多摩爺の「時のつれづれ(睦月の38)」
新型コロナは2類から5類へ
昨日(27日)、政府は「新型コロナウイルス感染症対策本部」を開き、
今後の新型コロナウイルスの扱いについて、ゴールデンウィーク明けの5月8日より、
国や自治体から、入院勧告や就業規制、外出自粛などを出すことができる「2類相当感染症」から、
季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」へ引き下げることを決定した。
正体不明のウイルスに、恐れおののいた2~3年前とは違って、
自宅で検査することができるし、自宅隔離(待機かな?)が主流になっており、
基礎疾患のある高齢者を中心に、多くの死者がでているものの、
社会はすでに、コロナ以前の状況に戻りつつあり・・・ 個人的には、納得かなと思っている。
メディアによく出ておられる、お馴染みの先生方は・・・ さまざまな意見をお持ちのようだが、
本来であれば、影が薄くなりメディアで見かけることがなくなった医師会のトップから、
それで良いのか、それじゃ拙いのか、このような判断に至った経緯などを含めて、
詳しい説明が聞きたいところだが・・・ 残念だが、いまのところそういった考えはないようだ。
気になるのは、ゼロコロナ対策を止めて1ヶ月半が経ち、
春節の民族大移動が明けたばかりの・・・ 大陸の動向であり、
新たな感染拡大の兆しはないのか、変異株は発見されてないのか、それが最も気になるが、
仮になにかあったとしても、隠蔽されることから、あと数ヶ月は水際対策が欠かせないだろう。
なにはともあれ、新たなステージ入ったということであり、
注意しつつも、コロナ前に戻ったと捉えて・・・ 良いんじゃなかろうか。
ということで・・・ 5類になることでのメリットと、デメリット、
さらには、なにがどう変わるのか、なにが変わらないのか、それについて整理しておきたい。
メリットで最も影響があるのは、感染者が医療費を一部(3割)負担することになり、
国が負担していた医療費(税金)が軽減されるとともに、
医療機関への補助金(税金)が・・・ 不要となることだろう。
さらには、無症状者が検査を受けなくなることから、PCR検査そのものが大幅に減り、
係るコストが不要となるし、医療機関の登録・報告などの雑務も大幅に軽減されるし、
海外との関所になっていた水際対策は・・・ ちょっと不安だが、なくなるのではなかろうか?
デメリットで最も影響があるのは、メリットの逆で、感染者の個人負担が発生することであって、
その負担を苦にして、診療を控える人々が増え、
亡くなる人、重症化する人が増えてくることではなかろうか?
さらには、当面は大丈夫のようだが、いずれワクチンが有料となる可能性もでてくるだろうし、
検査や入院のために整えた、高額の医療機器の稼働が大幅に減ると・・・ 早晩、不良資産となって、
経営を圧迫する恐れがあり、頑張ってくれたクリニックほど経営が厳しくなるだろう。
そのためにも補助金を流用して整えた、高額の医療機器の耐用年数について、
間違ってたらゴメンだが・・・ 特別償却を認めるべきかもしれない。
減価償却費の増加が損益を圧迫して、経営が一時的に赤字になるかもしれないが、
減価償却費は非現金であり、日銭と診療報酬が入る医療機関は、
資金繰りに影響がないことから、借金経営にはならないと思うがどうだろう?
また、冷めた目で見て・・・ ちょっと申し訳ないと思うが、
掛かり付け医といわれている、町医者の高齢化が進んでいることから、
5類になって、本来なら診察すべきクリニックは増えるはずなのに、
実際に診てくれるクリニックが増えるとは思えないんだが・・・ 勘違いしてるだろうか?
さらに・・・ 診てくれるクリニックが、コロナ禍のときと大差ないと捉えれば、
数ヶ月後に、総合病院や大学病院が、コロナ前の平時の診療体勢に戻ると、
今後、コロナウイルスを診てくれる医療機関は、むしろ少なくなるのではなかろうか?
季節性のインフルエンザに罹ったとき、いきなり総合病院や大学病院に行かないんだから、
新型コロナウイルスを診てくれる町医者をどうやって増やすのか、
医師会には口先だけでなく、そろそろ強権発動するぐらい本気になって、
町医者の調整と説得に・・・ 思いっきり、汗を掻いてもらいたい。
ゼロコロナ政策を取った大陸から・・・ 遅れること半年、
世界で一番遅くなったが、ようやくこの国も、コロナ前に戻ることを決断した。
もっと早く、決断すべきだったという声がある一方、
いやいや・・・ まだまだだという声も根強い。
どちらの声にも一理あると思うが、早いとか、遅いとか結論ありきの視点ではなく、
国民一丸となって、人の生命と・・・ 真剣かつ慎重に向き合った3年半だったと捉えたい。
残念ながら、失ってしまった尊い命は数多あり、忘れることなんてできないが、
かかりつけの先生方の、さらなる頑張りに期待を寄せて、乗り越えていくしかないのだろう。
自己責任と言う言葉を、極端に忌み嫌う人々が多いのも分るが、
けっして弱者を切り捨ててるわけではなく、最善の対応をしていただいてるとは思うものの、
結果として、亡くなる方が弱者に集中していることも事実であり、
これはこれで・・・ 受けとめねばならない。
政府の判断に対して、不満がある方々も多くいらっしゃるが、
じゃぁ、どうすれば良いんだろうか?
大陸のようにゼロコロナの後、問答無用に好きにして良いよ・・・ で、良いんだろうか?
申し訳ないが、それだけは勘弁してほしい。
私は自由であることが嬉しいし、ポジティブに捉えて前を向こうと思っている。
不満のある方々だって・・・ なにか、ひと言いたかっただけで、
本音は同じなんだと思うが、如何なものだろうか?
補助金もなくなったら受け入れてくれる病院はあるのでしょうか?入院は弭間の体制にするのでしょうか?
私は医療従事者じゃないので、めったなことは言えませんが、
重症患者は個別の装置が必要なので、そういった部屋が用意されると思いますが、
中等症の患者については、個別の判断になると思います。
一般的には、ウイルスが人に感染する期間は、発症の2~3日前から1週間ぐらいだったと思うので、
発症してから何日経っているかによりますが、数日個室にいれば、
その後、大部屋に移っても、病気が悪化するとか、しないとは別に、病室内での感染リスクは少ないと思います。
楽観的かもしれませんが、重症者が増えすぎなければ、普通に対応できると思っています。