映画と渓流釣り

春ドラマほんの少しだけ



ここまでコロナ騒動が深刻になり、映画館の閉鎖はともかくテレビドラマの制作にも影響するとは考えもしなかった。あの震災時でさえテレビドラマにはこれほどのダメージは無かったように思う。作れないものは観せようがないから仕方ないけど、改めてエンタメは人と人の混ざり合いで作られてゆくものなんだと実感。
そんな中で今6本のドラマを観ている。3本は旧作なので詳しくは書かないが、やっぱり再放送されるだけあって面白い。「野ブタを。プロデュース」は懐かしさで。「グッドドクター」「ノーサイドゲーム」は初見なので結構ワクワクして観ている。

「いいね!光源氏くん」
八話全部放送し終えた。NHKだから結構前に撮影されていたんだろうし、一話30分という尺の問題もあるかもしれない。単純に一時間ドラマなら撮影にも倍の時間がとられるから。
荒唐無稽であるけれど、名うての平安貴族(プレイボーイ)と令和の平凡なOLが勘違いしながらも惹かれあってゆくお話はラブコメの鉄板だ。光源氏のライバルであり親友の頭中将が登場してからは一層面白くなったけど、外国の謎の機関とかはまったりするこのドラマの良さを損ない、要らなかった。その分、せっかく京都へ行ったのだからもう少し今昔の違いなんかを対比させて味わいたかったな。抹茶パフェフロートばかりじゃなくてさ。
伊藤沙莉は味のある脇役女優だけど、こんな風に普通の女の子をそれらしく演じることもできる。これからもど真ん中での役者にはなれないかもしれないが、長く愛される女優になるだろう。

「行列の女神」
失速というほどではないけど、初回の衝撃が薄まってしまった。それでもドラマはしっかり作られているから毎回楽しませてもらっている。新入社員黒島結菜の母親が有名料理教室の経営者で鈴木京香のライバルという設定も面白い。母親の高畑淳子はこの手の役になると生き生きとしてくる。
ラーメン屋のフードコーディネーターという職業が本当にあるのかは知らない(この世の中多分あるんだろうな)けど、日本国中ラーメン屋のない町はないだろう。わたくしの過疎の古里でさえ雑誌で紹介されてるお店があるくらいだ。このブログでも横浜近在の美味しいラーメン屋を紹介したこともあるし、定期的に自分でオリジナルラーメンを作るくらいわたくしもラーメン好き。
この手のドラマはお店の数だけお話は作れるのでシリーズ化しても良いように思う。ただし、30分ドラマにした方が凝縮した面白さが出ると思うのだが。これから終盤に向けてどのように話を転がしてゆくのか観ていこう。

「エール」
う〜ん。やっぱり乗れないな。二階堂ふみの良さが結婚してから削げてしまった。主人公がおとなしく弱気な性格ならヒロインは男勝りな勝気でいて欲しい。登場人物に思い入れができないドラマは辛い。これから有名な流行歌を生みだしてゆくことになるんだけど、もう殆どの日本人が古関裕而の作品を知らないし、それほどの愛着を持っているとも思えない。そんなところも今後に期待できない理由かな。
週五話になったのは唯一良かったところ。
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