カバと思ってたらサイ

両親を見送って1年。終活って残された人のためにちゃんとせにゃ。と実感つつ、両親を送るまでの日々を時系列に綴っていきます。

小春日和に逝く

2023-11-18 10:28:04 | 日記
八朔です。

通勤電車から富士山が見えます。他の山だとなんとも思わないのに富士山は見えるとうれしいのはなぜでしょう。
他の人が
「あ。富士山」
というのを聞いて見つからなかったときの悔しさときたら。


さて。

「最近の様子だといつ来ても」
みたいなことを言われて、
「とりあえずは救急車を呼んでください
と頼んで1ヶ月以上。
今までどおり予約して面会に行って。みたいな日々の繰り返しで、季節的に落ちる時もあるんじゃない?と戦中派の粘りを感じてた頃。

会社に妹から電話が。
「パパが死んでしまったって」
「え?え?」

「父が亡くなったみたいなので」
「えーー。」
早退して施設に駆けつける。

寝てる父。
いや、寝てるみたいな父。

妹家族が先に来ていた。
「朝ごはんのあと、見に行ったら居眠りされてるのかと。10時のおやつで起こそうと思ったら、もう。」

日当たりの良い部屋でうとうとしたまま。だったみたいで。
まだ温かい父は、ホントに寝てるみたいでした。
「起きろー」
と、念のため、耳元で呼んでみたくらい。

あれ?俺、死んでるのか?
って、幽体離脱して近くで言ってそう。
そうだよ、お父さん。

そんな父を前に、悲しいというより、こんな感じでよかったと思っていました。

温かい11月のお昼でした。





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