多摩爺の「時のつれづれ(神無月の4)」
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
欣喜雀躍(大喜びで、こおどりすること)と云うほどでもないが、
ちょっとだけ、良いことがあった。
遡ること20年ぐらい前、年金生活に入った老後のことを考えて、
女房公認のもとで、月々僅かなお金を財テク(株式投資)につぎ込んでいた。
最初の頃は、女房や子供が芸能人のイベントに行きたいと言うもんだから、
大手のエンターテインメント会社の株を買って、株主優待のチケットを手に入れたりしてたが、
その後、真面目に分析するようになり、70代の半ばになった頃(30年ぐらい先)を想定して、
5GとAIに先行投資しようと決め、
配当金が魅力的だった、大手通信キャリアの株に集中して投資を続けていた。
一昨日(9月29日)の朝だった。
ニュースを見ていたら・・・ なんと、その大手通信キャリアの親会社が、
経営の効率化と競争力強化のため、TOB(株式公開買い付け)で、
一般株主が保有する株を全て取得するとの一報が流れてきた。
さらに、夕方には親会社の社長が会見し、想定外の株価で買い取るというから、
スピードが速すぎてビックリしてしまう。
先月発足した、菅(すが)内閣の目玉政策の一つとして、料金値下げの強い要請があったことを受け、
ここんとこ、保有していた通信キャリアの株価は、値下がり気味だったものの
配当金が良くて不満がなかったことと、もう少し先を見ての投資だったので、
株価に一喜一憂することはなかった。
とはいえ・・・ TOB価格が、前日の終値より1,000円以上も高いんだから、
正直言って驚きが隠せない。
女房は、もともと現金(預金)派で、財テクにはまったく興味がないタイプだから、
全てを私に任せてくれており、配当金を貰う時は喜ぶくせに、
早く売って手元(預金)に置いておきたいと言ってたぐらいで、
今回のことは、青天の霹靂どころか、全く持ってチンプンカンプン
「だから、どうなるの?」ぐらいの理解度だから、説明するのには苦労したが、
金額を伝えると、目じりだけは下がっていた。
驚くほどの収入額ではないが、昨日(30日)口座のある証券会社に行って、
いろいろ話を聞かせていただいた。
TOBにするか、それとも株価が高騰してるので、公開された買取価格に近い金額で売り抜けるか、
期限までには、まだまだ日数があるので、しっかり考えてみたらどうかとの提案もいただき、
手数料はかかるが、手間暇をかけずに、早く現金化できる方法などについても併せて教えて頂いた。
たまたま株を持ってただけで、ちょっとばかりの小銭を稼いだことを、
自慢げに話すのは恥ずかしいことだが、老後の貯えが、僅かばかりでも増えたことは、
嬉しいどころか・・・ 嬉し過ぎて堪らない。
調子に乗って、浮かれちゃいけないことは、重々分かってはいるものの、
女房の顔を見てると・・・ やっぱり、欣喜雀躍は隠せない。
一つだけ残念なことがあったとすれば、
これをもって、私の財テクが終了してしまうということだろう。
他にも投資したいと考えてた企業の株価も、けっこう好調だから、先見の明はあったと思うが、
歳も歳だし、虎の子の貯えということもあり、今後リスクを負うことがなくなったと思えば、
まっ、それも有りだと考えて良いタイミングだし、女房の強い要請もあったので、
こればっかりは、致し方ないと判断し・・・ スパッと止めることにした。
突然、降って湧いたような幸運な出来事
こんなことは、滅多にないので、昨夜はホントにビールが美味かった。
コロナ禍で続いた巣篭り生活に、じっと耐えながら、真面目に暮らしていたんだから、
一つぐらい、良いことがあっても・・・ けっして悪くはない。
後は、余生の運を使い果たしてないことだけを願いたい。
人生は、まだ1/3残ってるんだから・・・
追伸
昨日(10月1日)のシステムダウンには、びっくりさせられたが、
まっ、そんなこともあるぐらいの、ビックリするTOBだったのかもしれないね。
わずかながら酒税も下がったので…
いざ纏まったお金が入るとなると、トイレのリフォームとか、電化製品の買い替えとか、いろいろ悩んでしまいます。