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最新 AI機能 を 低価格で 使える「Google Pixel 8a」。

◯ 7年間のアップデートも魅力。

 2024年5月に発売された米Google(グーグル)のスマートフォン「Google Pixel 8a」。同スマホは2023年10月に発売された上位モデル(Pixel 8、Pixel 8 Pro)と同じプロセッサー「Google Tensor G3」を搭載しつつ、価格を抑えたミドルレンジのスマホだ。

スマートフォン「Pixel 8a」。上位モデルと同じプロセッサーを搭載しつつ価格を抑えている。カラーバリエーションは4色
画1、スマートフォン「Pixel 8a」。上位モデルと同じプロセッサーを搭載しつつ価格を抑えている。カラーバリエーションは4色。

 その価格はグーグルの直販サイトで7万2600円(税込み)。NTTドコモ、au、ソフトバンクなど各キャリアでも販売している。直販サイトの価格で比較すると、Pixel 8の11万2900円(税込み)より安く、2023年5月に発売されたミドルレンジのスマホ「Pixel 7a」の6万9300円(税込み)より若干高い。上位モデルのPixel 8に近い機能・性能を低価格で利用できることが魅力といえる。今回、グーグルからPixel 8aを借り、Pixel 8やPixel 7aと性能などを比較した。

持ちやすく、見やすさはPixel 8と同等。

 Pixel 8aは、Pixel 7aの後継モデルだ。外観でPixel 7aと大きく異なる点は、ディスプレーの角が丸みを帯びていること。片手でつかんだ際、丸みがあると手のひらへの食い込みが少なく、長時間の操作でも負担を感じにくい。背面は光沢のないさらりとした手触りで、光沢仕上げだったPixel 7aより少し滑りやすい。

背面は樹脂製で、さらりとした手触り
画2、背面は樹脂製で、さらりとした手触り。
角の丸みが強くなり、片手で持っても手のひらに食い込みにくい。横幅は72.7㎜で、Pixel 8より若干幅広い。重さは189gでほぼ同じだ
画3、角の丸みが強くなり、片手で持っても手のひらに食い込みにくい。横幅は72.7㎜で、Pixel 8より若干幅広い。重さは189gでほぼ同じだ。

 ディスプレーのサイズはPixel 7aと同じ6.1型だが、Pixel 8と同じ「Actuaディスプレイ」と呼ぶ有機ELディスプレーを搭載する。最大輝度やピーク輝度、コントラスト比、リフレッシュレートもPixel 8と同等だ。Pixel 8aは見比べてみるとPixel 7aよりも明るく、明るい屋外などでもくっきりとディスプレー内が見える。Pixel 8と比べるとベゼル部分がやや太いものの、ケースを装着すると大差なく感じられる。

Pixel 8a(左)、Pixel 8(中央)、Pixel 7a(右)。Pixel 8aはPixel 8とほど同等の見やすさだ。サイズは6.1型で、Pixel 8の6.2型より若干小さい
画4、Pixel 8a(左)、Pixel 8(中央)、Pixel 7a(右)。Pixel 8aはPixel 8とほど同等の見やすさだ。サイズは6.1型で、Pixel 8の6.2型より若干小さい。

 ボディー右側には電源ボタンと音量ボタンがあり、底面に充電やデータのやり取りに使うUSB Type-Cポートを備える。ワイヤレス充電に対応している一方で、他のデバイスに対してワイヤレス給電が可能なバッテリーシェア機能はPixel 8と異なり非対応だ。

 防じん防水性能はIP67相当でPixel 7aと同じだ。Pixel 8のIP68 相当より防水性能は若干劣るものの、IPX7も水深1mに30分沈めたとしても機器が動作する防水性能がある。日常生活で雨や水にぬれる程度では問題ないはずだ。

 SIMはnanoSIMとeSIMに対応。生体認証機能はディスプレー内蔵の指紋センサーによる指紋認証と、フロントカメラによる顔認証が利用可能だ。決済機能としてはNFC・Felica対応で「おサイフケータイ」が利用でき、現在のスマホに求められる機能はほぼ網羅している。

ボディー右側に電源ボタン、音量ボタンがある
画5、ボディー右側に電源ボタン、音量ボタンがある。
 
nanoSIMカードとeSIMに対応する
画6、nanoSIMカードとeSIMに対応する。

PixelシリーズのAI機能をフルに使える。

 Pixelシリーズは、AI(人工知能)を利用した機能が特徴だ。Pixel 8aでも、例えばグーグルの生成AI「Gemini」や、画面上の囲った部分に含まれる情報を解析して検索してくれる「かこって検索」、文字起こしが可能なアプリ「レコーダー」を利用できる。Pixel 8シリーズで実装された、生成AIで壁紙を作る「AI壁紙」も利用できる。

画面上を指でなぞったり範囲を指定したりすると、そこに含まれる情報を解析して検索してくれる「かこって検索」。「生成AI」の部分を囲うと(左)、検索してくれる(右)
画7、画面上を指でなぞったり範囲を指定したりすると、そこに含まれる情報を解析して検索してくれる「かこって検索」。「生成AI」の部分を囲うと(左)、検索してくれる(右)。
 
「AI壁紙」ではジャンルやキーワードを選択すると(左)、壁紙を生成してくれる(右)。Pixel 7aでは利用できない
画8、「AI壁紙」ではジャンルやキーワードを選択すると(左)、壁紙を生成してくれる(右)。Pixel 7aでは利用できない。

 カメラ機能も、グーグルのAI機能の強みの1つ。リアカメラは広角カメラと超広角カメラのデュアルカメラ構成で、Pixel 7aとほぼ同じスペックだが、Pixel 8と同様の編集機能を利用できる。

Pixel 8a(左)、Pixel 8(右)。Pixel 8のカメラバーの方が大きく飛び出している
画9、Pixel 8a(左)、Pixel 8(右)。Pixel 8のカメラバーの方が大きく飛び出している。

 例えば集合写真を撮影したとき、類似写真と組み合わせて、まばたきした人の顔などを差し替えて全員にとってベストショットを作る機能だ。その他、動画から周囲の不要な音を取り除く「音声消しゴムマジック」、写真の背景を変えたり一部を消したり、被写体を移動させたりできる「編集マジック」、ピンぼけを補正する機能、顔を明るくする機能などが利用できる。日常的なスナップ撮影に使っていてほぼ不満はないし、望遠レンズが必要な場面以外はPixelシリーズのカメラで済むことが増えてきた。

7年間のアップデートで長く使える。

 Pixel 8シリーズでは、OS(Android)のバージョンアップとセキュリティーアップデート、それに新機能を追加する「Feature Drop」の提供期間が販売開始日から7年間となっている。Pixel 8aも同様で、2031年5月まで提供される。Pixel 7aはOSのバージョンアップの提供期間が3年、セキュリティーアップデートの提供期間が5年でPixel 8aより短い(他のPixel 7シリーズやPixel Foldも同様)。サポート期間が長ければ、ユーザーとしてはその分だけ長く安心して利用できる。

 実際にそれだけ長く実用的に使えるかは分からないが、例えば自分が数年間使ったPixel 8aを子供に持たせるようなケースだと、セキュリティー面で安心だろう。内閣府の「消費動向調査(令和5年)」によると、携帯電話の平均使用年数は約4.4年である。昨今の景気の動向や物価の上昇から、スマホにお金をかけられないという人にとって、長く使えそうな機種はそれだけで魅力がある。

 前述の通り、従来モデルのPixel 7aはミドルレンジのスマホとしてヒットした製品だ。Pixel 8aは、そのPixel 7aから処理性能とAI機能が順当に進化している。

 Pixel 7aで利用できるAI機能も多いので、Pixel 7aユーザーにとって買い替える必要性を感じられないかもしれない。Pixel 8aの利用をおすすめしたい対象者は、Pixelシリーズの最新AI機能をコスパよく使いたい人と、ミドルレンジの価格帯で長く使えそうなスマホを探している人になりそうだ。


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