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誕生日記念・これがニャロメだ!

2022-07-17 20:44:00 | 赤塚不二夫
7月17日は、赤塚不二夫作品のキャラクター「ニャロメ」の誕生日!

そこで今回は、皆さんにニャロメのことを知ってもらうべく、徹底解説します!


これがニャロメだ‼︎





《概要》
ニャロメとは、赤塚不二夫の漫画作品に登場するネコのキャラクターである。

「もーれつア太郎」のキャラだが、その他の作品にも多く登場しており、赤塚作品を代表する人気キャラの1人である。

赤塚キャラの人気ランキングでは、2008年の「これでいいのだ‼︎赤塚不二夫伝説」と2015年の「赤塚不二夫80年ぴあ」のいずれでも3位にランクインしている。
連載当時、「もーれつア太郎」はニャロメの登場でその人気に拍車がかかったとも言われている。

ニャロメはア太郎たちの近所に住むノラネコで、基本的には毛虫の「ケムンパス」やカエルの「べし」と共に空き地で暮らしている。
人間の言葉を話し、二本足で立つことができる。


《設定など》
初登場した時は四足歩行で顔もかなり違っており、「ニャロメ」という変わった鳴き声のネコというだけで、青山という飼い主もいた。
後にノラネコになり「ニャロメ」と言ってすぐに引っ込むキャラへと変わり、さらに時間が経つと立って喋るようになった。
初めて立って喋ったのは、外伝「花のデコッ八」のエピソード「花のガードマン」で、ア太郎本編では「ココロの花はウーツクシイ」が最初となる。

いつも元気で、イタズラ好き。おまわりさんをからかったり、ア太郎たちをだましたりすることもしばしばだが、彼自身も純粋・単純なところがあるので、イタズラされる側になることもある。

ネコなので、人間に裏切られたり踏みつけにされたりすることも多いが、めげずに頑張るバイタリティの持ち主。
レギュラーキャラクターのア太郎たちからもいじめられたり酷い目に遭わされたりすることが多いが、誕生日パーティーを開かれたり、時には手を組んだり、不利な立場にあるときにはかばわれたりするなど心底嫌われているわけではない。

銭湯で体を洗う、バスに乗る、逮捕される(!)、人間と同じものを食べるなど、ネコらしからぬ部分が多い。彼自身、自分を「ニャンゲン(人間)」だと主張するシーンもある。

ネコでありながらメスネコには興味がなく、人間の女の子が大好き。いつか結婚することを夢見ている。
カワイコちゃんを見つけると、「おれとけっこんしろニャロメ‼︎」「シャーワセにするニャロメ‼︎」などと求婚することが多い。ただし本気の恋の時にはコツコツとアプローチする。
しかしその恋が実ったためしはなく、大抵は冷たくあしらわれたり、酷い目に遭わされたりして失恋してしまう。奇跡的に良い雰囲気になっても最後に何らかのどんでん返しがあり、完全に恋が実ることはないのである。
ただし、「もーれつア太郎」以外の作品ではネコのガールフレンドがいることもある。

「ニャンゲン」に対する感情は、憧れであったり、裏切りに対する恨みであったり、女性に対する恋心であったりと様々である。いずれにせよ、強い関心と感情を抱いている。

ア太郎たちに無理矢理押し付けられきつくあたっていた汚いノラネコにさりげなく食べ物を分け与える、お金を落として困っている姉弟に自分のことも顧みずお金を渡す、べしを食べたがる富豪にお金を突きつけられてもべしを守るなど、根は非常に優しい心の持ち主である。

文字は「し」「の」「く」の3つだけを書くことが出来るが、読むことは基本的には出来ない。
反面、カルタとりが得意な一面があり、その実力は相当で、大会で優勝したこともある。

経歴については各所で様々に語られており、それぞれに食い違いがある。本編では前述の通り当初は青山という飼い主が登場していたが、誕生日が判明したエピソードでは「冬目」なる人物の家で生まれたことになっており、さらに当時の雑誌記事では「昭和16年3月3日佐渡で生まれる」とされているもの、「ボウフラから生まれてネコになった」とされているものもある。キャラクターソング「ニャロメのうた」では「生まれた時から野良猫ニャ」とある。

誕生日の7月17日についても、原作のエピソード「ニャロメにも誕生日があった」にて、「ニャロメと鳴くネコが生まれて近所の評判になっている」という記事が載っていた新聞の日付が7月17日だったことから、ア太郎とデコッ八が判断したものである。
これに関して、「新聞が夕刊なら僅かながらその可能性があるが、生まれてしばらく経って噂が広まった上で新聞に載ったと考えるのが妥当」とする指摘もある。
しかし公式には7月17日がニャロメの誕生日ということになっているので、ここでは新聞が夕刊だったものとし誕生日を7月17日として採用している。
ニャロメの本編における設定として最も重視すべきなのも、冬目さん宅で生まれたとするものであると考えられる。

前述の通り、「おそ松くん」など他の赤塚作品にも多く登場しているほか、赤塚キャラの中でもマスコット的な扱いを受けることが多く、「ニャロメのおもしろ入門シリーズ」や「赤塚不二夫のさわる絵本」などでは主役を務める。


《アニメでの変遷》

もーれつア太郎(第1作)(1969〜1970)
声:大竹宏、田の中勇(登場初期一部の回のみ)

