事件を巡っては、犯行に使われたとみられるレンタカーが事件翌日の今月20日、足立区で発見された。レンタカーのそばにいた永田陸人容疑者(21)が中野の事件の実行犯として警視庁に逮捕され、車内からは大塩さん方で奪われたとみられる高級腕時計が見つかった。
車内にあったスマートフォンには、狛江の強盗計画をうかがわせるテレグラムのメッセージが残されていた。
(東京新聞 2023年1月26日)
「金庫が2つある」「人がいたら縛る」
指示役の名は「ルフィ」か?関東で相次ぐ強盗事件
中野、狛江など、関東地方を中心に相次いでいる強盗事件に関して、通信アプリ「テレグラム」の「ルフィ」というアカウントから犯行手順などの指示が実行犯に出ていた事がわかりました。
関東各地を中心に相次いでいる強盗事件。警視庁が逮捕した実行犯のスマートフォンを解析した結果、複数の事件で通信アプリ「テレグラム」で「ルフィ」と名乗るアカウントから犯行手順などの指示が出されていたことが新たにわかりました。
この通信アプリ「テレグラム」はロシア発のメッセージアプリで、一定期間が過ぎると履歴が自動的に消されるなど秘匿性が高い連絡手段になります。
このアプリに「ルフィ」と名乗るアカウントがあったということです。 この「ルフィ」と名乗る人物について、フィリピンなど海外にいるとの情報もありましたがフィリピンなのか海外なのか全くわかっていません。
警視庁は「ルフィ」と名乗る人物を含む犯行グループが各地で強盗を繰り返しているとみて捜査していますが、今まで報道があった広島や山口の事件を含むのかどうか、そのあたりもまだわかっていません。
どこまでの犯罪組織なのか。この指示役について元警視庁刑事の吉川祐二さんによりますと
▼指示役が海外にいるケースは特殊詐欺で使われている手法
▼実行犯も多く検挙されているので警察は「ルフィ」の人物像の解析や通話内容の聞き取りを進めるのではないかということです。
そして「ルフィ」との関連性はわかっていませんが、12月5日、中野区の男性(49歳)宅に押し入り、顔を殴るなどの暴行と現金約3000万円が奪われた事件について、犯行グループは7人とみられていますが、今のところ逮捕されているのは4人です。残る3人の行方や、どこまで組織が大きいのかというのもよくわかっていません。
新たにわかったことは、この事件の永田陸人容疑者(21歳)が逮捕されたとき、車内からは
▼助手席に高級腕時計3点
▼後部座席に結束バンド、目出し帽、段ボール箱3箱が押収されていたことがわかっています。
プロというよりもかなり雑な面が指摘されている犯行形態です。 車から押収したスマートフォンにはSNSのやりとりで「狛江市」などの記述とともに「欠員が出ましたらすぐに連絡致します」というものが見つかり組織的な犯行ではないかと言われています。
さらに埼玉県草加市と東京足立区の住宅の住所もスマートフォンを解析した結果、確認できたということです。そのため強盗被害に遭う恐れもあるということで住民を避難させたり警察官を配置して次の犯行を防ぐことも行われています。
(TBS NEWS 2023.1.25)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます