🎵昔々、綺麗な小川が流れる山に、可愛い子雀が住んでいました。・・子雀は毎日楽しく暮らしていましたが、空を飛ぶのが面倒に成り、小川の近くに美味しい実をつけている木を見つけて、その果物を食べていました。
仲間の雀達は気忙しそうに、大空を飛び回っています。
疲れる事が嫌いな子雀は、寝ては食べ、寝ては食べの毎日でした。
ある日、仲間と一緒に大空で遊ぼうと、羽を大きく広げて飛び立とうとしたが飛べません。
不思議に思い、川辺で自分の姿を見て驚きました。・・あんなにスマートだった姿が、饅頭の様に膨れて、飛び上がることが出来ません。
一人悲しみにくれて泣いていると、可愛い少女がやってきました。・・名前をミライと言いました。
魔法を使えるミライに、飛べるようにして欲しいと願いましたが、ミライは笑って聞いてくれません。・・どうして笑うのかと聞いたら、フウセンのようで可愛いからと言って笑っています。
そうして子雀は、走る事を覚えて幸せに暮らしたそうです・・・飛ばない雀の物語。