「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

死にいたる心の痛み

2009-03-05 15:47:56 | つぶやきサブロー
「毎日新聞」によると、以下のような事件があったという。
加害に身を置く立場のひとにとっては何でもない言葉や、態度でさえも、被害の立場にいる人間にとっては死に至る痛みであることがある。

精神的な細さが理解されないのだ。

嫌味や皮肉たっぷりな言葉や態度というものの惨さは、加害の立場にある人間には自覚されないだけに悲惨だ。加害者はさらに加害を重ねるのだ。

なぜなら、被害者にとっては、彼のオーラでさえも加害なのだから。


生きづらい世の中――ぼくらの生きる力は 仲間たちの連帯しかありません!!



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三重県伊勢市の私立皇学館高校1年の男子生徒(16)が自宅屋根裏で首をつって自殺していたことが5日、分かった。生徒の自宅には「暴言、暴力、嫌がらせを浴びせられ、精神的に嫌になった」という内容のワープロで打った遺書が残されており、いじめを苦にした自殺とみられる。遺書には生徒7人の名前も書かれていたという。


 同校の大島謙校長によると、3日の期末試験に男子生徒が無断欠席したため、担任教諭が自宅に連絡したところ自殺していたことが分かったという。大島校長は「きまじめで正義感の強い生徒と聞いている。いじめがあったかは分からない」と話している。同校は試験終了後、同級生らから事情を聴く方針。


 また、同校から4日に報告を受けた県生活・文化総務室は、遺族や他の生徒の精神的なケアを要請した。【清藤天、山口知】







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1 コメント

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胸が痛みます (めい)
2009-03-05 20:01:21
教室って、独特な場所ですよね。。
かっちりと環が閉じていて、次期が来ないと、解体されませんものね。

加害者は、集団でやってきますしね。。
こういうとき、被害者を救えるのは、傍観者しかいないと思いました。傍観者が連帯して、被害者を取り込まなくてはならなかったと思います。

そして、連帯するためには、何が必要かなぁといろいろ考えさせられます。
ともかく必要なのは、現実から眼をそむけない、おかしいことはおかしい、と主張できる勇気を持ち、他者に伝える力をもつことだと思いました。日本の教育に欠けているものが、こういった事件にあらわれていると思います。


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