「ローマ」「アマルコルド」「カサノバ」「オーケストラ・リハーサル」「インテルビスタ」等を名画座や封切りで鑑賞しましたので、青春期の甘酸っぱさと共に思い起こされます。先週CSで観たNINEは題名からも、そのまま「81/2」のミュージカル版です。言わずもがなフェリーニの数多ある傑作の中でも随一とも謂われる作品を、ミュージカルに仕立てるとは、流石アメリカ人、怖い物知らずですね。「青春群像」「道」「カビリアの夜」「甘い生活」といった初期の傑作群と「81/2」以降の作品は随分色合いが違いますので、初めて観る人にはどちらがフェリーニなのか見当も付かないかもしれません。こんな自由に映画を愛し表現した作家には出会えないでしょう。偉大な映画作家でした。
NINEの作品がどうこうありませんけど、非常に不満なのはミンゲラに捧ぐとのプロットは理解できても、フェリーニへのオマージュをもっと分かり易く示すべきだと思った次第です。
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