多摩爺の「時のつれづれ(長月の39)」
昔の名前で出ています。(内閣改造について)
一昨日、与党幹部の人事と内閣改造が発表され・・・ 夕方には、総理が会見を行って、
「経済、社会、外交・安全保障の三つの柱で政策を進めていきたい。」と強調するとともに、
「明日は今日よりも良くなると、誰もが感じられるような国を目指す。」と述べた。
尤もなことであって、だれもそのことに異論を持つ者はいないが、
スピード感をもって実行に移して欲しいし、その裏付けとなるお金(予算)の源泉と使途について、
野党はスキャンダルや、揚げ足取りに終始することなく、対案を提示したうえで、
分かり易い言葉で、熱い議論を尽くしていただければと願ってやまない。
さて、当たり障りのない、お利口さんのコメントはこれぐらいにして、
与党の幹部や、大臣になられた方々の写真と名前を見て、なに気に思ったことは、
小林旭さんのヒット曲じゃないが・・・ 「昔の名前で出ています。」だった。
当然と云えば、当然であり、ふざけるなとお叱りを受けるかもしれないが、
キラキラネームの方が・・・ 一人も居ないのである。
キラキラネームが話題になったのは、昭和から平成になった1990年代ごろだったから、
当時生まれた方は35歳前後になっていて、被選挙権をもっているはずだが、
今回大臣になられた方の最年少は・・・ 44歳だというから、
あと10年も経てば・・・ キラキラネームの大臣が誕生していても、不思議ではないのである。
もちろん、キラキラネームで選挙を勝ち抜かねば、その資格はないんだが、
キラキラネーム以外にも、年末に発表されている男の子と女の子の名前ランキングで、
上位に来ている今風の名前の大臣が、あと10年ぐらい経てば、誕生するかもしれないし、
20年も経てば、そういった名前の大臣が、大半を占めているかもしれない。
そのとき、私のような爺さんは、いささか複雑な思いを抱くかもしれないが、
当然と云えば、当然のなり行きだと思うし、
そんな時代がやってくるのも、そんなに先のことではないとも思っている。
くれぐれも・・・ 人の名前にイチャモン付けてるわけじゃないが、
「昔の名前で出ています。」だと思ったのは・・・ キラキラネームというより、
名前そのものが単純に昭和で、30年超も前の世界が、目の前にあったからである。
男性の名前を見ただけでは分かりづらいが、
与党幹部と大臣に就かれた6名の女性議員の名前を見れば・・・ 実に分かり易い。
ユウコさん、ヨウコさん、シナコさん、ハナコさん、アユコさんに、サナエさんといった名前に、
「子(コ)」の一文字が入っている方が多いことに気づいてしまった。
昭和29年生まれの私の世代では、クラスに20名ぐらい居た女子の名前を思い出して見ると、
7~8割方は、「子」の一文字が付いていたと記憶している。
ヨウコさんに限れば、クラスに2~3名は「ヨウコ」さんが居たのではなかろうか?
ところが、1980年代になってから生まれた娘の世代になると、
「子」のつく名前の女の子が・・・ ガクンと減っていて、
仲が良かった友達や、近所に住んでた女の子にも、◯子ちゃんは居なかったことから、
調べたわけじゃないが、たぶんこのころから女の子の名前に変化がでてきたのではなかろうか?
因みに女房と娘の名前に「子」はないが、嫁と孫娘の名前には「子」が付いている。
親が考えに考えて付けた名前なんで、それをどうこう云うつもりはないが、
嫁と孫娘の名前は・・・ どちらかといえば古風だが、
最近では、それが新鮮だとの声もあるんだから・・・ 正直云って、なにがなんだかわからない。
まっ、そんなことは別にどうでも良いが、あと20年ぐらい経てば、
昭和風の名前は一新され・・・ 国会では「内閣総理大臣、◯◯レン君」とか、
「財務大臣、◯◯ミナト君」なんて、議場や委員会で指名される日がやってくるんだと思う。
それはそれで、違和感を持つものではないが・・・ 一方で、それって暗に、
世代交代には、まだ20年かかりますよと云ってるし、さらにそれはスライド移動であって、
議員の平均年齢は、この先もずっと変らないと云ってるに等しいと思うが、
それでホントに・・・ 良いんだろうか?
