「気づき」
あやっち3歳位の時より、寝ている時に息が時々止まる事に気づきました。
その頃、私は、内科小児科のクリニックに勤めていて、先生が睡眠時無呼吸症候群を診ていて、患者さん(保育園に行っている子供)に総合病院を勧め、実際に扁桃腺切除した経過を見ました。
「小児でも睡眠時無呼吸症候群ってあるんだ。もしかして…」そう感じました。
耳垢がたまりやすく中耳炎を繰り返していました。風邪も何度もひき、肺炎入院も2回しました。
耳鼻科を2か所(休診日の関係上)、小児科へと月に何度も通う生活をしていました。
保育園で集団生活をしているから仕方ない。そういうものだと思っていました。
また、行くたびに、先生は皆、扁桃腺が大きいと言いました。
「初めての相談」
ふと耳鼻科のうちの一つで寝ている時に息がとまることを相談しました。
すると、そこの医師(仮にA医師)は、結構小児の睡眠時無呼吸の知識があるようでした。
私の尊敬する先生は、小学校一年までにとると、学校生活への影響が少ないと論文で述べている。
だが、幼児の間は、細菌を喉でブロックするために扁桃腺が必要だから、すぐとるかというのは難しいところ。
眠りが浅くおねしょする、高熱が続いて生活に支障をきたす、昼間うつらうつらする。そういった症状がないかが重要。
おそらく、その大きさだと、大人になるまでにいつかは手術する決断が必要だろうと言いました。
おねしょ、高熱で休む日々、昼間の眠気など生活上の支障は、なかったので、そのままにしました。
「2度目の相談」
また、半年ほどした時、別の耳鼻科で耳垢をとってもらう時に、B医師に相談しました。
そうね。検査とか、必要であれば紹介状は書くから言ってね。というくらいでした。
この先生からみても特に問題ないのかぁ。
やはりそのままにしました。
「3度目の相談」
引越しして耳鼻科を変更、保育園を卒園。
今度の耳鼻科のC医師は、ものすごく扁桃腺などの切除に前向きでした。
C医師は総合病院から出て、クリニックを開院して間もない若い医師です。
今までも手術を多く手掛けてきていたようでした。
扁桃腺の手術は、新人がやる簡単なもの。デメリットは出血の心配があるということだけだが、紹介する出身の病院は24時間耳鼻科医が宿直しているから安心。
7歳だから、もう切除して悪い事は何もない。
小学校に入ってもこんなに頻繁に耳鼻科を通うというのもやっぱりアデノイドや扁桃腺が悪さしているからだろう。
自分の娘があやっちなら手術する。そう断言していました。
私は、クリニックの次の職場で、周りに切除した人が多かったので、切除してすっきりした方が良いと思いました。
とりあえず紹介状を書いてもらいました。
「総合病院」
まずは初診の耳鼻科で相談し、扁桃腺がとても大きい事を確認したうえ、次回の予約をとるだけで、終わりました。
次の耳鼻科でアデノイドのレントゲンをとりました。
喉を完全にふさいでいました。
耳鼻科のD医師によると繰り返す中耳炎も、アデノイドで空気が通りぬけないために、何度も繰り返しているのだろうということでした。
D医師はあやっちの顔をみて今も口があいているし、アデノイドによる息苦しさ、中耳炎は間違いないでしょう。
あとは、本当に睡眠時無呼吸があるのかを調べて、あれば、手術に踏み切ってもよいのでは?ということでした。
睡眠時無呼吸症候群の検査は別途内科でということで、予約をしました。
無呼吸専門の内科医E医師は、色々話す先生でした。
小児の無呼吸は正直わからないが、私のところへ小児の患者は良く来る。
小児の無呼吸の第一人者の先生とも知り合いだが、小児の無呼吸の為の手術の結論は出ていない。
喉を見る限り、この大きさの患者さんは検査しなくても、たいてい取っている。その位大きいよ。
検査しなくても、内科からは耳鼻科に診察結果回せるけど、どうする?
