- 「謀反論」 100周年 (御影暢雄)
- 2011-02-01 22:06:04
- 今日、2月1日は100年前に徳富蘆花が一高で「謀反論」の演説を行なった日だったのですね。
赤旗2月1日号・10面に関口安義氏が蘆花の「謀反論」について詳しい解説を寄稿されています。
この演説は一高の新入生歓迎の催しとして、企画されたもので、参加した新入生は井川恭、矢内原忠雄、石田幹之助、松岡譲、成瀬正一、菊池寛、久米正雄、森田浩一。
「謀反論」は幸徳秋水らの処刑後、わずか一週間後に行なわれ、それは正面きっての政府批判に他なりませんでした。
「謀反を恐れてはならぬ。謀反人を恐れてはならぬ。自ら謀反人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀反である」と、蘆花は訴えました。
関口氏は、蘆花の気迫に満ちた演説が多くの一高学生の後の人生に大きな影響を与えたと指摘しています。
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(参考 四万十市:2005年に中村市と周辺の町村が合併して、四万十市として発足。)
「謀反論」の内容は戦前の言論統制のもとでは出版されず、戦後になってから、蘆花の熱弁に感銘を受けた一高学徒等がその全貌を紹介するようになったといいます。しかし口伝えとか、要旨の写し書きといった形で、多くの旧制高校生や学者・知識人の間に深く知れ渡っていたのではと想像します。