こんばんわ。
日本の喫煙を取り巻く環境は異常ですが、それは現実世界でも仮想世界においても同じのようです。風立ちぬの喫煙シーン騒動から1カ月経っても、まだこれだけ騒がれるのはまだ日本人が喫煙が麻薬吸引だと認識できてない証拠と言えるでしょう。
***********************************************************************
喫煙シーン:映画や舞台の作り手側は苦慮 不朽の名作「カサブランカ」でハンフリー・ボガートがゆったりとくゆらせる紫煙??。映画や舞台で表現方法の一つとして使われてきた喫煙シーンが、時代の中で揺れている。公開中のアニメ映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)には禁煙団体が「未成年者の喫煙を助長する」などとクレームをつけ、話題になった。健康志向もあいまって作り手側は苦慮している。【鈴木隆、木村光則】
「かつて、たばこが男らしさの象徴だった時代があった」と言うのは「軽蔑」「さよなら渓谷」など若者が主人公の映画を数多く製作している森重晃プロデューサー。「アクションやヤクザものの映画では“良い悪い”ではなく、たばこと酒と女が絡まないなんておかしい。まあ、下手な役者ほど吸いたがるって話もあったけど(笑い)」と映画と喫煙シーンが密接に結びついてきた実情を語る。
喫煙シーンが社会的に問題視されるようになったのは、主に米国からだ。禁煙団体の抗議を受けた米映画協会は2007年から喫煙シーンをR指定(年齢制限)の判断材料の一つに加えた。米疾病対策センターのホームページによると米国のヒット映画中の喫煙シーンは05年には4000件近かったのが、昨年は2500件前後に減少した。
日本も同様の傾向だ。映画「ヴァイブレータ」「100回泣くこと」の広木隆一監督は「5、6年前から際立って喫煙シーンが減ってきた」と言う。「昔は新聞記者を描く時、灰皿いっぱいの吸い殻と煙の中で仕事をするシーンがまず浮かんだが、今はもうあり得ない。たばこに代わって世相を表現する必需品となったのは携帯電話」と指摘する。
スクリーン越しでなく観客が直接、煙に触れる舞台の世界はさらに深刻だ。
「芝居で喫煙シーンがあると、必ず終演後のアンケートでクレームが寄せられる」と青年座(東京都渋谷区)の紫雲幸一製作部長。約120席というコンパクトな自前の劇場では、たばこの煙は瞬く間に客席へ及ぶ。青年座では5、6年前から、たばこの形状で、火をつけるとたばこのように煙が出るせき止め用の医薬品を使い始めた。
文学座(同新宿区)が18日まで上演の「熱帯のアンナ」は1920年代の米フロリダの葉巻工場が舞台だが、煙ではなく蒸気を吸う電子たばこの外側を加工し、葉巻らしく見せている。
. 最近は、上演前に「たばこを吸うシーンがありますが、本物のたばこは使用していません」とアナウンスしたり、ロビーに掲示したりする光景も珍しくなくなった。演劇関係者からは「原作に喫煙シーンがあるのに、わざわざ削るようなことをすれば表現を自ら狭めることになる」と、懸念の声が上がる。
とはいえ、観客からのクレームを無視するわけにもいかない。「今後は劇場だけでなく、公演の告知段階で喫煙シーンがあることを知らせる必要があるかもしれません」。文学座企画事業部の友谷達之さんはそう話す。
ドラマをはじめとするテレビ番組でも、喫煙シーンは以前に比べ減少している。NHKは「放送ガイドライン」で未成年者の喫煙を肯定するような取り扱いをしないよう定めており、同広報局は「番組制作にあたっては喫煙を助長することのないよう配慮している」と説明する。
たばこは世につれ、世はたばこにつれ。愛煙家にとっては、エンターテインメントの世界も肩身の狭い時代になったことは間違いないようだ。
2013年9月19日 毎日.jpより***********************************************************************
毎日新聞では珍しく非常に喫煙擁護色に塗れた記事になっており、都合の悪い部分はいろいろと隠されているようです。
まず、この中で米国のみが喫煙シーン規制をしているように見えますが、喫煙シーン規制は米国だけではありません。映画への規制は少ないものの、テレビにおける喫煙シーンの規制は世界的な流れになっています。
仮に喫煙シーンが出ることになったとしても、日本のようにただ単に流すのではなく、最終的には喫煙者が病死する、喫煙を皮肉るなどの設定があり、禁煙の注意書きのような字幕なども登場します(ただし全てでは無いが)。
喫煙シーンが登場しても特殊な設定も何もせずに流されているのは日本や中国くらいなものでしょう。
■喫煙は観客の受動喫煙だけではなく、役者本人の健康被害にも及ぶ 舞台における喫煙は当然観客への受動喫煙に繋がるので、受動喫煙の認識がされている現代社会において規制は当然です。ただ、舞台では無く撮影はどうなのかというとそれもNGでしょう。
撮影においてはそれに関わるスタッフも受動喫煙させてしまいます。また、喫煙をした役者本人が非喫煙者だった場合、喫煙シーンを強要された結果、そのまま本当に喫煙者になってしまう恐れもあります。
以前禁煙に成功した舘ひろしさんが言った言葉「今後の喫煙シーンはCGでお願いします」を思い出します。喫煙をする役になってしまったら、また喫煙者に逆戻りすることを懸念したからこその言葉だと思います。
■誤った慣習が今に残る日本社会 さて、何故日本では喫煙シーン批判への批判が多いのか?それはまだ日本人が喫煙という行為が薬物吸引行為だと認識できていない人が多いからでしょう。
受動喫煙に関しては基本的な知識は身に着けていますが、タバコがニコチンという薬物を含んだ麻薬であると認識している人はそういないのではないでしょうか?
こういう社会になってしまったのは喫煙=嗜好品だと風潮してきたJT、そしてそれを咎めてこなかった日本政府(財務省)にあります。
公共放送たるNHKが喫煙シーンをしてこないのも、やはり国が一丸となって国民から(タバコ)税を絞りとりたいからなのでしょうか?
☆京都府受動喫煙防止条例の署名をよろしくお願いします!
クリーンエア京都署名★タバコ値上げ賛成署名お願いします!
日本医師会「国民の健康のため たばこ税の増税に賛成します」でわでわm(_ _)m。