迷いがあるので念のため検査をしたいと言い別途予約しました。
睡眠時無呼吸の検査は個室に子供と共に一泊。
子供は、呼吸をはかるマットの上に寝るだけです。
結果は1時間に6回でした。
一般的に1回あれば、睡眠時無呼吸があるといえる。5回で中程度、10回で重症と。
本当に5回の無呼吸で手術をすること、しない事で将来どうなったか、小児の無呼吸症候群については、データが無いから断言はできないとのことでした。
ただ、E医師としては、5回を超える小児の患者には手術をすすめているということでした。
「検討」
ここで、すごく悩みました。
私は、手術推進派で、だんなさんはあんまりでした。
睡眠時無呼吸症候群だと、
・子供が寝ている時に出す成長ホルモンが出なく、身長体重が増えない
・呼吸が出来ずに、胸が凹む(漏斗胸がひどくなると、手術が必要)
・眠れていないため、攻撃的になる
・いびきが大きい
・口があいたままで顔の表情がボーっとした感じになる
手術するデメリットは
・生死にかかわることでないのに手術するなんて子供がかわいそう
・仕事を休んでケアする必要がある
色々考えた末、結局手術を決めました。
入院はこちら
「思った事」
ただ、感じた事があります。
この病気に対して手術するのは、息が止まることを病気だと意識して、手術を勧める医者に出あわない限りないということ。
また医者によって、考え方も違う。
やらなくて本当に良かった!!という意見がネットでは見つからない。
本当に手術して良かったのか。手術しない方がよかったのか。
それは誰にもわかりません。
まぁ、この後の経過に問題がなければ、実際に、すっきりしたし良かったのかな。
2014.8.20 追記
みなさんお悩みだと思います。
私も色々情報を探しました。
少しでもお役に立てればと思います。
このまとめたブログ記事にアクセスが多いので、経過も書いていこうと思います。
ざっくり言うと、まだ酸素の量が足りない様子が見られます。
今度は切除手術ではなく改善する方法がありました。
それは拡大矯正でした。
半年後の記事はこちら
1年後の記事はこちら
2015.01.20 追記
およそ1年半後、弟も同じ手術を行いました。
その記事はこちら
2015.10.09 追記
二年後、アデノイドが成長し無呼吸症候群が再発しました。
その記事はこちら
あやっち3歳位の時より、寝ている時に息が時々止まる事に気づきました。
その頃、私は、内科小児科のクリニックに勤めていて、先生が睡眠時無呼吸症候群を診ていて、患者さん(保育園に行っている子供)に総合病院を勧め、実際に扁桃腺切除した経過を見ました。
「小児でも睡眠時無呼吸症候群ってあるんだ。もしかして…」そう感じました。
耳垢がたまりやすく中耳炎を繰り返していました。風邪も何度もひき、肺炎入院も2回しました。
耳鼻科を2か所(休診日の関係上)、小児科へと月に何度も通う生活をしていました。
保育園で集団生活をしているから仕方ない。そういうものだと思っていました。
また、行くたびに、先生は皆、扁桃腺が大きいと言いました。
「初めての相談」
ふと耳鼻科のうちの一つで寝ている時に息がとまることを相談しました。
すると、そこの医師(仮にA医師)は、結構小児の睡眠時無呼吸の知識があるようでした。
私の尊敬する先生は、小学校一年までにとると、学校生活への影響が少ないと論文で述べている。
だが、幼児の間は、細菌を喉でブロックするために扁桃腺が必要だから、すぐとるかというのは難しいところ。
眠りが浅くおねしょする、高熱が続いて生活に支障をきたす、昼間うつらうつらする。そういった症状がないかが重要。
おそらく、その大きさだと、大人になるまでにいつかは手術する決断が必要だろうと言いました。
おねしょ、高熱で休む日々、昼間の眠気など生活上の支障は、なかったので、そのままにしました。
「2度目の相談」
また、半年ほどした時、別の耳鼻科で耳垢をとってもらう時に、B医師に相談しました。
そうね。検査とか、必要であれば紹介状は書くから言ってね。というくらいでした。
この先生からみても特に問題ないのかぁ。
やはりそのままにしました。
「3度目の相談」
引越しして耳鼻科を変更、保育園を卒園。
今度の耳鼻科のC医師は、ものすごく扁桃腺などの切除に前向きでした。
C医師は総合病院から出て、クリニックを開院して間もない若い医師です。
今までも手術を多く手掛けてきていたようでした。
扁桃腺の手術は、新人がやる簡単なもの。デメリットは出血の心配があるということだけだが、紹介する出身の病院は24時間耳鼻科医が宿直しているから安心。
7歳だから、もう切除して悪い事は何もない。
小学校に入ってもこんなに頻繁に耳鼻科を通うというのもやっぱりアデノイドや扁桃腺が悪さしているからだろう。
自分の娘があやっちなら手術する。そう断言していました。
私は、クリニックの次の職場で、周りに切除した人が多かったので、切除してすっきりした方が良いと思いました。
とりあえず紹介状を書いてもらいました。
「総合病院」
まずは初診の耳鼻科で相談し、扁桃腺がとても大きい事を確認したうえ、次回の予約をとるだけで、終わりました。
次の耳鼻科でアデノイドのレントゲンをとりました。
喉を完全にふさいでいました。
耳鼻科のD医師によると繰り返す中耳炎も、アデノイドで空気が通りぬけないために、何度も繰り返しているのだろうということでした。
D医師はあやっちの顔をみて今も口があいているし、アデノイドによる息苦しさ、中耳炎は間違いないでしょう。
あとは、本当に睡眠時無呼吸があるのかを調べて、あれば、手術に踏み切ってもよいのでは?ということでした。
睡眠時無呼吸症候群の検査は別途内科でということで、予約をしました。
無呼吸専門の内科医E医師は、色々話す先生でした。
小児の無呼吸は正直わからないが、私のところへ小児の患者は良く来る。
小児の無呼吸の第一人者の先生とも知り合いだが、小児の無呼吸の為の手術の結論は出ていない。
喉を見る限り、この大きさの患者さんは検査しなくても、たいてい取っている。その位大きいよ。
検査しなくても、内科からは耳鼻科に診察結果回せるけど、どうする?
