多摩爺の「時のつれづれ(神無月の54)」
優先席を譲る優先順
つい先日のことなんだが、所用があって女房と都内にでかけたときのことである。
たまたまというか、運良くというか・・・ 優先席が二つ空いてたもんだから、
年齢的には高齢者になることから、遠慮することなく二人で並んで座ったんだが、
その後、戸惑ってしまうような出来事があったので・・・ 紹介させていただきたい。
女房は座って直ぐに爆睡だったが、
私はいつもの癖で、ケータイを触りながら、ネットニュースを読んでいたところ、
吉祥寺駅で斜め前のドアが開くと、
おそらく40歳前後で、大きなリュックを背負い、松葉杖をついた女性が乗ってきて、
ドアの横にもたれ掛かって立っている姿が目に入ってきたのである。
こりゃ席を譲らなきゃいけないな、と思ったところ・・・ その時、
左の方から、私より一回りぐらい上とおぼしき老夫婦(たぶん80歳代の半ば)が、
私が座ってた優先席の方に向かって、ゆっくりと歩いてこられたのである。
「まずい!(心の叫び)」
「どうしよう。(心の葛藤)」
席を譲るつもりなんだが・・・ いったい、どちらに譲れば良いんだ?
タヌキ寝入りを選択して、その場をやり過ごそうと思った訳じゃないが、
私にしたらほんの数秒だが、実質的には10数ぐらいだったはず、
「ホントにどうしよう。」・・・ 目をつぶって思案に耽っていたら
老夫婦は何やら話しをしながら、私の前を通り過ぎ、隣の車両に移動されていた。
手遅れである。
どうしようも、こうしようも、二択だったはずの一つの案(老夫婦に席を譲る選択肢)は、
迷ってる間に・・・ なくなってしまったのである。
そうなれば、なにをすれば良いのかは一択しか残されてなく、
爆睡していた女房を突いて起こし、あの人に席を譲るからと伝えると、
松葉杖の女性に声をかけ、席に座るように促したのである。
声をかける時、隣の車両を見てみたら、
斜め前の三人掛けの席に、お二人とも座られてたので・・・ やれやれ、結果オーライで、
緊張していた訳でもないのに、どっと安堵の気分になったんだから、ホントに結果オーライである。
それにつけても・・・ もしあのとき、老夫婦の方に先に声をかけていたら
女房も席を立つことになっていたし、松葉杖の女性はそのままになっていたんだから、
ほんの10秒の逡巡が、結果的に私が一人が席を立つだけで済んでおり、
ちょっと気分が良いというか・・・ 一人悦の世界に浸っていた。
席を譲って、女房の前に立ち・・・ 窓の方に目を向けたら、
いつも見ている、毎度お馴染みの優先席のシールがデカデカと貼られていた。
優先席シールに、ピクトグラムで表記されている席を譲る方は・・・ お年寄りの方、
からだの不自由な方、内部障がいのある方、乳幼児をお連れの方、妊娠している方たちであり、
そこに優先順位はないものの、もし同時に乗って来られたら、
だれに譲るかは、座ってる者に委ねられるんだから、これはこれでけっこう難儀な判断になるだろう。
古希を迎えた私も、二つ年下の女房も・・・ 分類上は、すでに高齢者なので、
優先席に座ることについては、なんの問題もないのだが、
いつまで席を譲ることができるか分からないが、
席を譲らなきゃならない方が近くに居たら、もうしばらくは躊躇なく席を譲ろうと思う。
なお・・・ 爆睡してて、どちらの方にも気づいてなかった女房が、
「いいとこあるじゃん。」と笑いながら、
「あなたが譲らなきゃ、私が譲ろうと思ってた。」と言うもんだから、
「寝てたくせに。」と笑って返しておいたが・・・ ホントに負けず嫌いの婆さんである。
電車の中で見かける優先席を明示するシール
同じような事を経験しました。若い方が真っ青な顔で立たれていたので譲りかけると、少し離れた所にご高齢の方、迷った瞬間、違う人がご高齢の方に譲ってくれたので安心して青年に譲りました。若いからといっても、お身体が弱そうで、婆さんの私の方が十分元気そうなので、誰も不思議にも思われずに事は終わりました。でも、誰も立たなかったら、どうしたでしょう。悩ましいでふ。なおとも
私は公共交通機関には
あまり乗らないけど
自宅で松葉杖で歩いてたら
お年寄りから(90歳ぐらい)
荷物を持ちましょうと言われ
親切を無駄にするみたいで
持って貰うか、、断るか
迷いました(^-^)
結局、、持って貰ったけど
お年寄りの女性からは
こんな年寄りでも役に立って
良かったって言われ
持って貰い良かったと思いました。
関係ない話しで申し訳ないです(#^.^#)
個人的な考えですが、あっと気づいたとき、咄嗟に親切に出来るかどうかは、
教育で学び、躾けで身につけるものではなく、親の言動と行動を見て、知らず知らずのうちに身につくものだと思っています。
実家で一人暮らしをしている、94歳になった我が儘で頭にくることばかりの婆さんですが、
今になって思えば、その母がいたので自分があるということですから、感謝せねばと思いました。
来月中旬に帰郷して、1週間ぐらい親孝行してこようと思っています。
いつもパワフルで、元気が良い真衣さんのブログを楽しく拝見させてもらってます。
親切って持ちつ持たれつで、見返りを求めない無垢で素直な行動ですから、
たまたまお年寄りだったかもしれませんが、真衣さんの日常の言動や行動が、良い方に引き合わせてくれたんだと思います。
お年寄りだろうと、子どもだろうと関係なく、ありがとうの言葉一つで、心が通じ合えるから嬉しいですね。
わたしの住む地域では、席を譲られるべき人々がバスに乗ってきたら、何人もが弾かれるように席を立ちます。たま〜〜〜〜にしかバスに乗らないわたしでも、目撃して、知っています。
仰るとおりです。
多くの人が進んで立てば、何の問題もないと思いますが、通勤時間帯となるとそうもいかないようです。
また最近では外国人が優先席に座ってることも多く、言葉の壁があって、みなさん見て見ぬふりです。
最近はバスに乗らないので、現状がよく分かりませんが、
電車よりバスの方が危ないので、バスに乗る際は気をつけようと思います。