新陳代謝があっても・・・ スライドしてるだけだから、平均年齢は変らない。
経験値がものを云う、外交や防衛に関わる仕事は別にしても、
要職にもバランスが肝要であり、現役世代が中枢で活躍できる場が少なければ、
思考が時代遅れになると思うが・・・ 如何なものだろうか?
男性議員の名前では、ちょっと分かりづらいかもしれないが、
女性議員の名前を見てみれば、計算しなくても大雑把に平均年齢が見えてくるんだから、
今回の内閣改造は、本格的な仕事に入る前ではあるものの、
良い気づきを与えてくれたのではなかろうか?
いつまで経っても、スキルで抜擢せず、大臣待機組から登用していたら、
それこそ・・・ 「昔の名前で出ています。」だと思う。
場末のスナックの片隅で、マイクを握るなら、哀愁をおびた良い歌だと思うものの、
永田町で聞きたいメロディーではないだろう。
大臣の職に就いた方々については、仕事で応えてくれればそれで良いし、
仕事をする前からイチャモン付けてるようで、大変申し訳ないが、
できれば、もう少し若いメンバーから抜擢して欲しかったと思ったのは、私だけではないだろう。
いまはベテラン大臣の下に、若い副大臣や政務官を置くスキームだが、
知力と体力を兼ね備えた、若い世代から大臣に抜擢し、
経験を積んだベテランが、副大臣で答弁などをサポートするスキーム(体系)があっても、
良いと思ってるが・・・ 如何なものだろうか?
今回大臣の任に就いた方々の・・・ 全てがそうだとは言わないものの、
抜擢して、尚且つ育成するといった仕組みがあっても・・・ 良いんじゃなかろうか?
思うに・・・ この国の政界にとって、不幸なことがあるとすれば
若くて優秀な人材(人財かな?)が、政(まつりごと)の世界に入り込んだとしても、
活躍できる場を与えてもらってないことだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
なんだかんだ講釈を垂れたが、解散風が吹いてきたというか、メディアが煽りだしており、
要職についた方々は、短い期間での答えを求められることになっている。
大変だと思うが、その答えが自らの身分保証に直結するだけに・・・ 頑張るしかないだろう。
左派系の野党は総じて、なにがやりたいのか分からないと云う。
一見すれば尤もらしいが、国難とも云える物価高、少子化対策、国防などの課題が山積するなか、
対案も出さず、批判のための批判を繰り返して・・・ なにがやりたいのだろうか?
話しが上手いだけの・・・ 薄っぺらい批判は、
コアな支持者に受けるだけで、人の心に響き刺さることはないだろう。
国会議員にも定年制を設けるべきです。
2世3世で立候補するときは先代の選挙区以外から出るようにすべきです。
最低限この二つは早急に実現すべきです。
仰ること良く分かります。
とはいえ、2世だから、3世だからといって、法律改正して選挙区を変えろというのも乱暴だと思っています。
結局、野党第一党にいらっしゃる壊し屋さんが進めた、小選挙区制がストレスの根源だと思います。
2世や3世の影響力を薄めるためにも、中選挙区制に戻すか、完全比例代表制にするしかないでしょう。
選挙にお金がかかるかもしれませんが、小選挙区制の導入時と違って、ネットがあるので環境が変っています。
これから有権者の新陳代謝が進めば、ネットを活用しないと、選挙に勝てなくなる日がくると思っています。
です。
誤字すみません。
仰るとおり、私も残念に思います。
ただ思ったのは、メディアが第一報として客観的な報道をするならまだしも、
野党の幹部や、街角の人々にコメントを求め、解説者などがコメントを上書きして報道すると、
見ている人の思いは「残念」から、なにやってんだの「批判」になってしまいます。
気持ちは分かりますが、客観的な報道であっても、やりすぎは洗脳につながるので、ほどほどにすべきだと思っています。