基本的な設定や性格などは原作とさほど変わらない。「ニャロメ」と鳴くだけのネコとしてデビューしていつしか二足歩行で喋るようになるのも共通。第24回が初登場だが、第11回にも一瞬登場している(当該回の予告にも登場しているがそこでの声は野沢雅子氏の可能性がある)。
登場してからしばらくは甲高い声で、また一部の回では田の中勇氏が演じたこともあった。後に定着した声が初めて出たのは第41回から。これに関して大竹宏氏は、「聞き取りにくいのかな、もうちょっと普通の声に戻したほうがいいのかな」などと思い、自然と演じやすい声に収まっていった、と語っている。
体の色は、モノクロでは白系だが、第78回のカラー移行後は赤。
本作ではニャロメの誕生日は放送日にあわせて12月12日となっている。
「新聞の日付」しか書いていなかった原作とは異なり、こちらは「生まれた日」が明記されていたので確実。

おたのしみアニメ劇場(1970)

「祭りだ!ワッショイ!」という番組の1コーナー。当時の歌謡曲に合わせたオリジナルアニメを流すというもので、バカボンのパパやイヤミらと共にニャロメも登場していた。

元祖天才バカボン(1975〜1977)
声:緒方賢一

ニャロメは「天才バカボン」「天才バカボンのおやじ」にゲスト出演しており、それを忠実にアニメ化しての登場。体の色は黄色。

ぼくらマンガ家 トキワ荘物語(1981)
声:大竹宏

多数の赤塚キャラと一緒に登場。
体の色は赤。

ニャロメのおもしろ数学教室(1982)
声: 小島一慶

3回にわたって放送された、実写とアニメが合わさった教育番組。ニャロメは原作と同じくメインのナビゲーターとして登場。体の色は赤。

おそ松くん(第2作)(1988〜1989)
声:千葉繁

全編にわたってレギュラー出演していた。しかし元がおそ松くんのキャラクターではないためメインを張ったことはなくあくまでサブキャラに徹していた。場面転換などで狂言回し的に登場することも多い。
二足歩行で喋るのは変わらないが、本家よりはネコらしく扱われている部分もある。
本作に登場するキャラクターの殆どに共通することだが、話によって様々な役回りが振られる。「文句あっか!」という口癖がある。体の色はオレンジ。

もーれつア太郎(第2作)(1990)
声:神谷明

原作や第1作とは異なり、第1回から登場。元々デコッ八の実家の旅館の近辺に出没していたが、デコッ八が上京する時に荷物に紛れて一緒に来て、そのままア太郎たちの近所に住み着いたという設定。
神谷明の演技により原作や旧アニメ以上にお調子者でテンションの高いキャラになっている。自身を「ニャンゲン」だと主張する様子もやや強調されている。
キャラデザは目が大きく手足が短いなど、より可愛らしいものになった。
女好きも変わらないが、本作ではアニメオリジナルキャラのモモコにも惚れている。彼女からは「ニャロメちゃん」と親しみを込めて呼ばれるが、図々しさや強引さを煙たがられている部分もあり、第32回では盛大にフラれている。
原作では発覚した時点で年齢は28歳となっていたが、本作では20歳となっている。
体の色は赤。

アニメ週刊DX!みいファぷー(1998〜1999)
声:西村朋紘

「こっちむいてみい子」「ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー」「ヘリタコぷーちゃん」を1つの枠で放送していた番組で、ニャロメはべし・ケムンパスと共に進行役として登場。担当者が同じであるためキャラデザはア太郎第2作に近い。体の色は赤だが、ア太郎登場時より若干ピンクがかっている。
当時の雑誌記事では「ちょっと でしゃばりな ネコだニャロメ!」と紹介された。

ニャロメ2008(2008)
声:大竹宏

NHK BShiで放送された「赤塚不二夫なのだ‼︎」という番組内の短編アニメ。ニャロメが松尾スズキを相手に過去やほかのキャラたちの現在を語る。サングラスと服を着用しているが、最後のみお馴染みのスタイルになる。体の色はオレンジ。

これでいいのだ‼︎映画★赤塚不二夫(2011)
声:浅野忠信

アニメとして合成で多くの赤塚キャラと共に登場した。ニャロメのモデルとなったとされるネコについての話題でイメージ映像でも登場した。体の色は赤。

バカと科学でバ科学なのだ‼︎(2015)
声:大竹宏

世界のおもしろ映像を科学的に分析する番組。ニャロメはバカボンのパパと共に解説役として登場した。近年の公式イラストほぼそのままの姿で、オレンジ色の体で口の中は黄色い。

《その他》

「ニャロメ」というのは元々、漫画家・タイガー立石氏による造語で、氏の作品で度々使われていた。氏と交流のあった赤塚先生がそれにインスパイアを受け、ネコのキャラクターに「ニャロメ」と言わせたのがニャロメ登場のきっかけである。

ニャロメは当時流行語にもなり、東宝怪獣「ガニメ」のネーミングモチーフになったほか、学生運動のシンボルになるなど、多数の影響があった。「ドラえもん」にもパロディが複数ある。

ニャロメのキャラクターソングとしては、原作のイメージソングとして「ニャロメのうた」「おれと結婚しろニャロメ」「ニャロメのマーチ」
アニメでは「ニャロメのうた」(第1作)(上記のものとは別曲)、「ニャロメのROCK」「星を見つめるニャロメ」(第2作)といったものがある。



皆様、ニャロメのこと、知ってもらえたでしょうか⁉︎
「もっとこんなこと知りたい!」などあれば、可能な限りお答えします‼︎


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