トライアスリート古山大

プロトライアスリート古山大のブログです。
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ギリギリギリ

2020-02-03 22:45:44 | 日記
奄美大島合宿も後半戦が始まりました。
古山大です。

奄美大島は、海岸沿いに切り立った崖が多く、見晴台として景色を一望できるようになっている場所がいくつもあります。
見晴台に立てば見渡す限りの海。水平線なんて久しく見ていなかった私は、なんだかすごく開放されたような気分になりました。
写真も撮り終え、さあ練習再開と足元を気を付けようと視線を落とすと、地面は足元よりも更に下。肝が冷えるという感覚を久々に味わいました。
文字通りの「崖っぷち」でした。(当然柵の内側ではありましたが…)

もう後がない状況を指して「崖っぷち」なんてよく言いますが、実際に崖っぷちに立つとそこから更に何か足掻こうなんてとても思える状況じゃなかったです。
「崖っぷちの状況から抜け出す為に藻掻く、足掻く」って相当な覚悟と気力が無いと無理だと思います。
崖っぷちに追い込まれた時点で、足掻いたりなんてせず、そこから離れて安全権に逃げる為に一歩二歩引くはずです。
つまりは、逃げの一手です。

しかし、競技者としての私は正に今、「崖っぷち」。いや、選手として契約も頂いて、活動も不自由なく寧ろ自由にできて、厳密に言うと崖っぷちではないのですが。。。

崖から一歩引いて、安全な場所に居れば「落ちてしまうかも」なんて心配はしなくて済みます。しっかりとした地面の上で伸び伸びと思い思いに過ごすことができます。
しかし、それだと水平線が遠くなります。競技者として上を目指す者なら、向かいたいのは皆、水平線の向こう側だと思います。
人に翼はありません。水平線の向こうへ行くには風に乗って行くしかありません。
良い風を見つけたら安全圏から助走をつけて一気に飛び立つのも良いでしょう。それが普通です。最適解です。機を見計らって一気に駆け出す!
助走も付いて思い切りが良いように飛び立てるでしょう。

でも、僕はそれだと「ホントのホントにここしかない!」「千載一遇の大チャンス!」って時に出遅れると思ったんです。
ましてや、私みたいに鈍臭い奴だと特に。
そんなチャンスが訪れたときに、すぐものにできる。そんな状態にあり続けたいと思い、今の状況に身を置かせていただきました。
常に強い風に煽られる、上手く風を捕らえる必要がある。
まあしかし、そんな失敗パターンに関しては、居続けるっていう覚悟と気力、そして火事場の馬鹿力的なものを信じて踏み倒せればと思います。。。

長々とグチグチと何が言いたかったのかと言うと、
下を見たらヒヤッとして、さっさと引き返してしまいたかったですが、



そういう場所にいないとこういう景色は見られないと言う事です。
沢山の人々に支えていただいて自分の望んだこの場に居るので、一歩引かずに踏みとどまって、肝を冷やしながら最高の風を探そうと思います。

その風をとらえるためにはまた練習が必要なのですが、それはまた別の話。。。

そんな感じで奄美大島合宿も残り2週間。最高の風が来たときに、最高の状態で乗るためにも「初心忘るべからず」、しっかりと鍛えていきます。

そんな感じで、今日はまた違ったテイストでお届けしました!
それでは!


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