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今日は。

2008-07-12 16:41:00 | 日記
暑い今日はゴロゴロの1日です。

   今日は何の日


   7月12日                                豆腐の日

毎月12日は豆腐の日です。

「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせから、1993(平成5)年に日本豆腐協会が記念日に制定しました。

季節が変わり夏バテするこの時期は、あっさりした豆腐がとても好まれます。
また、同協会では10月2日も豆腐の日に定めています。

いずれも、栄養豊富な豆腐をもっと食べてもらおうというのがねらいです。


        *(コーヒー)*




福娘童話集より

*(レター)*カッパの雨ごい

 むかしむかし、森にかこまれた小さな村がありました。

その森の中に、古いぬまがあって、一ぴきのカッパがすんでいました。

このカッパは、ひどいいたずらもので、畑をあらしたり、ぬまへ人をひきずりこんだりのわるさをするので、村の人たちはたいそうこまっていました。

 ある日のこと、この村にやってきた旅の坊さんが、いたずらカッパの話を聞きました。


 坊さんはさっそくぬまへいって、カッパをよびだしていいました。

「おめえさんは、わるいことばかりしとるようじゃが、いったい、なにが気に入らんで、そんなことをするんじゃあ? うん?」

 するとカッパは、こんなことを話しはじめました。


「わしはなあ、カッパの身の上がつらいんよ。こんなすがたでは、人間のなかまには入れてもらえず、そうかといって、魚やカメのなかまでもねえ。おもしろくねえ。だからおら、ときどきむちゃくちゃあばれまわっとるのよ」


 話しているうちに、カッパは悲しくなってきました。

「お坊さま、人間に生まれかわるには、どうしたらいいだ?」

「それはのう、おまえが生きているあいだに、なにか人のためになることをすることだ」

「そうか、わかった」

 カッパは坊さんに礼を言うと、帰っていきました。

         *(コーヒー)*

 その年の夏のことです。


         *(コーヒー)*


 村は何日も何日も日でりがつづいて、作物はかれるし、いどの水もなくなってしまうしで、村人たちは、毎日毎日広場に集まって、朝からばんまで空に向かって雨ごいをしました。


 うらない師のおばあさんも、雨がふるようにいのりつづけました。「雨をふらせてたもれ、雨をふらせてたもれ!」


 そのころ、あのぬまのカッパが、村の中へ入ってきました。

「カッパじゃ、やっつけろ!」


 村人たちは、カッパをとりかこんでおそいかかりました。日ごろのうらみをはらそうと、なぐったりけったりです。

 だけど、カッパはおとなしく、されるままです。

 そして、いまにも死にそうなようすでやっと顔を上げると、雨ごいをさせてくれとたのみました。

 村人たちは、またカッパがいたずらでもするのかと思いましたが、このひどい日でりに、わらをもつかむ思いで、カッパをしばったまま、広場のやぐらの上につれていきました。


 カッパはしばられたまま、やっとのことで体をおこし、天をあおいでいのりはじめました。

「神さま、おら、いままでわるいことばかりして、村の衆にめいわくをかけてきた。だから、おらの命とひきかえに、村に雨をふらせてはくださらんか。どうか、おねげえですだ」


 カッパの雨ごいは、何日も何日もつづきました。

 そのあいだ、カッパは水も飲まなければ、食べものも食べません。カッパのいのりの声は、苦しそうに、とぎれとぎれになっています。


「神さま・・・、おねげえです・・・だ。雨をふらせて・・・けろ・・・」


 カッパのいのりがあんまり熱心なので、いつのまにか、村じゅうの人たちもいっしょになっていのりはじめました。

 すると、ふしぎなことに、空には急に雨ぐもがたちこめて、大つぶの雨がポツリ、ポツリ。

 とうとう、ザーザーと、雨がふってきました。

 雨はみるみるはげしくなり、やがて、たきのようにふりだしました。

        *(驚き)*

「カッパの雨ごいが、天にとどいたぞ!」

 カッパは、天をあおぐと、

「・・・神さま、ありがとう」

 はげしい雨に打たれながら、まんぞくそうな顔で死んでしまいました。

 それからしばらくして、旅の坊さんがまたこの村をおとずれて、このことを知りました。

 坊さんは、人間になりたがっていたカッパの話をして、

「命がけでつみほろぼしをしたんじゃもの。いつか人間に生まれかわって、この村にくるかもしれんなあ」

 村人たちは、ぬまの近くに小さなカッパのはかを立て、いつまでもカッパの雨ごいの話を語りつたえたそうです。


*(びっくり2)*おしまい*(びっくり2)*