時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

国土乱れん時は、先ず鬼神乱る。

2025年03月03日 | 時のつれづれ・弥生 

多摩爺の「時のつれづれ(弥生の51)」
国土乱れん時は、先ず鬼神乱る。(アメリカとウクライナの首脳会談)

「国土乱れん時は、先ず鬼神(思想)乱る、鬼神乱るるが故に万民乱る。」
仏教の経典にある一節で・・・ 国土や社会が乱れる時には、まず思想に乱れが生じ、
思想の混乱が、人びとの生命を蝕み、意識や思考を歪め、社会に混乱をもたらすと説いている。

この国は仏教徒が多いので、ある程度理解できるが、
キリスト教徒が多い海外で、そういった考え方があるのかどうかである。

そもそも宗教は心の問題だと・・・ 私は個人的に思っているが、
神やサタンといった、擬人化された存在を認めるキリスト教と、
あくまでも、心の問題として捉える仏教は、教義的には相容れないと思うが、
それでも民主主義という価値観や世界観においては、信仰を超えて相通じるものがあると思っている。

故に心の問題でもある宗教を否定し、頑なに布教を拒む共産主義の国や、
聖職者を巧みにそそのかして、思想信条に加担させようとする覇権主義の国に加え、
教義そのものを法制化し、社会に
強制を求める一神教の国にフォーカスすれば、
こぞって領土、領海などの、縄張りの拡大に執着しており、
そこに住まざる得ない人々には申し訳ないと思うが・・・ 自由を奪う危険な国だと思っている。

先週末、ともにキリスト教徒である、アメリカとウクライナのトップが、
メディアの前で会談したものの・・・ 侵略戦争の捉え方について、視点と思考が噛み合わず、
激しい口論の末、喧嘩別れになってしまったことを目の当たりにし、
なに気に「鬼神(思想)乱る。」という言葉が・・・ 脳裏にポッと浮かんできた。

民主主義の大国を自負するアメリカが、人類益という視点を葬り、
自国の利益のために、同盟国に背を向けて、あろうことか侵略者と手を握ろうとしていた。

そういった状況を、あからさまに見せつけられたんだから・・・ 気分が悪いにも程があり、
アメリカ大統領を筆頭にした、ホワイトハウスの住人たちの価値観や、露骨すぎる上から目線に、
批判とか非難といったレベルを遙かに超えて、
筆舌に尽くしがたいぐらいの・・・ 吐き気を催してしまった。

ウクライナが求める安全保障が・・・ 明文化されてなくても、
鉱物資源の採掘に、アメリカ人や、アメリカ企業がウクライナに入ることで抑止力に繋がることから、
ウクライナからしたら、屈辱的な条件であっても・・・ すんなりかなと思っていたら、
アメリカは着ている服へのイチャモンから始まり、
もっと深く頭を下げろと挑発したんだから・・・ これでは売り言葉に買い言葉は避けられない。

2ヶ月ぐらい前に「民主主義の曲がり角」という表題で綴ったことがあったが、
アメリカに新たな大統領が誕生する前後から、
ロサンゼルスで大規模な火災が起こったり、航空機による事故が頻発していた。

それをもって・・・ 思想の乱れと捉える根拠は、どこにも見当たらないが、
仏教が説いた一節に倣えば、いまはまだ思想が乱れ始めたばかりだが、
この次、この国に起こることは、やんごとなき事態に直面し、
人びとの生命が蝕まれ、社会が大混乱に陥ることを示唆しているように思った。

滑稽で、稚拙で、横柄な金儲けにディールという言葉を使い、
国際政治に関わる問題としてすり替え、
「無礼だ。」と一喝し、開き直った民主主義の大国に、待ち受けているのはなんだろうか?

脅すつもりなどサラサラないが、
なにかしらの胸騒ぎを覚えているのは・・・ 私だけではないだろう。

はたしてアメリカは、見返りを得ることができるのか?
いやいや・・・ とんでもないしっぺ返しがまち受けているのか?
仮に見返りを手に入れたとしても、それで失ってしまった国際社会での信頼は、
彼が得意とするディールで・・・ 取り戻すことはできないだろう。

仏教ではそれを因果応報と説くが、キリスト教的に捉えるなら、
苦しむウクライナを見捨てようとする国に・・・ 神の加護などあり得ないし、
それどころか、サタンという汚名を・・・ 生涯背負い続けることになるんじゃなかろうか?

さて、アメリカの次なる一手は、なんになるのだろうか?
ウクライナへの支援を止めることについて、検討に入ったとの情報があるようだが、
ウクライナに求めた鉱物資源を・・・ まさか、ロシアが占領したウクライナで、
ロシアと共同開発するようなディールが交わされれば、もう取り返しがつかなくなるだろう。

アメリカを再び偉大な国にすると云ってた大統領だったが、
その再びが、19世紀のアメリカだったことに・・・ アメリカ人は気づいているのだろうか?
彼をトップに選んだ、アメリカ国民が難儀するだけなら致し方ないが、
申し訳ないが・・・ 他国に飛び火し、もらい事故になることだけは勘弁願いたい。
 
それにつけても、経済マフィアの巣窟となってしまったホワイトハウスの大掃除が、
3年も先になることが・・・ 残念であり、嘆かわしいが、
これもまた民主主義だから、そういった決まり事に楯突くわけにも行かず、なんともはや悔しすぎる。

この国でも、関西のある自治体で・・・ 不信任を突きつけられたトップが、
紆余曲折を経た選挙で、復活当選していたことを捉えれば、
これもまた「先ず鬼神(思想)乱る、鬼神乱るるが故に万民乱る。」なんだと思ってしまった。

オチが見つからず、抽象的な堂々めぐりになってきたので、そろそろペンを置くが、
最後に・・・ 毎度毎度で恐縮だが、
本文はあくまでも、個人的な思いを綴ったものであり、
コメントを頂戴しても議論するつもりはないので、申し訳ないが了知願いたい。


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5 コメント

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Unknown (wada67miho)
2025-03-03 05:02:49
多摩爺さま

全く同感です。自国の、自分の利益しか考えない男を大統領にしたアメリカ。それも2度も。1度目はまだ準備が足らなかったのか、うやむやで選挙に負けてしまった。その負けを決して認めなかった男が選挙に勝って大統領に復帰。復活した男は準備万端でモンスターになっていた。これからどうなるのだろう。僕は心配でならない。
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Unknown (多摩爺)
2025-03-03 07:01:26
和田さん、おはようございます。

ハッキリ分かったことは、ホワイトハウスが経済マフィアの巣窟となったことでしょう。
手法にはいろいろあっても、戦争を嫌う大統領だと思ってましたが、
相手をとことん追い詰めて、暴発するように仕向ける・・・ とんでもない奴でした。
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Unknown (馬鹿も一心です。)
2025-03-03 12:15:48
弱い者虐めする
ジャイアンツは
大人なると
仕返しされて
縮こまる。
戦世代には
何処の町にもいましたね!
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Unknown (馬鹿も一心です。)
2025-03-03 12:16:48
語句足らず
戦後です。
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Unknown (多摩爺)
2025-03-03 12:54:49
一心さん、こんにちは

私もそう思います。
一年後、アメリカがどうなっているのかですが、
なんとなく、度を超えたインフレとなり、国民が喘いでいるような気がしています。
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