5月5日シカゴ大学で開催の Atomic Age II: Fukushima に注目!
◆◆多喜二奪還ブログよりの転載です◆◆
シカゴ大学で開かれるシンポジウムです。『小林多喜二』(岩波新書)の著者であるノーマ・フィールド先生の紹介文です。ご成功を祈っています。 福島第一原子力発電所の大事故はまだ収束したとはほど遠い状況にあります。原子炉の状況がまだ安定せず、専門家もいったい原子炉の中で何が起きているのか想像するよりほかないことに加え、この大事故の社会的、政治的、経済的、そして環境と健康に関わる影響に関してもほとんどわかっていないという状況でもあります。大気や水の放射能による汚染、さらには瓦礫処理の問題や食材の流通などにより、その影響は福島はもとより、東北地方、そして日本という国境を超えて拡散しています。 2011年5月にシカゴ大学は「アトミック・エイジ−広島から現在まで」と題したシンポジウムを開催しました。そこでは問題があると認識されている核兵器と、発展のために必要だとされてきた原発が正反対のものとして位置づけられてきた戦後の世界状況そのものに疑義が提示されました。シカゴ大学は1942年に、マンハッタン計画の一環として初めて制御した核分裂の連鎖反応の実験が成功したという歴史をもち、そのシカゴ大学でこの議論が行われたことは重要な意味をもっています。そこで今年は、福島での事故のもつ様々な側面や影響に関して、さらにはアメリカに住む人々にとっての意味について議論すべく、日本と米国から専門家をお招きし、シンポジウムを開催します。 日本からは京都大学原子炉研究所の小出裕章氏と、ハイロアクション福島の武藤類子氏をお迎えできることになりました。小出氏は日本の発展の鍵になると考え原子力工学の道に進んだものの、研究を通して原発と人類とは共存不可能であるという信念を持つに至り、原発の危険に関して研究をすすめるとともに、それを一般の人たちに伝えてきました。福島に住む武藤氏はチェルノブイリ事故以来、とくに女性たちによる反原発の運動に関わり続け、福島の事故以降は、住民や避難民らの人権を守る運動をすすめるとともに、福島の影響に関して日本各地で講演を行っています。 ラウンドテーブルでは、登壇者の方々とシカゴ大学東アジア言語文明学部のノーマ・フィールド氏が参加し、パネルででた論点について議論を行います。」 |
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