迷いがあるので念のため検査をしたいと言い別途予約しました。
睡眠時無呼吸の検査は個室に子供と共に一泊。
子供は、呼吸をはかるマットの上に寝るだけです。
結果は1時間に6回でした。
一般的に1回あれば、睡眠時無呼吸があるといえる。5回で中程度、10回で重症と。
本当に5回の無呼吸で手術をすること、しない事で将来どうなったか、小児の無呼吸症候群については、データが無いから断言はできないとのことでした。
ただ、E医師としては、5回を超える小児の患者には手術をすすめているということでした。
「検討」
ここで、すごく悩みました。
私は、手術推進派で、だんなさんはあんまりでした。
睡眠時無呼吸症候群だと、
・子供が寝ている時に出す成長ホルモンが出なく、身長体重が増えない
・呼吸が出来ずに、胸が凹む(漏斗胸がひどくなると、手術が必要)
・眠れていないため、攻撃的になる
・いびきが大きい
・口があいたままで顔の表情がボーっとした感じになる
手術するデメリットは
・生死にかかわることでないのに手術するなんて子供がかわいそう
・仕事を休んでケアする必要がある
色々考えた末、結局手術を決めました。
入院はこちら
「思った事」
ただ、感じた事があります。
この病気に対して手術するのは、息が止まることを病気だと意識して、手術を勧める医者に出あわない限りないということ。
また医者によって、考え方も違う。
やらなくて本当に良かった!!という意見がネットでは見つからない。
本当に手術して良かったのか。手術しない方がよかったのか。
それは誰にもわかりません。
まぁ、この後の経過に問題がなければ、実際に、すっきりしたし良かったのかな。
2014.8.20 追記
みなさんお悩みだと思います。
私も色々情報を探しました。
少しでもお役に立てればと思います。
このまとめたブログ記事にアクセスが多いので、経過も書いていこうと思います。
ざっくり言うと、まだ酸素の量が足りない様子が見られます。
今度は切除手術ではなく改善する方法がありました。
それは拡大矯正でした。
半年後の記事はこちら
1年後の記事はこちら
2015.01.20 追記
およそ1年半後、弟も同じ手術を行いました。
その記事はこちら
2015.10.09 追記
二年後、アデノイドが成長し無呼吸症候群が再発しました。
その記事はこちら
無事に退院出来てよかった
きっとあやっちにとって今は辛いと思うけど、
大きくなったら小さい頃に手術してくれてありがとうって思う日が来ると思うな
悪い物があった事には変わりなくて、手術というのは本当に嫌な事だけど、これから先あやっちには修学旅行なりそういうのがあった時に一緒に寝てる子にいびきとか聞かれたりしたら嫌な思いとかする時があったと思うしね。
だから将来の事を考えたらあやっちにとってはよかったと思うよ。
まだ今は辛いけど、痛さは治まるから。
まぁまだ色々制限があって心配もあるけど、頑張ったあやっちは本当にエラい
返信が遅くてごめんね。
実は、別の小児科で話す機会があって、アデノイドをとるのはいいけど、扁桃腺までとるなんて!あの耳鼻科私は嫌いなのよねって言われてしまって…
成長が足りないなら、扁桃腺とって睡眠を治すより、メッシみたいに成長ホルモンを注射することを勧めてるって。
本当に先生によって色々。
そんな迷いが生じ落ち込んで書いたのでした・・・