播磨癒しのまち歩き

自然観察しながら散歩(兵庫県・北播磨)
イベント鑑賞や野球観戦も好きでしたがこのご時世全く行けていません。

馬鹿音頭の謎

2013-09-05 13:09:15 | うんちく・小ネタ

「馬鹿音頭」は「馬関音頭」という説があるわしい。
というのは、今加東市下滝野地区で演じられている「お杉」
という題材が、現在の下関を舞台にしており、下関は馬関と
呼ばれていたことがあるためだ。
下関では今でも「馬関まつり」が開催され、「お杉」と同じ
題材が演じられることがあるそうだ。

確かに河内音頭のように発祥の地を名前に持つ音頭も
あるので、馬関が発祥の地であれば馬関音頭がなまって
馬鹿音頭となったというのもありかなと思う。

しかし、この説には疑問がある。
馬鹿音頭の題材には、「お杉」の他に、上滝野地区で
演じられていたという「佐倉惣五郎」や新町地区で演じられて
いたという「石童丸」がある。
今演じられているのは、物語が始まる前の前ふり、
と物語の本の少しだけであるのだが、本来はいったん歌い
はじめると、一晩かかるぐらいに長くかかったらしい。

つまり、ひとつの地区でいくつもの題材が演じられたというの
ではなく、下滝野地区なら「お杉」上滝野地区は同じものを演じる
のも芸がないので「佐倉惣五郎」というように住み分けていったの
ではないかと思う。

「馬鹿音頭」というのは形式であって、題材はいろいろある。

つまり、馬関だけが舞台になっているわけではないのだ。

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