訪問日時:6/29(土)16時頃
【珈琲】スマトラ・マンデリン
【ケーキ】バスクチーズケーキ
土曜日の午後は中野でゆったりと過ごした。サンモール商店街をブラブラして、中野通り側に出てブックファーストで書籍を購入。さらに休憩と読書がてら美味しい珈琲が飲みたいと早稲田通りのダイソー側から中野ブロードウェイ商店街に入り、2階のサブカル喧騒地帯にある『さかこし珈琲店』に向かった。50年以上の歴史がある老舗の喫茶店。久しぶりの訪問。店内は狭いながらも落ち着いた雰囲気。カウンター席に誘導されて座ると目の前には大きい珈琲ミルが置かれている。別のひとまわり小さい珈琲ミルでご婦人の店員さんが焙煎した珈琲を粉砕するたびにいい香りが漂ってくる。これを手間のかかるネルドリップで仕上げるのだから美味しい珈琲が供されるのは当然だ。模様鮮やかなカップはウェッジウッドのインディア風。…それにしてもこの、マンデリンの癖になる深い味わいはいったい何なのか?一杯を口に含み、喉を通る寸前に一瞬明確にわかるこの苦みを超えたコクの塊がなんなのか?ということである。かつて松本・安曇野で車で珈琲巡りをしていた時を思い出す。穂高有明の『Cafe書簡集』のマンデリン。今は閉店してしまっている豊科の『豆んちカフェ』のマンデリン。そこで体験した深い味わいの感動を『さかこし珈琲』のマンデリンは蘇らせてくれた。お供のバスクチーズケーキも濃厚チーズの甘みとしっとり感が極上である。