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とりたてて何もない日々のらくがきノート

からだに関することや昭和の懐古、たまに俳句など

秋祭の頃の香り

2024-10-26 20:05:39 | 日記


この夏は、あまりにも異常に暑かったのでブログを
サボっていたら、はや11月が来ようとしている。

地元では例年、10月中旬に太鼓台が運行される秋祭が
あって、小学生の頃は一日中町内の太鼓台のすぐ後ろを
ずっとどこまでもついて行き、お祭に夢中になっていた
ものだ。

そうして朝から太鼓台にくっついていると、昼の食事時
に太鼓台のかき夫の人が、自分達のおむすびをひとつずつ
分けてくれたりして、その白胡麻のだったかと記憶するが
一瞬で食べてしまったように思う。

秋も半ばになると、金木犀が街中に香るようになるが
子供の時はこの香りの元を知らず、ただ太鼓祭の頃に
必ず匂うので、単純にお祭の匂いだと短絡的に思い込んで
しまっていて、なんとも物を知らないバカな子供であった。



この祭では、最終日の午後遅くに各太鼓台は毎年同じ順番で
宮入りしていくのだが、去年それを観にいった時、神社内の
敷地の一角で神事が行われていて、御神輿が3台並べられて
いる前で、平安時代の女官のような衣装を着た若い巫女さん
が3人、奉納の舞をおごそかに舞っているのを生まれて初めて
見て、随分驚いてしまった。たぶんずっと行われてきた儀式
なのだろうが、これまで全く気付かずにいたのである。

若い頃は関東の方に出ていたし、中学生ぐらいから夢中になる
事が他にも出来たのか、お祭にも興味が薄れていたように思う。
しかし、いい齢になっても地元に居ながら知らない事、気付い
ていない事もまだまだあるんだと気付かされたお祭であった。


おのが香にむせび木犀花こぼす 高崎武義

木犀やしづかに昼夜入れかはる 岡井省二



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