多摩爺の「時のつれづれ(霜月の12)」
おかげさまで任務終了
昨日行われた、自宅マンションの管理組合総会において、新たな役員が承認されたことにより、
1年に渡って務めていた理事の役職から・・・ 解放されることになった。(やれやれ)
いやぁぁ・・・ 大変だった。(ホントにホント)
コロナ禍で非常事態宣言が出されたさなかに、損害保険の見直しという超難題に取り組んだり、
古くなると故障が多くなり、なにかとメンテナンスコストがかかる立体駐車場を、
大胆に仕様変更したり、防犯カメラの精度向上を進めたりで、あっという間の1年だった。
東京郊外のマンションに入居してから20年目の区切りを迎える・・・ 昨年の11月末
順番だから致し方ないのだが、憂鬱で堪らなかった管理組合理事の役職が、とうとう巡って来た。
入居当時は、40代に入ったばかり若手から、60代で定年直前の方々まで、
多様な現役の年齢層が揃っていたが、
気が付けば・・・ その多くはリタイアしたか、直前に迫った方ばかり、
新陳代謝と云っちゃ申し訳ないが、それでも3割程度は、若い方に入れ替わってるものの、
半数以上は、確実に年金暮らしになっているだろう。
総会の最終議案で、次期の役員(案)が承認されると、
終了後には、直ぐに新旧の役員が顔合わせ、前役員の方々からアドバイスを受けて担当を決めると、
引継ぎへと進み、1年間の任務がスタートする。
同じマンションには住んでるものの、
ほとんど顔を合わせたことがない10名が、その瞬間からワンチームになる。
現役時代に財務系の仕事に携わっていたことなどを、
自己紹介で話したことが切欠となり、受け持った任務は金庫番
小口の現金対応や、出納簿の作成などが主だったが、
月例の理事会では、任務外の議論にも、積極的な参画が求められ、
気が抜けるような間はなく、想像以上に疲れたが、みなさんの協力があってなんとかやって来れた。
それにしても、私より高齢で、古希を過ぎた理事長、副理事長を務められた方々の心労を思えば、
私の任務など軽いもので、投書などの内向きのトラブル対応に加えて、
地元の商店街や、行政との対応などへの迅速かつ、的確に対応された仕事ぶりは、
あっぱれそのもので、改めて敬意を表したい。
入居して15年ぐらいは、総会を欠席し続け・・・ 無責任な白紙委任を繰り返していた。
総会に興味がなかったと言ったら、そのとおりで、大変申し訳なかったが、
総会に出席することはなく、理事会から定期的に報告される、議事録すら読んでなかった。
とはいえ・・・ 5年ぐらい前からは、そろそろ理事が回ってくることが分かっているので、
総会にだけは出席し、勉強のために、後ろの方でみなさんのご意見を拝聴していたのだが、
私より少し上の先輩方(所謂、団塊の世代)数人が、悪気なく発する我儘な意見に、
正直・・・ 閉口していた。
団塊の世代の方々の、全てがそうだというのではなく、ほんの一握りだが彼らが場を混乱させていた。
なぜもそんなに、自分の意見が正しいと、決めつけた発言を繰り返すことができるのだろうか?
始末が悪いのは、彼らには悪気がなく、さも当然だと云うような顔をしていることだろう。
どうやら、会社人間を引退したと思われる、10年ぐらい前から、
頭の中が思考停止しているのかもしれない。
物事を一方の方向からしか見ることができず、それしか答えがないと思っているから、
自分とは違う意見には、なぜかムキになって再質問を繰り返すなど、
小さなことに執着してしまっている。
大事なことは、ご近所付き合いだということを、忘れていることだろう。
気持ちは分かるが、過去の栄光にすがり、
現役時代の役職で物事を捉え、主観で結論付けるもんだから、
視線の一つひとつに、言葉の端々に、上下関係が垣間見えてしまう。
申し訳ないが、私も含めて・・・ 自宅から一歩でも外に出たら、
見向きもされないオッサンであり、ジイサンである。
黙って聞いてる分には、悪影響はないものの、
奥さんや子供さんたちは、ホントに大変だろうなと、他人事ながら心配してしまう。
そんな裸の王様が居ることは・・・ 時間の無駄に加えて、
ある意味では滑稽でもあり、心の中で笑ってた方も、けっこうな数で居たのではなかろうか?
気が付かなきゃいけないのは、
入居当時(20年前)のサービスを維持するためには、お金が掛かるということで、
共益費を上げないのであれば、サービス品質を落とすしかないのである。
この20年の間に、ゴミの分別は変わるし、
気候変動などもあって、植栽維持にも手間暇がかかっており、
その作業をお願いし、身近な生活環境をサポートしていただいている、
シルバー人材の賃金も・・・ 最低保証額は決まっている。
さらに・・・ 消費税が上がっても、共益費は据え置きになっており、
当時の役員が嫌なことを判断しなかったうえに、
それについて、可笑しいと声を挙げる入居者もいなかったこともあり、
入居者自らが自分の首を絞めていた。
変わってないのは入居者が支払う共益費(税込み)で、上がったのは居住者の年齢と消費税、
下がったのは居住者の収入と、共益費(税抜き)だから、
サービス水準の維持が厳しくなるのは必然だろう。
近い将来、だれかが・・・ それを議題に挙げて、
深刻な議論をしなきゃならない時が必ずやってくる。
例年と違って、実のある激論になることだけは、容易に想定できるが、
その時に・・・ 先輩方の頭と財布が、それを受け入れることができるだろうか?
私はそのタイミングで、運転免許証を返納し、車も処分しようと、今のうちから女房と相談している。
先輩方が、益々頑固ジジイになって行くのは困るが、
益々お元気であってほしいと・・・ 願う気持ちは変わらない。
そこそこの妥協を繰り返しながら・・・ 仲良く、楽しくやって行くしかないのである。
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