多摩爺の「時のつれづれ(弥生の51)」
国土乱れん時は、先ず鬼神乱る。(アメリカとウクライナの首脳会談)
「国土乱れん時は、先ず鬼神(思想)乱る、鬼神乱るるが故に万民乱る。」
仏教の経典にある一節で・・・ 国土や社会が乱れる時には、まず思想に乱れが生じ、
思想の混乱が、人びとの生命を蝕み、意識や思考を歪め、社会に混乱をもたらすと説いている。
この国は仏教徒が多いので、ある程度理解できるが、
キリスト教徒が多い海外で、そういった考え方があるのかどうかである。
そもそも宗教は心の問題だと・・・ 私は個人的に思っているが、
神やサタンといった、擬人化された存在を認めるキリスト教と、
あくまでも、心の問題として捉える仏教は、教義的には相容れないと思うが、
それでも民主主義という価値観や世界観においては、信仰を超えて相通じるものがあると思っている。
故に心の問題でもある宗教を否定し、頑なに布教を拒む共産主義の国や、
聖職者を巧みにそそのかして、思想信条に加担させようとする覇権主義の国に加え、
教義そのものを法制化し、社会に強制を求める一神教の国にフォーカスすれば、
こぞって領土、領海などの、縄張りの拡大に執着しており、
そこに住まざる得ない人々には申し訳ないと思うが・・・ 自由を奪う危険な国だと思っている。
先週末、ともにキリスト教徒である、アメリカとウクライナのトップが、
メディアの前で会談したものの・・・ 侵略戦争の捉え方について、視点と思考が噛み合わず、
激しい口論の末、喧嘩別れになってしまったことを目の当たりにし、
なに気に「鬼神(思想)乱る。」という言葉が・・・ 脳裏にポッと浮かんできた。
民主主義の大国を自負するアメリカが、人類益という視点を葬り、
自国の利益のために、同盟国に背を向けて、あろうことか侵略者と手を握ろうとしていた。
そういった状況を、あからさまに見せつけられたんだから・・・ 気分が悪いにも程があり、
アメリカ大統領を筆頭にした、ホワイトハウスの住人たちの価値観や、露骨すぎる上から目線に、
批判とか非難といったレベルを遙かに超えて、
筆舌に尽くしがたいぐらいの・・・ 吐き気を催してしまった。
ウクライナが求める安全保障が・・・ 明文化されてなくても、
鉱物資源の採掘に、アメリカ人や、アメリカ企業がウクライナに入ることで抑止力に繋がることから、
ウクライナからしたら、屈辱的な条件であっても・・・ すんなりかなと思っていたら、
アメリカは着ている服へのイチャモンから始まり、
もっと深く頭を下げろと挑発したんだから・・・ これでは売り言葉に買い言葉は避けられない。
2ヶ月ぐらい前に「民主主義の曲がり角」という表題で綴ったことがあったが、
アメリカに新たな大統領が誕生する前後から、
ロサンゼルスで大規模な火災が起こったり、航空機による事故が頻発していた。
それをもって・・・ 思想の乱れと捉える根拠は、どこにも見当たらないが、
仏教が説いた一節に倣えば、いまはまだ思想が乱れ始めたばかりだが、
この次、この国に起こることは、やんごとなき事態に直面し、
人びとの生命が蝕まれ、社会が大混乱に陥ることを示唆しているように思った。
滑稽で、稚拙で、横柄な金儲けにディールという言葉を使い、
国際政治に関わる問題としてすり替え、
「無礼だ。」と一喝し、開き直った民主主義の大国に、待ち受けているのはなんだろうか?
脅すつもりなどサラサラないが、
なにかしらの胸騒ぎを覚えているのは・・・ 私だけではないだろう。
はたしてアメリカは、見返りを得ることができるのか?
いやいや・・・ とんでもないしっぺ返しがまち受けているのか?
仮に見返りを手に入れたとしても、それで失ってしまった国際社会での信頼は、
彼が得意とするディールで・・・ 取り戻すことはできないだろう。
仏教ではそれを因果応報と説くが、キリスト教的に捉えるなら、
苦しむウクライナを見捨てようとする国に・・・ 神の加護などあり得ないし、
それどころか、サタンという汚名を・・・ 生涯背負い続けることになるんじゃなかろうか?
さて、アメリカの次なる一手は、なんになるのだろうか?
ウクライナへの支援を止めることについて、検討に入ったとの情報があるようだが、
ウクライナに求めた鉱物資源を・・・ まさか、ロシアが占領したウクライナで、
ロシアと共同開発するようなディールが交わされれば、もう取り返しがつかなくなるだろう。
アメリカを再び偉大な国にすると云ってた大統領だったが、
その再びが、19世紀のアメリカだったことに・・・ アメリカ人は気づいているのだろうか?
彼をトップに選んだ、アメリカ国民が難儀するだけなら致し方ないが、
申し訳ないが・・・ 他国に飛び火し、もらい事故になることだけは勘弁願いたい。
それにつけても、経済マフィアの巣窟となってしまったホワイトハウスの大掃除が、
3年も先になることが・・・ 残念であり、嘆かわしいが、
これもまた民主主義だから、そういった決まり事に楯突くわけにも行かず、なんともはや悔しすぎる。
この国でも、関西のある自治体で・・・ 不信任を突きつけられたトップが、
紆余曲折を経た選挙で、復活当選していたことを捉えれば、
これもまた「先ず鬼神(思想)乱る、鬼神乱るるが故に万民乱る。」なんだと思ってしまった。
オチが見つからず、抽象的な堂々めぐりになってきたので、そろそろペンを置くが、
最後に・・・ 毎度毎度で恐縮だが、
本文はあくまでも、個人的な思いを綴ったものであり、
コメントを頂戴しても議論するつもりはないので、申し訳ないが了知願いたい。
全く同感です。自国の、自分の利益しか考えない男を大統領にしたアメリカ。それも2度も。1度目はまだ準備が足らなかったのか、うやむやで選挙に負けてしまった。その負けを決して認めなかった男が選挙に勝って大統領に復帰。復活した男は準備万端でモンスターになっていた。これからどうなるのだろう。僕は心配でならない。
ハッキリ分かったことは、ホワイトハウスが経済マフィアの巣窟となったことでしょう。
手法にはいろいろあっても、戦争を嫌う大統領だと思ってましたが、
相手をとことん追い詰めて、暴発するように仕向ける・・・ とんでもない奴でした。
ジャイアンツは
大人なると
仕返しされて
縮こまる。
戦世代には
何処の町にもいましたね!
戦後です。
私もそう思います。
一年後、アメリカがどうなっているのかですが、
なんとなく、度を超えたインフレとなり、国民が喘いでいるような気がしています。