時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ロシアにあらずんば・・・

2022年04月08日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の24)」
ロシアにあらずんば・・・

日本時間5日の23時頃、国連の安全保障理事会でウクライナのトップは声を大にして訴えた。
国連安全保障理事会での、拒否権行使のあり方について議論することを求めたうえで、
首都近郊の町で、民間人の遺体が多数見つかったことを報告し、
「第2次大戦以降、最も恐ろしい戦争犯罪だ。」と非難するとともに、
「命令を下した者は、戦争犯罪で直ちに裁かれなければならない。」と責任を追及している。

これに対しロシアは、フェイクだとの一点張り、
誤射が全くないとは言えないが、何百人もの自国民を誤射する理由はないし、
ミサイルの破片が当たったようでもなく、
後頭部を狙われているところをみれば、至近距離から射殺されたことは疑う余地がない。

ひと言でいうなら・・・ ロシアという国家は、残虐非道な国家であるということである。
戦争とは、こんなもんだと思いもするが・・・ あえて厳しく言うなら、
「おまえ(ロシア兵)ら、人間じゃない。」となるだろう。

やってることは、戦闘員との交戦だけじゃなく、
民間人を含めて、皆殺しなんだから・・・ 明らかにジェノサイドであって、
善悪の判断ができない悪魔の所業であり、単純明快な人殺しであって戦争犯罪である。

1945年の夏、先の大戦の終戦間際に、
この国と締結した、5年間有効だったはずの日ソ中立(不可侵)条約を、
有効期限内であるにも拘わらず、一方的に破棄して樺太、千島列島に攻め入り、
残虐非道を繰り返し、北方領土を奪ったまま現在に至ってるんだから・・・ さもありなんだ。

ロシア兵は、78年前に樺太、千島列島で行った残虐非道な行為を、
戒めとすることなく、成功体験としているのだから、
彼らの受けた教育は・・・ 先の大戦から、なに一つ学んでないということを証明してしまった。

ロシアという国にとって、条約や国連憲章などの、決め事や決まり事は、
どうやら、紙に書かれた単なる文字の羅列であって、
そこに記されていることを、遵守することとは違うようである。

ロシアは、21世紀のネット社会を甘く見ている。
20世紀の戦争と違って、その惨状がリアルタイムで、世界に発信されることを甘く見ている。

悪行を働いたロシア兵の氏名や、パスポートナンバーなどがネットに晒されている。
ネットに上がった殺戮、暴行、略奪などの悪事は、もはや消すことができない。
ロシア兵たちは・・・ 生きている限り、国外に出ればお尋ね者になるのだ。
それを知ってての悪行三昧だったら、あまりにも知的レベルが低いと言わざる得ない。

かつて、この国にも・・・ 「平家にあらずんば人にあらず。」と言い放った武将がいた。
それは、特定のグループに属する人々だけが、
傍若無人に、やりたい放題に振る舞うことを意味している。

もしも・・・ 民間人へのジェノサイドを、情け容赦なく断行したロシア兵士の脳裏に、
「ロシアにあらずんば人にあらず。旧ソ連地域は総てロシアのものだ。」という、
とんでもない思い上がりが、あったのであれば・・・ 国際社会は、後々のためにも、
ネットによる情報の拡散と経済制裁を含めて、国際社会からの徹底した排除など、
血を流すことのない21世紀の武器を使って、なん年かかっても叩きのめすだろう。

長々と書いてしまったが・・・ 今回のジェノサイドだけは、
本当に悔しくて、悔しくて、情けなくて、情けなくて、
怒りの沸点は、限界を大きく越えて・・・ 腸(はらわた)が煮えくり返っている。

人が生活していた町を破壊し、街中になん人もの遺体が放置されている放映を見て、
さらにはウクライナの過激派が、自国民(民間人)を銃撃したというロシア国内の放映を見て、
それが正しいと信じ、80%を超える国民が独裁者を支持しているというのだったら、
これはもう・・・ 指導者のみならず、国民も狂ってるし、腐ってると言わざる得ない。

ネット社会を甘く見たツケは、
近い将来、消すに消せない恥ずかしい出来事として、ロシア国民は学ぶことになるだろう。

デフォルトも秒読みのようだし、物不足に物価高もじわりと効いてきている。
真綿で首を締められるように衰退していくロシア帝国と、運命共同体のロシア国民に、
「ロシアにあらずんば人にあらず。」の強がりは・・・ いったい、いつまで続くのだろうか?

罪なき人の命を奪い、人が住めないまでに町を破壊する行為を、
国を挙げて支持した事実は・・・ 例えロシア国内で知らされなくても、
「人でなしのロシア人の悪行」として、難を逃れたウクライナの人々が撮った映像とともに、
未来永劫に渡って、世界の隅々にまで語り継がれ、反面教師として学ぶことになって行くだろう。

併せて、とっても残念なことだと思うが、
ロシアという国が、真実を明らかにしないばかりか、真実を求めない国として、
その国に暮らす人々が、嘲笑され軽蔑される日がくるのは・・・ 遠い先ではないだろう。

ロシアにあらずんば・・・ なんてことは、絶対に赦してはならない。
分っちゃいるが、そこら辺りに屯する、しょうもない爺さんには、
怒ることしかできないのが・・・ 悔しくて堪らない。

追伸
7日深夜、国連総会の緊急特別会合が行われ、ロシアのウクライナへの軍事侵攻に関して、
国連人権理事会での、ロシアの理事国資格を停止する決議が付議され、
賛成93、反対24、棄権58で採択された。

当然と言えば・・・ 当然のことだが、 
本丸は人権理事会の理事ではなく、安全保障理事会の常任理事国を剥奪することである。
戦後78年が経ったいま、いつまでも戦勝国の権利が優先する時代ではないはずだ。


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